《筑摩山地・城攻め》小野駅【霧訪山】西条城・嵐城・飯縄城・塩尻駅
- GPS
- 06:09
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 561m
- 下り
- 684m
コースタイム
- 山行
- 5:27
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 6:25
天候 | 晴れのち小雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
写真
装備
個人装備 |
地下足袋+脚絆
焚き火セット
ノコギリ
弁当
水筒
軍手
ラテルネ
地図磁石
防寒具
雨具
軽登山靴+スパッツ
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共同装備 |
ツエルト
6mm×10m
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感想
夕方4時から用事があり、3時までに帰宅できる山へ。
松本の南の空にある山、霧訪山。小野盆地は天竜川水系だが、善知鳥峠がゆるい峠なので、盆地の北半分が塩尻、南半分が辰野町に。街の真ん中に市町境がある。なによりここは、信濃二宮、矢彦神社が欠かせない。ちょっと遠回りして参拝。巨木に囲まれ、風格も抜群。
展望が良いと評判らしく、遠くからも登山者が多いようだ。登山道は標識や看板やベンチやロープが多く、公園のようだ。地下足袋で行けるだけ行こうと思ったが、半分あたりでもう積雪10センチ。トレースがビッタリあるが、指先が冷たいので、軽登山靴に履き替える。きょうは氷点下5度くらいか。
山頂は樹林が刈られ視界が良い。すべて山頂はこうすればよいのにと思う。20年もすればまた茂ってしまうが。きょうは晴れの予報だったが、西側、北アルプス、御岳、それに中アは雪雲の中だ。松本盆地、小野盆地、それに八ヶ岳から霧ヶ峰、美し、戸谷峰、先週登った麻績の聖山も見えている。大きな山だ。あそこが筑摩郡の国境。
馴染みの山々の、これまでにない立ち位置からの眺めはいい。案内板なんか見なくても、どの山の名前も知っている。
北の尾根を辿って、塩尻を見下ろす中世の山城群を訪ねるのが今回の楽しみだ。尾根上は大芝山や1199(洞ノ峰もしくは西条城)までほとんど道がつながっている。地形図だけで計画を作るので、地形図に無い道は現地で知る。この周辺はいくつも整備され、いろいろ名前も付けられているようだ。
さすが線路が3つ分岐する交通の交差点だけあり、電力の送電塔も何本もまたいでいる。松本からも、この山の送電塔の列はかすかに見える。まるで霧訪山を飾るしめ縄のように。塩尻は電気の大分岐点でもあり、山麓に変電所が多い。加えてキノコ採集禁止の看板が執拗にあり、多すぎだと思った。縄張りのビニールテープが延々張られ、それが風化して細い糸になって森中に散乱していた。
1199は詰城。塩尻盆地を見下ろし、展望も良い。ここで会った男と少し話す。やはり半日日程で善知鳥峠から大芝山とここに登りに来たとのこと。峠からここへは、中央分水嶺とかで、最近道が整備された模様だ。
嵐城址には、小さな祠と、土塁の痕跡があった。祠の佇まいが良かった。
飯縄城は、南にも北にも堀切が切られ、難攻不落ぶりが伺えた。ここが一番里に近く、メインの城だったと思われる。往時はこの松の樹林もなく、塩尻峠を超えてきた武田軍がよく見えたことだろうな。
雪が舞い始めた。杉林の中をふらりふらり。風もなかなか冷たい。3つ目のおにぎりを食べる。
トンネルの上の尾根をまたいで線路を越えると、なぜか行き止まりの線路を森のなかに発見。これは、引き込み線?スイッチバックの駅でもあったのかな?そういえば少し前、東塩尻信号場跡の話を新聞で読んだ。これのことかもしれない。塩嶺トンネルが通る前の、塩尻〜小野〜辰野〜岡谷の遠回り中央線は、このあたりの傾斜の弱点をついて、当時の技術で叶うラインを引いた。これに比べると一直線の塩嶺トンネルラインは無機質なものだ。昭和58(1983)年のこと。僕が松本を出た年だ。
飯縄城の平常時の居館跡に慈光院があるとのことで、経由して歩く。こちらも立派な三嶽神社を通り、大門へ。きょうは上の山城はパス。塩尻駅前で蕎麦を食べ、260圓で松本に戻る。松本に戻ると日が射していた。夕方からお能の稽古。
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