三尖、黒岳、親父山周回
- GPS
- 03:41
- 距離
- 6.1km
- 登り
- 612m
- 下り
- 602m
コースタイム
天候 | 晴れ、曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
高千穂町の上野地区。四季見原キャンプ場の看板を
目印に細い道へとハンドルを切る。
一年振りに祖母山系を歩きに行きました。
愛車ジムニーはぐんぐんと標高を上げて、
1100mへ。到着です。
朝7時。
「しきみばし」の脇にある駐車スペースは、
まだ一台も停まってません。
ここがまさに親父山の登山口。
橋を歩いてわたり50mほど先へすすむと、
「三尖(みっとぎり)」の登山口。
本日は、ここから
みっとぎり、黒岳、親父山を歩きます。
黒岳、親父山は、過去に北谷から
祖母山周回で歩いていますが、
みっとぎりは初見のルート。
もちろんポケットには地形図、
スマホにもマップを入れて準備万端。
はじめての路を歩く、不安と緊張とワクワク感。
おかげさまで天気は快晴。
急登からはじまります。
ひたすらの真っすぐな一本道。
ジグザグに路をきっておらず、
まっすぐに空へと伸びています。
左は杉の植林、右は自然林、
霜柱を踏みつつ、
それでも歩いて五分で汗ばんで、
ダウンを脱ぎます。
ようやく一つのピークを踏むと、すぐに鞍部への下り。
そしてまた次のピークへと。
なるほど三つの尖がりが連なって
みっとぎりだ。
ふたつめのピークをフーフーいいつつ、
やっと踏むと、
長い下りは残雪でツルツルのズルズル。
アイゼンを使うほどはないけれど、
これは慎重に足を進めないと
ケガします。
やっと三つ目のピークを踏むと、小さな頂上標識に
「三尖(1474m)」。
連なる稜線の先には、黒岳、親父山が鎮座しています。
黒岳への縦走路のアップダウンの途中、
景色が開けると
目にとびこんできたのは、
くじゅう連山。
朝の澄んだ空気と青空のおかげで
それはもう美しい景色。
連山の山肌の印影までもが
くっきり。
これまで何度も祖母山系の山々から
くじゅうを見てきましたが、この日がベスト!
スマホのカメラでは、これは切り取れない…。
いつまでも飽きずに見つめていましたが、
とにかく風のせいで寒い。
長居できない吹きっさらしの稜線上。
しぶしぶ先にいこうと、ひょいと左側を向くと
これまた美しい阿蘇の山々。根子岳の荒々しい凹凸までもくっきり。
手前の黒岳の稜線の向こうは、何度も通った北谷。
絶好のビューポイントに、
もう、ここで引き返してもいいかなというくらい。
とはいえいつまでもいるわけにもいかず、先へと進みます。
目の前に黒岳は見えているのに、なかなか着かない。
アップダウンで手間取ります。
黒岳には前峰があり、歩いていくと山頂に見えてしまいます。フェイクです。
ここを登れば…と気を吐いて上がっていくと、そこじゃあない。まだ向こうだ…とほほ。
強風に振られながらも、ようやく黒岳山頂へ着きました。
左からのびている道は、北谷から登る道。
雨の中スズタケをかき分けながら登った急な登りの記憶がよみがえります。
ここで休憩。
晴れ渡った空でしたが、南に大きな雲のかたまりが見え、
もうじきここいらも雲の中にはいりそう。
先をいそがねば。
歩き出してすぐ、そういえば黒岳から親父に向かうと、
急峻なロープ場があったなと思い出したとき
まさに目の前がそれ。3mほどですが、
垂直な岩を固定ロープで下降です。
ロープは40ミリくらいで、これに全体重をまかせないと下れません。
ちょっぴりワイルドな難所で楽しいです。
そのすぐ先は、岩場が切れ込んでおり、左にまいて進まないといけません。
固定ロープはありますが、北向き傾斜面なので、びっしり雪が残った状態。
ここが一番怖かったかな。
難所をすぎれば、地味な登りの路が続きます。
左側には、常に雄大な祖母山が青くそびえており、
いかにも「祖母を歩いちょるなあ」と感じれて、好きなんですが。
それでも登りは徐々に太ももとふくらはぎに効いてくるわけで。
B29の部品が竹橇に結わえられて置かれてました。
どこかへと降ろす途中なのでしょう。
親父と障子の間の墜落碑のあそこから、ここまで運んできたの?
ご苦労様です。山はすべてが人力。重量物は大変なのです。
親父山の山頂が近づいてくると、
残雪が深くなってきており、
歩きにくい事この上なし。
もうすっかり青空はかくれて、雲の中。
あたりは白い世界で、
寒さがこたえます。
ふくらはぎが反乱を起こす手前で、ようやく親父山の山頂へ。
黒岳と違って、けっこう開けているはずですが、
真っ白の世界では、何もみえず。
計画では、ここで祖母をスケッチしようと、
絵具とスケッチブックを持参しておりました。
絶景は写真には納まらないとあきらめているので、
せめて下手でも絵にしたいなと思っているのです。
白い雲の中、風はビューっと吹き、寒い寒い。
もう下りましょう。また今度ね。
下りの路は、親父山登山口へと降りていくルート。
こちらも初見の道です。最短で下ります。
一気にかけおり、あっというまに林道へ。
ここをしばらく歩くと、車を置いた場所へと
出てきました。
誰にも会うこともなく、
みっとぎり、黒岳、親父山をひとりじめの一日でした。
アケボノとシャクナゲの時期は、
すばらしいコースだろうな。
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