沙美アルプス西部縦走


- GPS
- 01:32
- 距離
- 5.4km
- 登り
- 380m
- 下り
- 451m
コースタイム
- 山行
- 1:30
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 1:33
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
整備された一般登山道 |
写真
感想
沙美アルプスの南蒲峠から東を縦走したのは一週間前のことであるが、この峠から西側を縦走すべく再び早朝の南蒲峠に降り立つ。昨日の昼間の雨のせいだろうか、わずかに靄がかかっているようだ。
峠から少し北側に「備南アルプス」の道標が見つけることが出来るが、いきなり見上げるような急斜面である。送電線巡視路特有のプラスチックの階段を頼りに斜面をジグザグと登ってゆくとすぐに最初の送電線鉄塔に辿り着く。先程までは西の空で煌々と白く輝いていた月は竜王山のシルエットの北側で赤く染まっている。
この沙美アルプスの東側では展望地はあるものの大部分が樹林の中を歩くことになったのに対し、西側は開けた尾根道が多く、好展望の箇所が多いらしいが、すぐにも開けた尾根道が始まる。
お地蔵様が佇む蒲峠を越えると軽部山のピークに達する。ピークの西側の送電線鉄塔からはこれから進む竜王山への展望が大きく広がっている。しかし、これから進む縦走路の好展望よりもアップダウンの光景に圧倒されそうになる。県道?号線が稜線を横切る南蒲西峠にかけて大きく下り、登り返した先に見える竜王山は遥か遠くだ。
花崗岩質のザレた坂を下ってゆくと、意外にもすぐに道路が見える。道路を渡った先は明らかに、張られたチェーンに立ち入り禁止と札が懸けられているので、この敷地の中に先へと進む登山道があるという情報を事前に得ていなければ道をロストして途方にくれたことであろう。斜面の南側をトラバース気味に進む。丈の低い笹が繁生しているのだが、(繁茂?)夜露に濡れているせいでランニング・シューズが濡れてゆく。
少し登ると展望の開けた送電線鉄塔に飛び出す。山地の周辺にはいつの間にか濃い朝霧が発生し、下界はすっかり雲海に呑み込まれてしまったようだ。標高は200mも無いはずだが、到底、低山の景色には思えないほどの壮大な光景に思われる。
竜王山の一つ手前のピークに差し掛かると、縦走路に大きな岩がいくつも出現する。岩のあたりからは南側に展望が開けており、寄島の漁港を真下に望むが、こちらには雲海はみられない。しかし、本来なら南の方角には塩飽諸島の多島美が広がるはずなのだが、瀬戸内海の上にも海霧が発生しているのだろう。塩飽諸島の島影は全く見えず、霞んだ空気と海が溶けあった光景が茫々と広がっているばかりである。
ふとピークの上から先にある竜王山の山頂をみると、なんと山頂のあたりのみに雲がかかっている。このままで行くと計算通り、山頂でご来光を迎えるタイミングだというのに。気を落として、ランニングをやめてトボトボと歩き始める。いよいよ竜王山の登りに差し掛かろうかという頃、後ろを振り向くと雲の上に朝日が顔を出し始めた。山頂までのわずかな距離ではあるが、再び走る。
山頂につくと樹の間から、雲の上に出たばかりの朝日を望む。南の方角に展望が開けるが、今回は何も見えない。また改めて捲土重来することにしよう。この竜王山は鋭鋒なので西側の下りはかなりの急下降となる。
最後の送電線鉄塔に辿り着く、既にかなり下って来たはずだが、まだ辺り一帯は雲海に沈んでいる。標高を確認すると100mとわずかばかりであった。あとは歩きやすい樹林の坂道を下ると濃霧の中の倉敷紡績の工場の裏手に出る。倉敷紡績の前にたどり着いたのはK光タクシーを予約した6時50分丁度であった。
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