金峰山(瑞牆山荘に辿り着けず。2年前の悪夢再び・・・)
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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写真
感想
※これは山行レコではありません。
自分への戒めと、今後二度と同じ過ちを繰り返さないという思いから、公開することに決めました。
2019年の元旦、今年の初山行は金峰山。
2年前も同様に元旦に金峰山に登り、山行自体は最高で、素晴らしい景色が楽しめ、今では山友のhidezさんとの出逢いもあり、言うことなしだったのですが、翌日登ろうと思っていた瑞牆山に備えた買い出しに行く途中、車(ハスラー)を自損。
そのままレッカー移動で自宅まで搬送してもらう羽目になってしまいました。
車は足回りをひどくやられていて、修理費用は70万超。
車両保険に単独事故補償を付けていなかったため、修理費用は自腹を切るしかなく、結局廃車・・・。
故障車を買い取ってくれる業者に売りに出して得た40万を頭金に買い替えた車が今の二代目ハスラーです。
↓そのときのレコ
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1037257.html
そんな苦い経験をしていたにも関わらず、ちょうど2年後の今日、瑞牆山荘まであと1kmほどの地点にある急カーブで同じ過ちを犯してしまいました。
今回の原因は明らかにスピードの出し過ぎ。
これからの山行のことを考えて気がそぞろになっていたのか、減速タイミングが遅れ、カーブを曲がり切れずに側溝に右前輪から突っ込んでしまいました。
「あーっ、やってしまった・・・。」
バックして車を戻すも、右前輪部分から明らかにギュリギュリと嫌な音がしています。
慌てて外に出て、ヘッデンで照らして確認してみると、タイヤは完全にパンク、サスペンションが後ろに曲がっていて、タイヤとフェンダーが接触しています。
あのギュリギュリという音は、タイヤとフェンダーが擦れる音でした。
バンパーの右側部分も破損。
右フェンダーが若干外に膨らむように歪んでいて、フロントドアとの段差が生じていました。
茫然自失とはこのことで、頭が真っ白になり、しばらくその場を動けませんでした。
数分後、寒さ(外はマイナス5℃)で我に返ります。
JAFに救援要請、保険会社に連絡をしなくては!
スマホを確認すると、山中なので、当然のように圏外。
まずは電波が入る場所まで、移動しなくては・・・。
車は自走できない状態なので、歩くしかありません。
ハードシェルを着こみ、手袋をしてから、車道を下り始めました。
歩きだしてしばらく、不甲斐ない自分への怒りがふつふつと湧き上がってきました。
同時にこみ上げてくる激しい後悔・・・。
何故あそこでスピードを出した?
何故運転に集中しなかった?
何故、なぜ、ナゼ・・・。
スマホ画面の左上を見ながら、ひたすら車道を下りました。
2kmくらい下ったところで、やっとアンテナが1本立ちました。
まず、JAFに連絡して救援要請。
GPSデータを送ったので、位置確認はスムーズに行われました。
自走できない旨を伝えると、搬送可能な車輌の手配と到着までに90分ほどかかるとのこと。
続いて、保険会社に連絡。
搬送費用はロードサービスの特約で15万円まで補償されるとのこと。
JAF会員の場合、搬送距離15kmまでは無料ですが、それ以上は1km毎に700円の超過費用がかかります。
千葉の自宅までの距離がだいたい200kmなので、700 × (200 - 15) = 129,500。
修理工場がどこになるかわかりませんが、そこまでの距離を考慮したとしても、何とか収まりそう。
寒いので、ひとまず車まで戻ることにしました。
戻るときには、ある程度気持ちの整理もつき、景色を見る余裕も出てきました。
これ以上ネガティブに考えても仕方がない。
ここはもう割り切って、気持ちを切り替えることにしました。
今回は車両保険もあるし、もし修理費用が65万以上かかる場合、新車に買い替える費用を170万まで出してもらえる特約もあります。
等級が3つ下がって保険料が12%割増になりますが、それは致し方ないことです。
車道を歩いていると、七福神の名が付いた木、数々の滝(いくつかは完全に凍りついて、見事な氷瀑となっていました。写真を撮っておけばよかったな〜。)・奇岩(それぞれ標識あり)がありました。
車で通り過ぎていたら、気が付かなかったと思います。
車で待つこと20分ほど、JAFから委託された地元(小淵沢)の整備工場のレッカー車輌が到着しました。
なんと、その整備工場は2年前にお世話になったところと同じで、驚くべきことに担当の方も同一人物だったのです!
