横浜水道みちを往く〜其の1（津久井湖畔三井から当麻山無量光寺まで）
hadzuki
その他1人 
体力度について
- GPS
- 09:29
- 距離
- 28.4km
- 登り
- 228m
- 下り
- 312m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 6:49
- 休憩
- 2:43
- 合計
- 9:32
http://www.city.yokohama.lg.jp/suidou/kyoku/torikumi/suidou-pr/pdf/kanban-gaiyozu.pdf
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2019年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
終点：JR相模線 原当麻駅 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
「横浜水道みち」は、一般道および横浜水道道緑道として整備された遊歩道ですので危険な個所はありません。一般道では車の往来に十分注意してください。 「横浜水道みち」の沿線には、「トロッコの歴史」という案内板（本記事では「トロッコ看板」と略す）が26箇所に設置されています。各トロッコ看板の間隔は非常にマチマチで、記載された文章は全て同一です。 |
| その他周辺情報 | 津久井湖観光センターでは地場産の野菜や特産品の他、焼き立てのパンやお弁当を購入できます。 コース途中で立ち寄ったパン屋さん「パンパティこむぎのおはなし」は相模原で人気No.1のパン屋さん。焼き立てのパンとサービスのコーヒーを店のテラスでイートインできますが、人気店のため時間によってはかなりの待ち行列を覚悟してください。 |
写真
JR橋本駅からのバスは手前の城山高校前まで超満員でした。今日の長丁場の起点はココ。「行ける所まで行く」モードでのんびり楽しみます。
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再びタクシー会社さんの角を左折して津久井湖の湖畔に下ります。ボート乗り場が見えてきて、なにやらけたたましいワンコの鳴き声が響いてきます。
鳴き声の主はボート乗り場手前に繋がれたワンコでした。とっても良い子で、グシャグシャと撫でまわしてあげたら、すっかりおとなしくなりました。
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ワンコのすくそばに、今回たどっていく横浜水道みちの「トロッコの歴史」案内板（以降「トロッコ看板」と略す）のNo.1「三井」がありました。
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ワンコ大好きウサは、もうこの子に夢中です。この子ももう鳴きません。やっぱり寂しかったんだよね〜早くご主人様戻ってくるといいね。
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大蔵寺を過ぎて少し歩くと花の苑地へ続く石段。あれ？ここも見覚えある。そうそう、これも2015年のウサトレで城山に登った時に下山したところでした。当時ここに下山したのは日没後で、周囲はよく見えなかったな〜
かながわの景勝50選の石碑もありました。これも2015年当時は日没後で見つからなかったんですよね〜今回は棚ボタ的にゲットできました〜
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周回道路の先の崖下には巨大な津久井分水地が見えました。津久井湖最上流部の沼本ダムからの相模湖系統と、奥相模湖の道志ダムと宮ヶ瀬湖の石小屋ダムから青山沈殿池を経た道志川系統がココでいったん合流するようです。
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かなり広い草はらになっていてどこが遺跡かよく分かりませんが、遺跡は調査の時以外は保護のために埋め戻しておくことも多いようなので、ココもそうかも〜取り敢えず川尻なので、このポーズでパシャリ。
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おっと〜ちょっとだけ遺跡が見えてました〜縄文時代中期から後期の敷石住居という竪穴住居跡のようです。この地味さは、かなりマニアックです。
