丁岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.0km
- 登り
- 752m
- 下り
- 743m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ここは道の駅鳥海郷が目印になるので非常に分かりやすいです。 しばらく進むと県道は右へ曲っていきますが、丁岳へはまっすぐ進みます。 道路脇に「丁岳↑」と書かれた看板もたくさんありますので迷う事はないかと。 採石場の前を通り太平キャンプ場へ。 太平キャンプ場から先は未舗装の林道となりますが、道はよく整備されており、普通車での通行もまったく問題ありません。 また、途中で何度か分岐点がありますが、しっかりした指導票が設置してあり迷う余地がありません。 国道から20分ほどで登山口駐車場に着きます。 |
写真
感想
2012年7月1日、丁岳に登ってきました。
鳥海山に行ったついでではありますが、わざわざテント背負ってボッカ訓練も兼ねました。
丁岳は2010年版の東北100名山から選に漏れた山です。
それだけにアプローチや登山道の状態がどうなっているか気になっていましたが(選に漏れた山は登山道などが荒廃している事が多々ある)アプローチに関してはまったく問題ありませんでした。
登山口を出発して、まず川を橋で渡ります。
対岸に着いた途端、いきなり急登が始まります。
体が温まっていないのにコレはキツい!
ただ急なだけでなく、登山道の両脇はガツンと切れ落ちています。
低木や下草で視界が遮られているのであまり高度感はありませんが両側とも谷底までは結構な高低差があります。
重い荷物のせいで、のっけから肩がギチギチと鳴りますがこれも訓練ですから。
ほとんど休み無く登りっぱなし、平場もほとんどありません。
かなり厳しいですが、これも訓練ですから…。
どこまでも登りますが、これも…訓練…ですから……。
いや…、まだ…登る…のか?
すんません、帰っていいですか?
ここはテント背負って来るようなとこじゃない!(涙
今期一番のきつい山行だ!
昨日の鳥海のほうが断然楽だった気がする!
標柱が見えてきたので「半分くらい来たかな?」と思いきや…
な、700m…。
700mに40分もかかってしまった…。
ただし、たった700mで高度感はすごいです。
スタートは谷底だったのでいかに急激に登ってきたかがよくわかります。
ただねぇ…眺望がほとんどないんですよね、このコース。
景色が開けるのはほんの一瞬で、あとはひたすら樹林帯なのです。
単調な登りの中で数少ないランドマークの観音岩。
どれが観音岩なのかよくわかりませんでしたが、とりあえず行程の3分の2をこなした事だけはわかりました。
ここまでも十分急登だったわけですが、観音岩から先はさらに傾斜がきつくなります。
本当に、本当に勘弁してください…。
体中の汗腺から汗が吹き出し、シャツもパンツも水をかぶったようです。
目の前でなにかがキラキラ光っていると思ったら、帽子の鍔から汗が水滴になってしたたり落ちていました。
速乾性素材の速乾力を上回る量の汗をかいているようです。
大丈夫か、おれ…。
ここから先は撮影する気力もなく、気が付いたら山頂に着いてました…。
途中「お花畑」と書かれた分岐点がありましたが、とてもじゃないけれど寄り道をしている余力はなくスルー。
あれだけ苦労して登ってきたのに、山頂は灌木に囲まれて眺望ゼロ。
いや、ガイドブックで読んで知ってはいましたが…。
山頂から少し先まで行けば眺望が得られる…との事だったので疲れた体にむち打って先に進んでみました。
しかし、ガスがわき上がってきてしまいました。
予報通り、午後からは天候が崩れてくるようです。
っていうか、まだ9時前なんですけどね…。
やっぱり里より山の方が天気が崩れるのは早いようです。
山頂東側の眺望は望めませんでしたが、それならば西側は?ということで下山がてら「お花畑」コースに寄り道していくことにします。
晴れていれば正面に堂々たる鳥海山の姿見えるそうですが残念ながらすでに雲の中でした。
結局この日見ることができた眺望は北側のみ。
それでも急速にガスがわき上がってくる中で、これだけ開けた眺望を得られたのは
ラッキーであったのかもしれません。
展望地をあとにしたら後は下山するだけ。
直登コースに合流するまでは穏やかな道が続きます。
急坂ばっかりの丁岳かと思っていましたが、なんだやればできるじゃん。
こういうまったりした風景を望んでいるんだよ、こっちは。
もっとも、そんな穏やかな情景は分岐点まで。
直登コースに戻れば、転がるような坂道を下っていかねばなりません。
登るより下る方が大変そうだな…と思って登ってきた道ですが、案の定でした。
まず木の根道、土道なのでブレーキは全て自分の筋力に頼らなければいけません。
加えて、調子こいて訓練だ〜とか言って持ってきた重い荷物が後ろからズンズン加重を加えてきます。
生き地獄です。
途中、ついにバテました。
筋力も全て使い切ったようで、膝がカックンカックン…。
いや〜、こんなひどい状態になったの何年ぶりだろ…。
なんとか自力で下山しましたが、ご覧のとおりのやられっぷり。
丁岳は手強かった…。
いや、実に凶悪だった〜…。
丁岳は1000mと少しの山ですが非常に登り応えのある山でした。
こと直登コースに関しては整備も行き届いており、道は明瞭でした。
1年に一度は刈り払いが入っているようで、全く不安はありませんでした。
しかし、しかしですよ。
標高差700mを一気に詰め上げるこのコース、かなりキツイです。
そして単調です。これがまた精神的に厳しい。
このあたりが東北100名山の選定から漏れた理由かな…と思ったり。
他にもコースがあるようですが、そちらはもっと難易度が高く初心者登山者には手が出せないようです。
色々調べてみると、玄人好みの山好きには密かに注目を浴びている山域のようです。
今日は正直きついだけだった丁岳。
この山を「おもしろい」と思って再び昇る日が来るのか?
それは今後のヘロヘロ隊の精進にかかっているのかな…とそんな事を考えながら帰路についたのでありました。
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