その方は自分のことを覚えてはいませんでした(日々たくさんの救援をこなしているのですから、2年前の一顧客のことなんて覚えていなくて当然ですよね)が、自分ははっきりと顔と声を覚えていました。
整備工場までの道中、レッカー車の助手席からは甲斐駒、鳳凰三山、八ヶ岳が見事に見えました。
「今年は雪が少ないですね」なんて話をしながら、車を走らせること約30分、整備工場に着きました。
事務所内で担当の方と今後について話をした結果、一旦は整備工場で預かり、修理工場が決まり次第、搬送の調整を行うことになりました。
手続きをした後、タクシーを呼んでいただき、小淵沢駅へ向かいました。
小淵沢駅から4時間20分かけて、電車で最寄り駅まで帰りました。
JR中央本線の車窓から見える景色は素晴らしく、視線は間近に見える見事な山々に釘付けでした。
途中、進行方向左側の車窓から金峰山が見え、そのときばかりは悔しい思いがこみ上げましたけど。
そんなこんなで16時半、無事に自宅に到着しました。
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さて、これからですが、1月4日に保険会社の担当者から連絡がある予定で、そのときに今後の進め方等を決めることになっています。
気になるのは修理費用ですが、こればかりは修理工場で実際に状態を見ていただかないとわからないので、何とも言えないです。
わかっているのは、少なくとも1月中は車で山に行けないことが確定したことです。
しばらくは公共交通機関を使った登山を楽しもうと思います。
心苦しいのは、山友のhidezさんに余計な心配をかけてしまったこと。
hidezさん、すみませんでした。
今日はお逢いできませんでしたが、また逢う機会はありますよね。
こんばんわ。
新年早々災難でしたが、怪我はないようで何よりです。
車の修理できることを祈っています。
juusinn005さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
>怪我はないようで何よりです。
それだけは幸いでした。
車は修理するなり、買い替えるなり、お金で済む話ですが、身体は替えが効かないですから。
>車の修理できることを祈っています。
修理工場に運んで、見積もりを出してもらわないと何とも言えないので、どうなるかはしばらくわかりませんが、愛着ある車なので、できれば修理して乗り続けたいですね。
ハスラー君は仮に全治1ヵ月だとしても、MonsieurKudoさんが怪我したら、古傷まで悪化するかもしれなかったので、今回はハスラー君に感謝です。一昨年の後、車両保険しっかり入っていらっしゃって良かったですね。
七福神シリーズは気付きませんでした。怪我の功名?
確かに改めて考えてみれば、あの辺り一帯は携帯圏外で、私も「今から帰ります」メールが妻に送れず、📶立ったのは温泉集落からさらに下った所でした。歩ける範囲で繋がってよかったですね。私も反対ルートだったら救援できたのか〜。
絶対気付きますが衝撃的再会、デジャブ!?
私も昨年夏、30年来位に違反で捕まりましたが、事故を起こす前に捕まえてもらって違反金だけで済んだ、と自分を戒めました。
アプローチの悪路、山行帰りの睡魔、と、考えてみれば、山以外にも危険はありますね。お互い再発は防ぎましょうね。
ハスラー君の1日も早い復活と、MonsieurKudoさんの山行再開を待っています❗
追伸
スタミナ定食、美味しそう!
大学時代、国分寺市に住んでいたときの、駅前の名物「スタ丼」思い出しました。
あのサッポロラーメンの店は、チャーハンとかのサイドメニュー頼むと、パンチパーマの兄ちゃんに「チャーハンない❗」と間髪入れず跳ね返される…
ま、内輪の罰ゲームで頼んだりしていましたが、4年間でチャーハン食べられたのは数回でした。
hidezさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
まずはお詫びを。
寒い中、山頂でお待たせしてしまい、すみませんでした。
あと、hidezさんの山行スタート前に自分の状況のことが知られないで済んで良かったです。
自分のうぬぼれかもしれませんが、もし山行スタート前に知られてしまったら、せっかくの金峰山を100%楽しむことができなくなったかもしれないからです。
>ハスラー君の1日も早い復活と、MonsieurKudoさんの山行再開を待っています❗
ご声援、ありがとうございます。
まだどうなるかわかりませんが、早く復活できたらなと思います。
>スタミナ定食、美味しそう!