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新小倉橋から見下ろす小倉橋（工事中）と相模川。先に見える大きな中洲に架かる橋のあたりが相模川清流の里かな。次のトロッコ看板はあの辺りにあるらしいです。
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振り返ると、バイパス脇とは思えない野原（のっぱら）の彼方に高尾山稜や丹沢の山々が望めました。ポヤポヤっとした雲が広がり始めたかな〜
相模原で人気No.1とも言われるパン屋さん「パンパティ こむぎのおはなし」さんに到着〜って、お昼時とはいえ、パン屋さんにこの行列、マジかーーーー！
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でも並んだ甲斐がありました〜どれも焼き立て、どんどん後から後から焼き立てパンが出てきます。思わず飼い過ぎ？いえいえ、パン好きのウサクマなら、これくらいヘッチャラです。
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テラスでのイートインで十分にエネルギー充填して、さあ「横浜水道みち」ウサトレの再開です。津久井分水池の導水路は、このあたりでは農耕地の地下を通っているようです。
その導水路上に諏訪明神社がありました。さっきからクマの膝が少し痛み出しているので、こちらでもしっかりとお詣りしておきます。ここには水天宮も合祀されていました。やっぱり、導水路がこの地下を通っていることと関係しているのでしょうか。
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大嶋坂の石碑です。資料では、ここから相模川清流の里へ下るトラバース道の近くにトロッコ看板No.3はあるはず・・・なんですが、ぜんぜん見つかりません！
ウサがいろいろネット情報を調べてみると、石碑より少し下ったところにハイキング道路の出入口があって、そこから少しハイキング道路へ登ったところにある、とか。「ハイキング道路の出入口」ってコレか？わっかんねーーよ！
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おお。無事にトロッコ看板No.3「大島(2)」にたどり着けました〜ネット情報でも、このNo.3が一番見つけにくい、とのお墨付きです。
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この看板No.3の近くで、黒白タキシード柄のネコタに出会いました〜ウサクマが近づいても、逃げるわけでもなく、寄ってくるわけでもなく、ただひたすら我が道を往くネコタでした。
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大嶋坂の石碑まで戻って先に進むと、ほどなく渓松園という相模原市立の老人福祉センターです。食堂や売店もあるようですが、一般利用できるのかは不明。また昨年12月から運営事業者公募のために食堂と売店は営業停止中のようです。
渓松園の駐車場入り口に脇に、トロッコ看板No.4「大島送水井」がありました。渓松園のある場所は、昭和6年に旧横浜水道大島送水井として揚水を開始し、昭和28年まで 横浜水道の水源として、最終的には横浜へ一日15万トン以上もの水を送水していた施設だったそうです。役割を終えたこの施設は、昭和47年に相模原市の老人福祉センターになりました。そういう解説がトロッコ看板に書いてあると、本当は嬉しいんですけどね〜
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渓松園の先はしばらく相模川の河川敷への崖沿いに導水路があり、その上の一般道を歩きます。すると、何やら史跡っぽい案内板。「大島中ノ郷のヤツボ」だそうです。
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これも水関連の史跡ということで、今回のウサトレ範疇。急坂を少し下ってみると湧水を貯めた古い水場がありました。こうした湧水利用の古い地域施設を「ヤツボ」と呼ぶようです。
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この辺りは如何にも地下に真っ直ぐな導水路が走ってます〜って感じの道路ですね〜左手のお宅が真っ赤なので、縮小写真を見ると、ちょっと日本離れして見えます（笑）
「大島中ノ郷のヤツボ」から1�劼曚豹覆爐函△發Π譴弔離筌張棔崑臈膺緇譴離筌張棔廚�ありました。中ノ郷のものよりも規模が大きくて水量も豊富です。
