鉄山(途中敗退)



- GPS
- 07:50
- 距離
- 3.4km
- 登り
- 732m
- 下り
- 732m
コースタイム
天候 | 風雪 気温-5℃ 風秒速3m程度 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
登山届けポストあり。トイレなし。 路面積雪あり。 洞川温泉への道と分かれてからあまり車の往来なし。道幅狭い。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
大峰の鉄山は岩場とほとんど痩せた砂礫とその上に根っ子がむき出しになった木が混じった道。この季節は、そこに雪がのり、むき出しになった岩と混じった急斜面となりなかなか手強い。アイゼン歩きには神経を使う、なかなか気が抜けない山歩きとなった。 夏山コースタイムは、ガイドマップ上は登りで2時間弱だったが、結局私が実際にかかったのは、倍の4時間(小休憩、カメラ撮影等を含む)。下りも3時間半はかかってあまり登りと大差なかった。 ルートは迷うような箇所はなく、基本的に尾根づたい。所々雪庇も発達しているが、夜道か よほどの悪天候でない限りは、見るからにそれと分かるので対処は容易だろうと思う。途中、雪庇の下から尾根にのるルートがあり、面白い感じがした。雪庇が緩む季節には危険となるのかもしれない。 登山道 1200m付近 崩落箇所あり。 木がなぎ倒されて、根こそぎ下の方へ斜面周辺が崩れていた。 その箇所は、コースは尾根上の5m弱程度の岩場の直登を避けるように作られている。崩壊箇所の突破は、手掛かりが少なく断念。尾根の反対側も より急斜面で危うし、ということで、結局、岩場の直登ルートを選択。念のため空身で登って お助けロープを垂らして 難なく通過できた。 鉄山の山頂手前の50mは急斜面。 相棒の靴がトレッキング目的のシューズのため、キックステップが効かないようで、12本爪のアイゼンでもズルズル滑る。やはりつま先部分がたわむため、踏み込んでも引っかからないらしい。 左側が切れ落ちたような斜面。樹林帯の中のため、高度感こそないものの、落ちれば、事故になることは容易に想像でき、真剣になる。 先週は天気が良かったせいか、いや分からないがおそらく直前に雨が降っていたのだろう、下の層の雪が半分腐っており、ピッケルも決まらない。安全第一で少しずつ進む。 所々の稜線上にでた箇所は、地上にむき出しの発達した根っこが雪に隠れた上をバランスをとりながら歩く感じ。この道、はっきりいって楽しいのか?って感じ。 山頂手前で敗退。 頂上直下辺り迄来て、雪を背負った常緑灌木帯(主にシャクナゲ?)がルートに覆いかぶさり先のルートが不明確。手がかりがない急斜面のため 相棒が下りの時の危険を心配している。な〜に、いざとなればロープを出せりゃいいさ、と思いつつも、相棒の靴では...?限界が気にかかる。 私も背中に背負ったスノーシューが朝からあちこちで引っかかっており やる気をなくす。ザックをその辺にデポして空身で行動しても良いが、あとどれだけ残りがあるのかと、急斜面で荷物を安全にデポできる箇所がないため、山頂は近くて残念だがここでやや早めの撤退を判断。 下りは念のため所々ロープを出して、木の幹にアンカーを取りながら慎重に戻った。 帰りは、洞川温泉で体を温めた。 湯船からみる雪景色がキレイで癒された。 |
写真
感想
後から地図をジックリ見ると、どうやら山頂直下のルートは灌木帯の抵抗を避けるようにやや南側に巻きながら設置されていたようだ。よって、左側の切れ落ちた地形は鉄山ルンゼで、頂上直下まで突き上げてきていた箇所だった。なんで、あと高度差にして50m弱を残していたことになる。
コンタもかなりの密度。未練が残るが、まあ、今の実力だらうと諦めるよう自分に言い聞かせた。これもいい経験になったと思う。
そもそも今日の計画では、鉄山を超えて弥山へのルートを歩みたかったのだが、完璧な予習不足。
過去、夏山に一度、鉄山とその先まで登った経験からまあ装備さえあれば行けるだろう位に考えていて、問題は弥山迄の雪の深さかなぁと考えていた。次に挑戦する時には、スノーシュー無しで相棒もしっかりした靴を履き、あともっとロープのスムーズな取り回しを練習してから向かいたいと思った。
というのも、今回ほど(1日に何回も)使用したロープの積極利用は初めて。
ロープをすぐに出せるような取り回しや、ロープの持った移動の仕方、ささっと回収して、さっと絡まないように出す。これだけでも技術というか 慣れがいるなあ、と感じた。次に使用する機会があれば、その辺を練習しておきたいと感じた。
念願のSILVA社製のコンパス(Ranger3) を手に入れて、今回初使用した。やっぱ本家のモノはラバーもついてて使いやすい!って喜んでたのがつかの間、わずか-5℃なのに、もう磁針が凍って動かなかった。なんだこれ!?どこが-40℃までいけるねん!?パチモンちゃうか!って感じた。
帰ってから説明書をも一度読むと、それは一時的にシャーベット上になってるだけで、手で暖めたら大丈夫だと。。。そんなん、コンパス出して方向固定しながら歩きたいときに、方角が変わっててもすぐに凍るんじゃ使い物になるんかいっ!?
今回は早めに帰ってきて日が暮れなかったからいいものの、普段の自分の山行では暗いときに歩くことも多々あり、コンパスに頼る部分も結構あるのだが、このコンパスだけを持っていて致命傷にならないのか、少し不安に感じてしまった。
あーあ、期待してだダケになんだか残念デス。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する