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Yamareco

記録ID: 1762187
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ハイキング
丹沢

西丹沢/小川谷左岸尾根/キレットを越えられず敗退

2019年03月20日(水) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
6.0km
登り
698m
下り
709m

コースタイム

出発(立間大橋脇)6:20−小川谷横断6:25〜6:30−左岸尾根上6:40−687mコブ7:35〜8:05−680m圏コブ8:10−芋ノ沢ノ頭(840m)鹿柵周回8:45〜9:05−936mコブ南肩9:25〜10:05−920m圏コブ10:30−キレット中段10:35〜10:40−920m圏コブ10:50〜10:55−936mコブ南肩11:25〜12:35−芋ノ沢ノ頭(840m)鹿柵周回12:55〜13:05−680m圏コブ13:45〜14:35−687mコブ14:40−小川谷横断15:30−ゴール(立間大橋脇)15:35
天候 無風快晴
過去天気図(気象庁) 2019年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国道246号線から県道76号線、710号線で丹沢湖東端の玄倉へ。バス終点玄倉の先に広い無料駐車場がある。
コース状況/
危険箇所等
後述
3年前の1月、石棚山に登った。その中腹から小川谷を隔てて見た同角ノ頭(左端)と東沢(右端)。東沢を詰めた鞍部が東沢乗越
2016年01月04日 10:57撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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1/4 10:57
3年前の1月、石棚山に登った。その中腹から小川谷を隔てて見た同角ノ頭(左端)と東沢(右端)。東沢を詰めた鞍部が東沢乗越
東沢の右側の尾根は多くのコブを立てている。乗越の右奥の一番高い峰が裸山丸、写真の一番手前の平らなコブが大タル丸
2016年01月04日 10:57撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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東沢の右側の尾根は多くのコブを立てている。乗越の右奥の一番高い峰が裸山丸、写真の一番手前の平らなコブが大タル丸
石棚山の頂上から再びこの小川谷左岸尾根を見下ろす。複雑な地形でアップダウンも激しく、厳しいが面白そうだ。いつか登ろう
2016年01月04日 12:27撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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1/4 12:27
石棚山の頂上から再びこの小川谷左岸尾根を見下ろす。複雑な地形でアップダウンも激しく、厳しいが面白そうだ。いつか登ろう
ということで、今回この尾根に挑んだ。玄倉林道から仲ノ沢林道に入る。立間大橋を渡り、遊漁券案内板の脇から小川谷出合に降りる
2019年03月20日 06:18撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/20 6:18
ということで、今回この尾根に挑んだ。玄倉林道から仲ノ沢林道に入る。立間大橋を渡り、遊漁券案内板の脇から小川谷出合に降りる
幅広い道を下ると小川谷に降り立つ。水量が少ないので、飛び石伝いで左岸に渡れる
2019年03月20日 06:28撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/20 6:28
幅広い道を下ると小川谷に降り立つ。水量が少ないので、飛び石伝いで左岸に渡れる
左岸尾根に取付く。明瞭な踏跡が付けられている。橙色のリボンも案内してくれる
2019年03月20日 06:32撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/20 6:32
左岸尾根に取付く。明瞭な踏跡が付けられている。橙色のリボンも案内してくれる
尾根の西側をジグザグに標高差 40mほど登ると、小川谷左岸尾根に乗る
2019年03月20日 06:40撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/20 6:40
尾根の西側をジグザグに標高差 40mほど登ると、小川谷左岸尾根に乗る
あちこちに鹿柵が設置され、丸太で階段を組んだ林業用の作業道が通じている
2019年03月20日 07:02撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/20 7:02
あちこちに鹿柵が設置され、丸太で階段を組んだ林業用の作業道が通じている
ミツマタの花が盛りで、周囲に甘い香りを漂わせている
2019年03月20日 07:04撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/20 7:04
ミツマタの花が盛りで、周囲に甘い香りを漂わせている
作業道は680m圏コブの西側を巻いて行く。右上に次の687mコブとの鞍部が見えてきた
2019年03月20日 07:29撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/20 7:29
作業道は680m圏コブの西側を巻いて行く。右上に次の687mコブとの鞍部が見えてきた
作業道は687mコブも巻いていくので、作業道と分かれて切り倒された木々を踏み越えながら直登し、687mコブの上に立つ
2019年03月20日 07:40撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/20 7:40
作業道は687mコブも巻いていくので、作業道と分かれて切り倒された木々を踏み越えながら直登し、687mコブの上に立つ
北北東方向に、これから辿る芋ノ沢ノ頭(840m)が威圧的に聳えている
2019年03月20日 07:38撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/20 7:38
北北東方向に、これから辿る芋ノ沢ノ頭(840m)が威圧的に聳えている
その左の奥、ほぼ真北に、3年前に登った石棚山(1351m)が控えている。あの頂からこちらを見て、今日の山行を決めたのだ
2019年03月20日 08:07撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/20 8:07
その左の奥、ほぼ真北に、3年前に登った石棚山(1351m)が控えている。あの頂からこちらを見て、今日の山行を決めたのだ
北隣の680m圏コブまでは、なだらかな幅広い尾根が続く。気持ちもゆったりし、のんびり気分になる
2019年03月20日 08:08撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/20 8:08
北隣の680m圏コブまでは、なだらかな幅広い尾根が続く。気持ちもゆったりし、のんびり気分になる
古くて壊れた鹿柵の脇を登って行く
