【高縄山】木洩れ日の山
- GPS
- 04:30
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 1,011m
- 下り
- 1,011m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
【忘備録】
思わず背伸びをしたくなるような晴れた冬の朝。家を出て車で登山口に向かう。同じ松山市内なので遅めの出発でいい。家から見ると北東の方角、直線距離で約15kmほどの場所に目指す高縄山はある。標高1000mにも満たない低山ながら、松山市と今治市がある高縄半島の主座として知られる。今回は山の西側からほぼ真東に尾根道を直進する院内ルートを行く。登山口は山間の小さな集落の小さな神社の脇にあり、あまりに目立たないので見落としそうになる。そこから2時間ほどかけて、標高は800m程度、距離は5kmちょっとを登る。傾斜はそれほどきつくなく、難所もない易しい登山道が続く。序盤は落ち葉の量が多く、場所によっては登山靴がすっぽり隠れてしまうほどの深さがある。尾根道はそれほど展望はないが、何ヶ所か振り返ると眼下に海が見えるポイントがある。汗を拭き、息を整えながら見下ろす瀬戸内海は、普段の海より何倍も美しく見える。澄んだ空の青と深い海の青のコントラストが印象的。きっと山頂はもっと綺麗に見えるに違いないと期待していたが、ものものしい鉄塔があって意気消沈。(下山後この鉄塔は登れて展望台にもなっていたことを知った…)山頂近くにある高縄寺で昼食。いつも通りシーフードヌードルとおにぎりの組み合わせだが、今回のコーヒーは携帯用のエスプレッソマシンで抽出したなかなか本格的な味。十分に休憩を取った後、再び来た道を下りていく。登りの時には使わなかったストックを出し、テンポよく進む。脚に負担をかけないため意識して休憩を取るように心掛けた。立ち止まって深呼吸すると、一瞬時間が止まったような不思議な感覚になる。今日は真冬にしては驚くほど暖かく、春か秋のように感じられる。けれど、春のような初々しさも、秋のような艶やかさもなく、木洩れ日がたまらなくうれしい冬の暖かさだ。太陽の光と木々の陰が次から次へと交互に落ちて、山道をまばらな縞模様に染める。陰から抜け出た瞬間、冷たい頬に伝わるあの心地よさはなんだろう。きれいな海景色もよかったけれど、このなんでもない頬の温もりが、高輪山の記憶に変わる。
【山の概要】
高縄半島の西部、旧北条市(現松山市北条)の東に位置する山。海抜700m以上はやや平らな隆起準平原となっているが、周辺の谷は深く急である。山頂近くには高縄寺があり、本尊の十一面千手観音は藤原時代の作で、県指定文化財である。ここは、伊予の豪族河野氏の居城であった高縄城の跡で、数々の歴史ロマンを秘めている。山頂一帯はブナの原生林が覆い、貴重な植生が見られ、昆虫の宝庫でもある。愛媛県ではブナ林はふつう海抜1000m辺りから見られるが、高縄山では900m付近から完全に発達し、林の中にアカガシ、ヤブツバキなどの暖帯性植物が混生しているのが特徴である。ほかに杉、イタヤカエデ、アカガシ、モミ、クリ、イロハモミジなどの大木も有名。(ヤマケイオンラインより抜粋)
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