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ヤマレコ

記録ID: 1716230 全員に公開 アイスクライミング日光・那須・筑波

日光月山西面 夫婦滝 完全燃焼からのずぶ濡れ鎮火

日程 2019年01月27日(日) [日帰り]
メンバー
天候晴れ
アクセス
利用交通機関
車・バイク
日光市で集合後、山友の車に相乗りし移動。
栗山ダム駐車場に駐車しました。(トイレ閉鎖中)
コース状況/
危険箇所等
県道23号線から先、栗山ダムまでの林道は4WDスタッドレス(状況によりチェーン)でないと入れません。ダム駐車場から沢まで下り30分、帰りは登り50分程度でチェーンスパイク等が有ると捗ります。

<氷結状況など>
・雄滝 WI5、1P(35m )、2P(35m )、3P(30m +)
1Pは登れる状態でしたが、2Pは繋がっていませんでした。

・雌滝 WI3、1P(30m )、2P(40m )、3P(60m +)、 4P(20m )
上部は氷が発達していましたが、1Pと2Pが繋がっていませんでした。

・無名滝 (60m -)
落ち口ジャブジャブで上まで抜けられません。
その他周辺情報帰りに鬼怒川公園岩風呂で入浴しました。(大人510円)

写真

雄滝です。
2019年01月27日 09:47撮影 by COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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雄滝です。
1
雌滝は下部が繋がっていません。
2019年01月27日 09:56撮影 by COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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雌滝は下部が繋がっていません。
雄滝1Pをリードします。
2019年01月27日 10:51撮影 by COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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雄滝1Pをリードします。
2
氷質的に難しい。
2019年01月27日 10:59撮影 by COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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氷質的に難しい。
午後になると陽が差して立体感が出ます。
2019年01月27日 13:12撮影 by COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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午後になると陽が差して立体感が出ます。
1
無名滝は上部が溶けています。
2019年01月27日 13:38撮影 by COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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無名滝は上部が溶けています。
撮影機材:

感想/記録

アイス仲間に混ぜて頂き、全くノーマークだった夫婦滝へ行く機会に恵まれました。多分教えてもらわなければ自分から行くことは無かったと思います。誘って頂いた仲間達に感謝です。

日光の氷瀑といえば雲竜瀑ですが、雄滝はそれにも劣らないほどの素晴らしい滝で一見の価値有りです。個人的には雲竜瀑よりもカッコいいと感じました。

雄滝はマルチピッチで上まで抜けられますが、1Pだけでも登り応えがありました。個人的には南沢大滝以上の難易度、大同心大滝位の手強さで、氷結状態によってはそれ以上に感じるかもしれません。

とは言えへタレクライマーの感想なので、以下の駄文も含めて余計に感動しているかもしれません。ご容赦下さい。


駐車場から沢まで降って30分程で無名滝が見えてきましたが上部がジャバジャバ。更に進んで見上げる雄滝は2Pのツララが牙を剥く攻撃的な印象でとってもカッコいい。とは言えグレード的に雄滝は無理。なので雌滝を登るつもりで見に行きますが、1P、2Pが繋がっておらず登れません。

という訳で、登るなら唯一登れる雄滝を登るしかないと言う事で準備を開始します。気温は氷点下ではあるものの、素手で準備していても全然寒くない。八ヶ岳などではシェルの下に化繊インサレーションを着るのですが今回は必要無いほどです。

装備については呪文風に以下の通りです。
フル装備なのでスクリューは青6黄4赤2緑1にヌン8アルヌン2、上の状態が不安なので軟鉄ピトン1クロモリ2イノシシ1、ビレイ器等適量に終了点セット、スリング120が2本に180と240各1、あと捨て縄兼自作スリング適量とプルージック細引き、カンツキにフィフィを付けたイージーデイジー、あとカンデラ。

リードで1Pをスタートします。中央が氷が一番厚く、左右になるほど薄くなっていくので中央の一番厚いラインで凹角を狙える右側を登ります。

下部は飛沫で成長した小クラゲ状の斜面、気温が高いのでサクサクとアックスが入り、滝上から跳ね落ちる飛沫を浴びながら快適に高度を上げていきます。

その先になると傾斜も増して、所々に飛沫による小クラゲの出っ張りとその下は細かいツララの集合となります。ツララ部分は縦に切れやすいので、なるべくクラゲの上に立てるように登りますが、タイミングによってはそうも行かず腕力を消耗します。