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住宅地が切れると広々とした農耕地に出ます。その入口にトロッコ看板No.5「田名」がありました。NHKドラマ「トクサツガガガ」の叶ちゃんばりの「5」ポーズ！
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高校を過ぎると、再び農地が広がりました。砕石を簡易舗装で固めたような道ですが、とても歩きやすいです。でも・・・何にもないのニャ〜〜〜
でも・・・何にもないのニャ〜〜〜
更にはこんな遊具が何種類も！使い方の案内板を見ると、どうやら高齢者向けの健康遊具のようですね。この水道みちを高齢者の健康増進の道として活用しようということのようで、相模原市が整備に尽力しているようです。
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西の日はかなり傾き、山並みがシルエットになってきました。雲も少しずつ厚くなってきている気がしますが、今日は何とか持つでしょう。
「水道用地につき」ここまで20�勸幣紊眇綟擦澆舛鯤發い討�て、トロッコ看板以外で初めて「水道」という言葉が出てきました〜なんか知らんが感動〜
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ここでJR相模線の線路の下をくぐります。ちょうどウサクマがくぐったタイミングで、205系500番台の電車が通過。単線で4両編成。なんか可愛い。車体に使用されるラインカラーは相模川をイメージした濃い水色だそうです。じゃあ、相模線も今回の「水つながり」ですね。
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せっかく当麻まで来たので、当麻山無量光寺をお参りして今回のウサトレを締めることにします。相模線を越える陸橋からは丹沢の山並みがよく見えました。
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装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
防寒着
靴
ザック
飲料
地図（地形図）
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
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|---|
感想
この数日、ウサさんにチョコッと腰痛があったので、今回のウサトレは「お散歩モード」で〜ということで、随分前からウサトレ計画に上がっていた「横浜水道みち」を歩いてみることにしました。
ウサクマの住む横浜は近代日本において、数々の「日本初」か生まれた街ですが、近代水道の敷設もその一つ。神奈川県は、1883年（明治16年）に来日した英陸軍工兵少佐のH.S.パーマー氏に水道施設に関する調査と設計を依頼。そしてパーマー氏の報告書をもとに1885年（明治18年）に着工。道志川と相模川が合流する津久井郡三井村に取水口を設け、なんとたった2年後の1887年（明治20年）年9月、野毛山配水池までの約44kmの導水線路が開通しました。起伏や川のため工事は難航したそうです。イギリスのグラスゴーから水道管として輸入された鋳鉄管は、相模川上流には船で運搬されましたが、多くは水道管を埋設する道路に沿ってトロッコで運搬されました。このトロッコの軌道跡が「水道みち」として現在も残っていて、トロッコ看板が並んでいます。
いまでは一般道路や緑道となった横浜水道みちですが、さすがに44kmの全行程を一気に歩くことはウサトレでは難しい〜なので今回は旧三井村の取水口近くにあるトロッコ看板のNo.1から、古刹・無量光寺に近い相模原市当麻にあるトロッコ看板No.7までの20km余りの区間を歩いてみました。途中、かながわの景勝50選にもなっている小倉橋や無量光寺、川尻の石器時代遺跡やヤツボと呼ばれる史跡なども楽しみながらの歩いたので、最終的には30km近いフルロード・トレッキングになりました。
まずはJR橋本駅からバスで津久井湖へ。部活の高校生で超満員のバスに揺られてクラブ前バス停で下車。大きな三井大橋を渡ってトロッコ看板No.1「三井」のある津久井湖畔のボート乗り場へ。ボート乗り場手前のトロッコ看板のたもとには、ご主人さまがボートで釣りにでも行ってしまったのでしょうか、ワンコが2匹繋がれていて、吠えまくってます。きっと寂しかったんだよね〜ウサクマで思いっきりナデナデしてあげたら、すっかり静かになった良い子たちでした〜