2019年03月20日 08:32撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/20 8:32
古くて壊れた鹿柵の脇を登って行く
芋ノ沢ノ頭の上りになると、一時的にザレた痩せ尾根も現れる
2019年03月20日 08:41撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/20 8:41
芋ノ沢ノ頭の上りになると、一時的にザレた痩せ尾根も現れる
芋ノ沢ノ頭の頂上直下まで来た。しかし鹿柵で遮られて頂上へ行けない。金網に「byヤマレコ」と書かれた山名板が括られている
2019年03月20日 08:51撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/20 8:51
芋ノ沢ノ頭の頂上直下まで来た。しかし鹿柵で遮られて頂上へ行けない。金網に「byヤマレコ」と書かれた山名板が括られている
仕方ない柵の外側を左回りに半周する。反対側に来ると柵に扉があった。しかし、鍵が掛かっているので開けられない。なぜ?
2019年03月20日 09:04撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/20 9:04
仕方ない柵の外側を左回りに半周する。反対側に来ると柵に扉があった。しかし、鍵が掛かっているので開けられない。なぜ?
その先、ザラザラした痩せ尾根や急斜面が現れるが、順調に登って平坦な936mコブに着いた
2019年03月20日 10:03撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/20 10:03
その先、ザラザラした痩せ尾根や急斜面が現れるが、順調に登って平坦な936mコブに着いた
この先は小さなコブが続く。920m圏コブは急なザレた斜面を登る
2019年03月20日 10:25撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/20 10:25
この先は小さなコブが続く。920m圏コブは急なザレた斜面を登る
920m圏コブの上に着くと、隣の大タル丸1031mに続く急登が眼の前に迫った。この間がギャップ状に切れたキレットだ
2019年03月20日 10:51撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/20 10:51
920m圏コブの上に着くと、隣の大タル丸1031mに続く急登が眼の前に迫った。この間がギャップ状に切れたキレットだ
920m圏コブからキレットの底に向けて降りる。ロープが張ってあるが、傾斜50度程の急な下りに緊張する
2019年03月20日 10:35撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/20 10:35
920m圏コブからキレットの底に向けて降りる。ロープが張ってあるが、傾斜50度程の急な下りに緊張する
途中からダブルロープとなり、中段まで降りる。この先は60度を超えるガリーにロープが吸い込まれている
2019年03月20日 10:41撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/20 10:41
途中からダブルロープとなり、中段まで降りる。この先は60度を超えるガリーにロープが吸い込まれている
この中段からキレットの対岸を見て愕然とした。100m以上のロープが垂れ下がっている。写真はその最下部で、写真中央左寄り、キレットの底までロープを確認できる
2019年03月20日 10:44撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/20 10:44
この中段からキレットの対岸を見て愕然とした。100m以上のロープが垂れ下がっている。写真はその最下部で、写真中央左寄り、キレットの底までロープを確認できる
前の写真より上段の中間部。この写真の中央、ルンゼの左側岩壁にロープが見える
2019年03月20日 10:42撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/20 10:42
前の写真より上段の中間部。この写真の中央、ルンゼの左側岩壁にロープが見える
その上の最上部。前の写真のルンゼ左岩壁のロープは、その上の樹々の中に隠れて、どこから垂れ始めているのか判らない
2019年03月20日 10:42撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/20 10:42
その上の最上部。前の写真のルンゼ左岩壁のロープは、その上の樹々の中に隠れて、どこから垂れ始めているのか判らない
この写真は中間部のルンゼ左岩壁部分のアップ。ルンゼの中を登るならまだしも、ロープに沿って登れば、高度感のあるフェイスクライミングだ
2019年03月20日 10:43撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/20 10:43
この写真は中間部のルンゼ左岩壁部分のアップ。ルンゼの中を登るならまだしも、ロープに沿って登れば、高度感のあるフェイスクライミングだ
今の実力でここを登ることは厳しい。迷ったが、諦めよう。先程降りて来たルートをダブルロープ伝いに戻る
2019年03月20日 10:42撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/20 10:42
今の実力でここを登ることは厳しい。迷ったが、諦めよう。先程降りて来たルートをダブルロープ伝いに戻る
再び920m圏コブに登り、同じ道を戻る。南西方向に富士山が木の間から顔を出し、ガックリしている私を慰めてくれた
2019年03月20日 11:19撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/20 11:19
再び920m圏コブに登り、同じ道を戻る。南西方向に富士山が木の間から顔を出し、ガックリしている私を慰めてくれた
680m圏コブから見た北西方向の景観。左から蛭ヶ岳、丹沢山、塔ノ岳、鍋割山、檜岳
2019年03月20日 14:06撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/20 14:06
680m圏コブから見た北西方向の景観。左から蛭ヶ岳、丹沢山、塔ノ岳、鍋割山、檜岳
時間はたっぷりある。春の陽を浴び、甘いミツマタの香りを嗅ぎながら、のんびり景色を眺める
2019年03月20日 14:09撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/20 14:09
時間はたっぷりある。春の陽を浴び、甘いミツマタの香りを嗅ぎながら、のんびり景色を眺める
登って来た道を忠実に戻る
2019年03月20日 15:04撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/20 15:04
登って来た道を忠実に戻る
小川谷まで降りて来た。ここを渡ってから距離50mほど緩く登れば、仲ノ沢林道に出てゴール
2019年03月20日 15:29撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/20 15:29
小川谷まで降りて来た。ここを渡ってから距離50mほど緩く登れば、仲ノ沢林道に出てゴール
撮影機器:

