西丹沢/小川谷左岸尾根/キレットを越えられず敗退
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.0km
- 登り
- 698m
- 下り
- 709m
コースタイム
天候 | 無風快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
後述 |
写真
感想
3年前の1月、西丹沢県民の森から石棚山に登った。その時、東方向の小川谷を隔てて、多くのコブが複雑に林立している尾根が気になった。それが小川谷左岸尾根(仮称)である。
今回は、この尾根を辿って東沢乗越まで登り、そこから同角沢に降りて西丹沢の秘瀑である遺言棚を眺めることを目的とした。「遺言棚」なんてオドロオドロの世界を思わせる奇妙な名前の滝だけに、興味津々である。帰路は東沢乗越から東沢を降り、小川谷右岸の巻道を辿って西丹沢県民の森に戻る予定だった。
地形図を読むと、小川谷左岸尾根は数多くのコブが並び立っていて、それぞれのコブの登り降りは急斜面で、距離の割に時間が掛かりそうだ。さらに、コブ毎に曲折する複雑な尾根筋なので、正確なルート探索が要求されるだろう。
今回はどこかの山頂に立つわけではないが、長く厳しい行程となることが予想された。
936mコブまでは順調に登れた。しかし、その先、920m圏コブから大タル丸1031mの間にあるキレットが越えられなかった。
このキレットはギャップ状に切れ落ちていて、大タル丸側の斜面には100m以上に渡って直線的にロープが張られている。これを伝って、岩壁や岩混じりの急斜面を攀じ登って行かなければならない。
若い頃ならば、この程度の悪場はむしろ楽しんだであろう。岩壁登攀に熱をあげていた若き頃に比べ、こんな岩場を眺めただけでビビっている現在の己が情けなかった。
昔取った杵柄、何とか登れるのではないか、強行突破しようか、とも考えた。しかし、後期高齢者となり、年々、体力もバランス感覚も急速に落ち込んでいる。強行したら事故につながる危険性は高いだろう。
随分迷ったが、無理をするのはよそう、残念だが退却とした。
結果的には的確な判断であったと思う。寂しい限りではあるが、昔の実績に引きずられなかっただけ、まだまだボケていないと言えるのかな。
コメント
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sakumin さん:
いつもコメントをありがとうございます。
ルートの選定は毎回工夫を凝らしていて、面白いだろうと自己満足しています。
でも、厳しい場面でかろうじて切り抜けたり、今回の様にリタイアと言うことが時々ありますね。意気込みだけはまだまだ昔の感覚に引きずられているのかも知れません。体力とバランス感覚がこの数年で急速に落ちているのに・・・
これが現在の実力か、と思うと、寂しい限りですが・・・
gakukyourou より
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