八甲田山(谷地温泉)
天候 | 基本雪(吹雪) |
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過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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感想
2/11〜2/12に八甲田山谷地温泉にて
雪崩講習を受講してきました。
講習内容的には
・雪崩を避けるためにはどうするか?
・雪崩に遭遇してしまったらどうするか?
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2/11
朝、谷地温泉到着
午前中は谷地温泉の屋内にて座学
昼食は谷地温泉の食堂でカレーライス
午後からビーコン探索シミュレーション
「埋没したビーコン×3+ゾンデレーンでダミーの埋没者×1捜索」
を5人1チームで2〜3回位
スキー+シール+アルパイントレッカーで参加しようかと思ったけど
スノーシューレンタル。
動いてれば寒くない。でも動くとゴーグル曇りまくり。
なので結局ゴーグルはずして捜索、ビーコン埋没作業実施。
谷地温泉の屋内にて初日の反省会。
・2日目に実施する搬送訓練の練習等
ご飯、風呂、酒、就寝。
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2/12
午前中は
・ビーコン探索シミュレーション
「発見された要救助者から埋没者の数を確認し探索」
→結果的には「顔が出る程度に埋没した人間1人+埋没したビーコン×3+ゾンデレーンでダミーの埋没者×1捜索」
・弱層テスト
ハンドテスト、ショベルテスト、ルッチブロックテスト(スキー)
そして埋没体験
他の人を雪の穴に埋めるとき+上から足で雪を踏み固める時の強烈な罪悪感
アバラングしてた人によると
「息は吸えるが、雪によって圧迫されて胸が広がらないので
あまり空気をすいこめない。
結果徐々に息苦しくなる。」とのこと。
埋まるとき、エアポケット無しとか絶対むり。即パニック確実。
それと暗いのも余計にパニックを誘発する原因になる。
プローブでつつかれると結構痛い。
昼食は、谷地温泉の食堂でトロロ月見うどん。
指先が冷えていたので、どんぶりのあったかさに大感激
午後は搬送訓練
30分位鬼スピードでハイクアップ(一人10歩)
要救助者1名を保温した上でツェルトにくるんで
細引きやらスリングを結んで約12名ぐらいで搬送
要救助者の梱包(?)後に、搬送に直接参加しない人達は
搬送ルートを先行してトレース作成。
下りだけでなく、トラバースやら沢状地形を横断したりして
トラバースと登りの搬送の難しさを体験。
搬送ルートにあらかじめトレースを作っておいたけど
かなり大変。
谷地温泉駐車場まで搬送して、要救助者を開梱(?)+記念撮影。
谷地温泉の屋内にて最後の反省会。
講師(北海道雪崩事故防止研究会インストラクターの阿部恭浩氏)
がフリスクビーコンに興味津々。
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まとめ
ビーコンを装着している人の埋没箇所の特定は
デジタルビーコン(トリプルアンテナ)があれば問題なし。
アナログビーコンの人は複数埋没の場合にかなりてこずっていた…。
埋没者の掘り出しは非常に時間がかかりかつ重労働。
→良いスコップ+組織的な掘り出しが効果的。
要救助者の搬送も、地形・搬送距離によっては
非常に時間がかかりかつ重労働。
→保温+くるむもの+簡単なロープワーク+組織的な搬送がキモ
ビーコンを装着していない人は「救助するのは非常に難しい(っていうか無理)」
絶対に雪崩に埋まりたくない。
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