感想

3年前の1月、西丹沢県民の森から石棚山に登った。その時、東方向の小川谷を隔てて、多くのコブが複雑に林立している尾根が気になった。それが小川谷左岸尾根(仮称)である。
今回は、この尾根を辿って東沢乗越まで登り、そこから同角沢に降りて西丹沢の秘瀑である遺言棚を眺めることを目的とした。「遺言棚」なんてオドロオドロの世界を思わせる奇妙な名前の滝だけに、興味津々である。帰路は東沢乗越から東沢を降り、小川谷右岸の巻道を辿って西丹沢県民の森に戻る予定だった。

地形図を読むと、小川谷左岸尾根は数多くのコブが並び立っていて、それぞれのコブの登り降りは急斜面で、距離の割に時間が掛かりそうだ。さらに、コブ毎に曲折する複雑な尾根筋なので、正確なルート探索が要求されるだろう。
今回はどこかの山頂に立つわけではないが、長く厳しい行程となることが予想された。

936mコブまでは順調に登れた。しかし、その先、920m圏コブから大タル丸1031mの間にあるキレットが越えられなかった。
このキレットはギャップ状に切れ落ちていて、大タル丸側の斜面には100m以上に渡って直線的にロープが張られている。これを伝って、岩壁や岩混じりの急斜面を攀じ登って行かなければならない。

若い頃ならば、この程度の悪場はむしろ楽しんだであろう。岩壁登攀に熱をあげていた若き頃に比べ、こんな岩場を眺めただけでビビっている現在の己が情けなかった。
昔取った杵柄、何とか登れるのではないか、強行突破しようか、とも考えた。しかし、後期高齢者となり、年々、体力もバランス感覚も急速に落ち込んでいる。強行したら事故につながる危険性は高いだろう。
随分迷ったが、無理をするのはよそう、残念だが退却とした。

結果的には的確な判断であったと思う。寂しい限りではあるが、昔の実績に引きずられなかっただけ、まだまだボケていないと言えるのかな。

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コメント

西丹沢登山詳細図でトレースして勉強させていただいてます。圧倒されました。
2019/3/25 15:32
Re: 無題
sakumin さん:
いつもコメントをありがとうございます。
ルートの選定は毎回工夫を凝らしていて、面白いだろうと自己満足しています。
でも、厳しい場面でかろうじて切り抜けたり、今回の様にリタイアと言うことが時々ありますね。意気込みだけはまだまだ昔の感覚に引きずられているのかも知れません。体力とバランス感覚がこの数年で急速に落ちているのに・・・
これが現在の実力か、と思うと、寂しい限りですが・・・
gakukyourou より
2019/3/26 6:36
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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