談合坂SAを通るときは、スタ丼を食べるのが恒例となっていました。
昨年はほとんど名古屋に行っていて、食べられなかったですが、久しぶりに食べたこともあって、すごく美味しかったです。
レコ見て驚きましたが、他の方も仰っているように怪我が無くて何よりでした。
でも事故は落ち込みますよね。
アクティブに登られていたので、少し退屈するかもですが、体を休めてゆっくりしてくださいね。
chiho_wさん、おはようございます。
あけおめです。
落石などの外的要因ではなく、自分の運転による単独事故なので、凹みます・・・。
「1月は山に行けない」なんて書きましたが、公共交通機関を使えば山へは行けるんですよね。
自分も車を買う前はそうしていたんだし。
MonsieurKudoさん おはようございます。
怪我なくてなによりでしたが、たいへんでしたね。
私は、運転が下手な割りにスピード出しがちなので人ごととは思えません。
私自身は昨年はつるっとすべって手首骨折したし、(MonsieurKudoさんの後追い?)、クルマでの後追いの事故は起こさないよう慎重運転を心がけるよう自戒しました。^^;)
今回のことで悪いツキは落ちたということにして、残りの一年はお気をつけて。良いお年でありますように。
p.s. たまには電車のハイクもいいものですよ。^^)
tatsucaさん、おはようございます。
あけましておめでとうございます。
>クルマでの後追いの事故は起こさないよう慎重運転を心がけるよう自戒しました。
そう感じていただければ、このレコをアップした甲斐があるというものです。
ぜひともお気を付けて。
>p.s. たまには電車のハイクもいいものですよ。
そうですよね。
当たり前ですが、別に車でなくても山へはアクセス可能なんですよね。
ずっと行きたかった飯能アルプスくらいなら、自宅から2時間程度で行けますしね。
たぶん、我慢できなくて、行ってしまうと思います(笑)。
せまーい山道の長時間運転。
マイカー登山で一番嫌な点ですね。
まぁ瑞牆山は、みずがき湖から左側ルート通れば、ほぼ安全な道を通れますけどね。
右側ルートは1〜1.5車線で、対向車も来るからメンドイですよね。
しかもこっちが狭い橋の上、あっちは避けれる路肩がある状態で、
待機せずに橋に突っ込んでくるバカとかいたし
次回行く場合は、左側ルートにしたほうがいいですよ。
カーナビは通りやすそうなルートは考えてくれないことも多いので
私は必ず中継点を設けて
通りたいルートを通るように設定してますね。
山道だとソレで運転しやすさが格段に変わりますしね。
yzzさん、こんばんは。
あけましておめでとうございます。
>みずがき湖から左側ルート通れば、ほぼ安全な道
ほんとですよね。事前調査が足りませんでした。
>中継点を設けて通りたいルートを通るように設定
アドバイスどうもです。
なるほど、これからは気を付けてみようと思います。
MonsieurKudo さん
明けましておめでとうございます。。。
と言いたいところですが、ふと拝見したところ、おめでとうとか言っていいのか(;'∀')
怪我がないのが、不幸中の幸いかと。
良い方に考えましょう(^^ゞ
と、自分も他人事ではないので、気持ちはすごくわかります。。。
hnr32gts44さん、こんばんは。
あけましておめでとうございます。
>おめでとうとか言っていいのか(;'∀')
もう吹っ切れましたよ、お気遣いなく。
今日の夕方、車を預かってもらっている整備工場に電話して、正月休み明けの1月7日に山梨から千葉まで搬送してもらう手配をしました。
状態を見てもらうのはそれからですが、ちょっと心配ですね・・・。
明けましておめでとうございます。
おめでとうと言う気持ちにはなれないかもしれませんが、自分も11月にハスラーを大きく事故してしまい、車が使用できない辛さをあじわいました。
でも他の方も話しているように、体が無事で何よりです。
修理は自分も保険適応外だったので自腹で修理しましたが、ボーナスが吹っ飛んでしまいました。
あまり修理代がかからないといいですね。また元気なハスラーになることを祈っています。
Matsuda-JBさん、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
>自分も11月にハスラーを大きく事故してしまい
ほんとですか!
もしご迷惑でなければ、その時の顛末を詳しく知りたいです。
>体が無事で何よりです。
御心配いただき、ありがとうございます。
そんなに速いスピードで突っ込んだわけではないので、身体はピンピンしております。
ハスラー君、1月中には何とか退院してほしいと願っています。
登山届を取り下げたみたいとのことで悪路で引き返し、他の山へ行かれたのかと思ったら、あれっ?瑞牆山荘にたどり着けずってなんで?読み進んでびっくりでした。カーナビが選んだ道はバス路線にもなっている一般道ではなかったのですね。
昔の大弛峠はひどかったので、てっきり大弛峠からとばかり思っていました。それにしても怪我がなくてよかったですね。カーブが崖だったら・・そんなことを思ってしまいました。
昔、GWに岩手で知り合った親子ほどの歳の差の山ガール2人と3人で廻り目平から金峰山に登り、瑞牆山に登って瑞牆山荘へ下山したことがありますが、逆コースを日帰りの予定だったのですね。残雪があって結構大変だった思い出のコースです。
himekyonさん、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
>昔の大弛峠はひどかった
自分も長野県側の川上村からダート路を登ったことがありますが、いまだあれ以上の悪路は走ったことがないくらい酷い道でした。
今思うと、あんなに酷い道でパンクせずに走りきれたのは幸運だった思います。
>カーブが崖だったら・・
確かに、あとから想像するとゾッとします。
ですが、もし周りが崖だったら、必然的にスピードを抑えて走ったと思うので、事故らなかったんじゃないかと思います。(←事故った自分が言っても説得力がないですけど。)
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