ヌガー雪とゲタと薮もありがたや・有形山
- GPS
- 04:10
- 距離
- 7.0km
- 登り
- 528m
- 下り
- 521m
コースタイム
天候 | 麓は小雨 900m以上は小雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
以前から気になっていた有形山に行ってきました。航空写真で見ても植林地が山頂付近まで続いていて期待できそうです。道中雨で、谷トンネルを過ぎるとようやく雪に変わるも白峰に向かう途中でまた雨に。そして風嵐ゲートに到着したときも雨でした。
雨は小雨程度の予報なので諦めて準備します。風嵐ゲートの右側の林道を進みますがスキーのトレースがあります。2日前は全部単独ラッセルだったので今日くらいは楽させてもらおう〜トレースありがたや〜と言いつつ進みます。
ここは初めてなのでルート取りの感覚が何もありません。なので現地に入って地形と薮を見ながら進むことになります。と、先ほどのトレースが開けた斜面の上で終わってました。この斜面滑って終わりですか・・・ありがたや、ここからラッセルできますよ。
気温が少し高めということもあって雪はネットリ、まるでヌガーのような感じです。これ以上重いラッセルがあるだろうかというくらい。そして標高が上がると気温も下がると今度は巨大なゲタが付着してきます。北陸特有の湿気を大量に含んだ雪がネットリ大量にシールに付着、もうゲタを取ることは諦めて重い足を引きずりながらラッセルします。
植林地に入ると雪がやや硬くなっていて、そこを歩いているとゲタが自然に取れてありがたや。さらに標高が上がると自然ゲタ外れ効果もなくなり、ただただ重いゲタヌガー雪のラッセルを繰り返します。標高900mくらいになってようやく小雨も雪に変わりました。
なるべく薮を避けるようにルートを選んできましたが、山頂付近は植林が粗く薮が濃くなります。登山道のようなところを薮をかいくぐって歩き、ようやく山頂に到着しました。
風もなく穏やかな山頂で、ゲタシールを外して滑走準備をします。最初は薮スキー、雪は悪くなくまあまあ滑りました。薮ゾーンをクリアすれば植林地のツリーランがしばらく楽しめます。そして終盤は強力なヌガー雪がスキーにまとわりついて滑りがかなり悪くなります。斜度も緩んできたのが大きいですが・・・。何とか漕いだり滑ったりしてようやくゲートに帰ってきました。
ところで有形山の由来を調べてみてもネットでは出てきませんでした。斜面を登りながら、ありがたや、ありがたやと呟いていると、そういえば多くの宗教では感謝することに重きを置いています。(私は物理現象と人間の精神分析しか信じてませんが・・・)
感謝することによる効果は、一つは感謝された相手が自分の存在価値を認めてもらえることでモチベーションが向上するのと、もう一つは自身が愚痴や不満を言わなくなるものがあります。
シールにねっとりゲタがついても、雪がヌガーのように粘りついて滑りが悪くても、薮に阻まれてなかなか前に進めない・・・ということに文句を言うのではなくそのまま受け入れて、この状況で自分に何ができるだろうか、自分に何が求められているのだろうかと考えられるのは、有形山のありがたいご利益でしょうか。
何を隠そう山スキーという口実で今日もまた九頭竜まいたけを買って九頭竜まいたけうどんを食べに来た、というような気もします。こんなおいしいキノコに巡り会えるなんて、ありがたい話です。
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