沙美アルプス東部縦走


- GPS
- 01:12
- 距離
- 4.8km
- 登り
- 340m
- 下り
- 435m
コースタイム
- 山行
- 1:12
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 1:13
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー
下山は黒崎公園へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
全般によく整備された登山道 しかし佐方竜王山へのルートは分岐に標識もなく、わかりにくい。 |
写真
感想
全国のご当地アルプスの中でも、そもそも沙美という地名があまり人口に膾炙していないこともあって、かなりマイナーな山域ではないだろうか。岡山県の南西部、水島の西の沙美海岸に沿って連なる低山であり、備南アルプスとも云うらしい。この山の魅力はなんと行っても山からの瀬戸内の島々の眺望に思われる。
膝蓋骨の骨折から丁度7週間が過ぎたところ、膝の機能もかなり快復してきたところで、そろそろ軽いトレランにこの沙美アルプスがいいのではないかと思ったところ、仕事仲間のhisatakakunが付き合ってくれることになった。膝の調子はまだすっかり元通りという訳にはいかないので、同行者がいるのはなんとも心強い。
この日は朝から晴天の予報であり、空には北斗七星が綺麗に見えているにもかかわらず、宿泊先のホテルからタクシーに乗り込むと路面はすっかり濡れている。どうやら夜半過ぎに雨が降ったようだ。
南浦東峠でタクシーを降りると竜王山の登山口を探す。峠から少し北に戻ったところで道端の小さな道標を見つける。小さなアップダウンを繰り返しながら竜王山の北斜面をトラバースしてゆく。最初の送電線鉄塔が近づくと、開けた斜面から浅口(金光)の市街の夜景が見える。送電線の彼方では東の空がほんのりと赤く染まり初めている。
二本目の送電線鉄塔にたどり着いたところで竜王山からの東に延びる沙美アルプスの主尾根に乗ることになる。どうやら北斜面をトラバースするうちに竜王山の登り口を通過してしまったことに気がつく。山頂への道を探しながら引き返すと、山頂から北に延びる尾根のあたりで踏み跡が見つかった。まだ薄暗いせいもあるのだが、標識も何もないので、かなり注意しないと気が付かずに通過してしまうのも無理もない。
密生する藪の中を蛇行を繰り返しながら尾根を登ると、眺望のない山頂に辿り着く。山頂からは東に延びる別の踏み跡があったので、送電線巡視路に出ることを期待しつつこの踏み跡を辿ると、果たして予想通り、まもなく送電線巡視路と思われる明瞭な道に出る。すぐ右手に送電線鉄塔が目に入ったので足を延ばしてみると、西に寄島漁港、東には沙美アルブスの稜線の間から朝焼けの空を背景に目を醒ましつつある水島の夜景が目に入る。
送電線巡視路を辿り先ほどの尾根上の鉄塔に戻る。北東の方向に進んで小さなピークを越えると南東の方向に大きく向きを変えて、谷間に下ってゆく。道を間違えたのではないかと心配になるほど大きく下ることになるが、登り返して送電線鉄塔のある191m峰にたどり着く。ここからは眺望が大きく開け、南西には笠岡諸島、南の塩飽諸島の多島美を堪能することになる。Hisataka君の「この景色をみるだけでもここに来た甲斐があった」と素直な喜びの言葉を聞くと、この早朝のリハビリ・トレランに付き合わってくれたことに対する心苦しさ和らぐのだった。南東の方角には瀬戸大橋がおぼろげに見える。しかし、生憎、南東の方向のみに厚く雲がかかっている。ピークから少し先へと進むと水島から玉島にかけての展望が開ける。北東の方向は雲もなくすっかり晴れているのだが、南東の厚い雲は夜半にこの辺り一帯に雨を降らせた雲なのであろう。
191m峰からの下りはかなりの急降が続く。道がやがて美しい竹林の中を下るようになると、沙美峠に着いた。再び登り返して174mを過ぎたあたりで林の中を雲から顔を出したばかりの朝日が黄金色の光を差し込む。東に眺望がひらける箇所があると朝日の光景を楽しむことが出来るのだが、眺望が得られぬままに尾根は緩やかに高度を下げて黒崎公園に辿り着く。公園の北側では柔和な顔の阿弥陀様の石仏が我々を出迎えてくれるのだった。
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