津久井湖畔にある「花の苑地」の観光センターの焼き立てパンで津久井湖と城山を眺めながら軽く朝ごパンしたウサクマ。この城山は「かながわの景勝50選」となっていて、ウサトレ初期に登りましたが、この花の苑地に下山したときには日没にだったため、かな景の石碑を撮影できていませんでした。今回、たまたま「城山」の石碑を見つけたので記念撮影〜本日1つ目のかな景ゲットです。また、今回初めて城山ダム展望台に上ってみて、あらためて城山ダムの迫力を実感しました〜
トロッコ看板No.2「大島(1)」は、これもかながわの景勝50選となっている小倉橋の近くにありました。この辺りは導水路は一般道路や住宅地の地下を通っていてので、できるだけ導水路ちかくを歩くようにして、谷ヶ原浄水場周辺や川尻石器時代遺跡、導水路が地上を渡る水道橋をくぐって女瀧という小さな滝をめぐって小倉橋近くに到着。一般車道からハイキング道に入ってすぐのところにありました。でも、このハイキング道はそのすぐ先で工事用フェンスで通行止めになっていました。
なのでトロッコ看板No.3「大島(2)」へはウサトレスペシャルな迂回路を設定〜トロッコ看板No.2から小倉橋を渡り、新小倉橋を見上げる河川敷へ。ここにはユニークなデザインの公衆トイレがあって、その隣りには本日2つ目のかな景碑「小倉橋周辺」が立ってました。そこから小倉八幡神社の参拝を経由して新小倉橋を渡り、相模原市人気ランキングNo.1との呼び声も高い美味しいパン屋さん「パンパティ こむぎのおはなし」さんへ向かいます。途中からは、城山、高尾山陵、丹沢の山々が一望できました。そして到着したパンパティさんで、噂にたがわぬ待ち行列を辛抱すると、それ以上に噂にたがわぬ美味しいパンを頂けました〜これで益々張り切って看板No.3をゲット・・・って、No.3て何処よ！？情報では相模川自然の村・清流の里付近、大嶋坂の石碑を少し下ってハイキング道の出入口付近、ってアバウトすぎる〜だいたいハイキング道の出入口って、なんの標識もなくて、まんまと通り過ぎてしまい、ウロウロ戻ることに。今回たどったNo.1からNo.7のトロッコ看板の中で、このNo.3が最も見つけにくかったです。
トロッコ看板No.4「大島送水井」は渓松園という相模原市の老人福祉センターの駐車場脇にあり、その辺りからようやく導水路の上に沿った道です。でもこの辺りはまだまだ一般の生活道路で、道を歩くお母さんも幼い娘さんも、この下に水道施設があるなんて思いもよらないのかもしれませんね。次のトロッコ看板No.5までは3km以上離れていて、この間には「大島中ノ郷のヤツボ」「大島水場のヤツボ」という相模原市登録史跡がありました。ヤツボとは湧水を溜めた場所で、昔から地域の人々に飲料の取水や洗い場として利用されてきたもののようです。
トロッコ看板No.5「田名」から先は本格的に「水道みち」らしい、ひたすらまっすぐな道となりました。資料では「ジョギング道路」とも。確かに走りやすそうな道です。ですが、この一面の農耕地の中を一直線に貫く舗装路は、普通は「農道」かな〜（笑）。でも見通し抜群なので、振り返ると少し雲の出始めた西日の山々が神々しく一望できました。
次のトロッコ看板No.6「上溝」までは、またまた長めの4km。道は相変わらず真っ直ぐですが、途中からレンガ敷きとなり、路傍には植栽された樹木、ベンチやお年寄りが身体を鍛えるためのバネ遊具なんかが設置されて、お〜これが「横浜水道道緑道」ですね。この緑道は、市民への有効利用を図るため、昭和57年に横浜市と「横浜水道道の使用に関する協定」を結び整備されたそうです。看板No.6は、住宅地を貫くそんな緑道上にありました。
そこからJR相模線の線路をくぐって700mほど草はらの中を進むと薊が谷交差点。ここにトロッコ看板No.7「当麻」がありました。さて、時刻は17時少し前。どうやら今回の横浜水道みちはココでタイムアップのようですね。
ここは当麻。せっかくですから、当麻山無量光寺に立ち寄ってみました。無量光寺も実はかながわの景勝50選です。山門の前で無事にかな景の石碑を見つけることができました。1日で3つのかな景碑の撮影ができたのは初めてです。
あとはJR相模線の原当麻駅で今回のゴール。GPSログで29.4km。いろいろと盛りだくさんのウサトレでした〜トロッコ看板No.7から先を往く横浜水道みちウサトレの第2弾を、現在計画中です。
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