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Yamareco

記録ID: 1729814
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積雪期ピークハント/縦走
八幡平・岩手山・秋田駒

八幡平

2012年02月11日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
8.7km
登り
516m
下り
712m
天候 晴れのち吹雪
過去天気図(気象庁) 2012年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)

感想

2012年2月17日、厳冬期の八幡平へモンスター達に会いに行きました。

「八幡平の樹氷を見る!」というのが個人的に今年の大きな目標の一つでした。
ここ数年、3月に入る頃には樹氷が落ちてしまった…ということも少なくなく(今年は結果的にはだいぶ後まで樹氷は生き残っていたようですが)「いつ行くか」というのが悩みの種でありました。

朝、盛岡インターに集合。天気は微妙…。
盛岡あたりではほとんど風もなくときおり日差しが差し込み「悪くはない」天気。
しかし、岩手山はまったく姿をみせておらず、八幡平の山々もそれにならっています。

これは山行中止かなぁと思っていると、ふっと青空が見えました。
この青空に後押しされて出発する事になりました。
今思えば、これは八幡平がしかけた罠だったのかもしれません…。

まずはスキー場のリフトに乗ります。
ここのリフトはつぼ足での乗車が可能でした。
岩手のスキー場は、大半がつぼ足禁止なのでわざわざスキーを持って来たのですが…。
今回スキーを持って来た事は無駄な労力でしたが、ありがたい話ではあります。

リフト山頂駅から歩き始めるわけですが…何も見えませんなぁ。
吹雪いているわけではないんですが、厚くたれ込めた雲で眺望はまったくありません。

スノーシューでは股下まで潜る超深雪を踏み分け、まずはアスピーテラインの蒸けの湯休憩所を目指します。
あまり左寄りに歩くと、蒸けの湯方面に落ちて登り返しがある…とそればかり考えていたので、早速コースを外してへんな場所に出てしまいました。

アスピーテライン上を少し歩いて蒸けの湯休憩所に到着。
普段は絶対に手の届かない位置にある案内看板にも楽々手が届きます。
積雪量の多さがよくわかる光景です。

雲間から光が差し込み、風が舞い上げた雪がキラキラと輝いています。
ここにきて一気に天気が良くなってきました。
これはテンションあがります!

いよいよアスピーテラインを離れツアールートに入ります。
ほぼ夏道に沿ったルートとなりますが、当然夏道は深い雪の下に埋まっています。
このあたりで単独の男性登山者が我々を追い越して行きました。
あとでお話をしたところ、相当にこの八幡平に精通している方のようです。

アスピーテラインからの取り付きからしばらくは急登でしたが、登る程に傾斜は緩くなり、木々はまばらになり、景色が変わっていきます。

最初はモンスター「未満」といった感じだったのが徐々にモンスターらしくなっていきます。
天気もまずまずで、時折日差しが差し込み、青空が見えてくると、それはそれは、この世の物とは思えない幻想的な風景が展開します。

まずまずの天気だったのもこのあたりまでで、徐々に風雪が強くなって来ました。
ちょうど迷いやすいだだっぴろい平原のあたりまで来ていました。
私はスノーシューで最後尾を歩いていたので、あまり気がつかなかったのですが先頭では「次の目印が見えない」という状態になっていたようで撤退が決定されました。

山頂まで行けなかったのは残念ですが…この天気では山頂まで行ったところで真っ白な写真を撮ってくるだけでしょうし。

回れ右で下山を開始したので、一時的に私が先頭になったのですがそこで初めて「目印が見えない」という意味がわかりました。
かなり高頻度に竹竿やピンクテープで目印が付けられているはずなのですが…。

つい5分前につけたトレースも跡形もなくなっています。
これがホワイトアウトというやつか…と妙に冷静に思ったものですが、あとから「本当のホワイトアウトとは、自分の手足もみえないほどだ」と聞かされて、ゾッとしました。

風を背にしてきた登りと違い、下りはまともに正面から風が吹き付ける悪条件もあり
ゴーグルをしていても視界を奪われることしばしば。
私もツートンも鼻水だかなんだかわからないものが顔面に凍り付きひどい事に…。
(その跡が軽い凍傷として残りました…)

やまめさんにルートファインディングしていただいたおかげで、なんとか無事に下山してくることができましたが…やはり冬山は侮れません。
厳冬期の八幡平など、まだまだ私がおいそれと入山できるような場所でないことがよ〜くわかりました。
精進せねば。

いろいろありましたが、一応スノーモンスターも見ることができたし(無事に帰ってこれたから…ではありますが)良い経験をすることができました。

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