また、小クラゲに立てても体重を乗せると吹っ飛びそうな気もして、腕の脱力が思うように行かず、この辺りから手強い感触を感じ始めます。

そしてスクリューを打つにもツララの集合した部分はスカスカなので、良い場所を探すと安定した腰位置からずれた所への設置となり、理想的な姿勢から外れたスクリューインになってまた腕力が…。

傾斜の緩む乗っ越し部分まであと2〜3m、そろそろスクリューインのタイミング。でも腕が…ランナウト?いやダメだ今日の氷質だと支点飛ぶかも死ぬぞお前。



一瞬の逡巡、そしてアックスにフィフィを掛ける。

ハーネスに荷重する感触に安心感を感じつつ湧き上がる悔しさ。悔しい…。
そんな悔しさを誤魔化す様に下でビレイしている相方のshigeさんに「やっちまった〜テンションしちゃったよ」と声を掛ける。労いの声を掛けてくれる相方、優しい。

スクリューを打ってクリップし、腕を振って十分にレストします。ワンテンしちゃったけどまだ終わりじゃない。気を抜かずに行きます。



気を取り直してアックスを打ち込むと、ここから先は氷質が変化し硬い氷が平たく割れる状態で、八ヶ岳の氷に似た感触となって来ました。

安定した打ち込みを得られるまで数回振る状況で、レストした後でもいっぱいいっぱい。しかもこの区間が一番傾斜が立っていました。これレストせずに突っ込んでいたら落ちてたかもしれない。危なかった。

傾斜が緩み、ヒダ状氷の緩斜面を上がって1P終了点へ。久しぶりの全力登攀で完全燃焼です。スクリューでビレイ点を構築し、フォローする相方をビレイします。

1P終了点のこの場所は、ビレイ中2Pのツララから雨の様に水が滴り、たまらずフードを被るとバタバタと雨音が聞こえる位です。そんななのでシェルの浸水テストか何かみたいにみるみるビショビショに。セルフに振り分けたロープもビショビショで気温は氷点下なのでどんどん凍り付いてバリバリの飴細工みたいになっていきます。もう笑うしかない。

shigeさんも苦労しつつあがって来ました。2人で終了点に立ちずぶ濡れの子犬みたいな有様。何やってんだ俺達。でも青空をバックに見上げる2Pのツララとサングラスに降り注ぐシャワーは最高に素敵な景色でした。カメラは仲間に託したので写真には残せなかったけど、この景色は一生忘れない。


2Pはまだ繋がっておらず単なるツララ状で氷柱に成長していません。ってか繋がってたって自分らには到底登れる訳も無いのでここで終了です。

1P終了点から左岸へバンド状に歩けるので、ロープを出しつつ左岸の立ち木へ。そこから懸垂下降して降りました。

ちなみにこの左岸バンド、雌滝向かいの尾根状に繋がっていて、そこから歩いて1P終了点まで上がって来れる気がしたけど見なかった事にしよう。
(1P終了点からTRで遊ぶ場合は午後に陽が当たるので2Pから崩落するツララ攻撃にご注意下さい)



<今回の反省点>
・雄滝の見た目に完全に気持ちで負けていた。
ビビッているから三角よりも四角が多くなり打ち込み回数が増える→腕がやられる。ビビッているから踵も上がりちゃんと立ててない→腕がやられる。メンタルが弱すぎるので心を落ち着けて、平常心で登れるようにしなけりゃでした。

・様々な氷結状態、形状への対応力不足。
のぺっとした固い氷は打ち込み難い事も有るが、決まってしまえば安定するので省力ムーブを起こせる。対して水が流れるようなヒダ氷や細ツララ集合、小クラゲ状氷がどれくらい信用できるのか、不安定な氷の経験値を貯めなきゃでした。

・4人中2人しかクライミング出来ず申し訳なし。
時間も掛かったし、2人がずぶ濡れ子犬でモチベーション消失。やっぱり全員が遊べるのが一番いい。

・アックステンションを躊躇しない。
テンションして悔しいと思う事自体もエゴなんだなとも思う。常に謙虚に。事故無く無事に登りそして降りて来る事、当たり前の基本を忘れないように。
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