上野原駅〜高柄山〜倉岳山〜高畑山〜九鬼山〜田野倉駅


- GPS
- 10:52
- 距離
- 24.4km
- 登り
- 2,273m
- 下り
- 2,056m
コースタイム
07:02 御前山登山口
07:29 御前山(〜07:34)
08:23 新矢ノ根峠
08:57 高柄山(〜09:08)おにぎり食べる
10:09 矢平山
10:26 丸ツヅク山 この先で右ももが攣る
10:39 寺下峠(〜10:44)軽食
????? 舟山
11:26 鳥屋山
11:50 細野山
12:21 倉岳山(〜13:08)食事休憩
13:22 穴路峠
13:27 天神山 この先1時間に1回程度右ももが攣る
13:48 高畑山
14:13 大桑山
14:43 鈴ヶ音峠
15:08 高指山
????? 871m峰(と思われる)軽食
16:23 九鬼山 ヘッドランプ装着
17:27 田野倉駅
(歩行時間9時間44分)
天候 | 晴れ時々曇り 6時時点で大月は-1℃、最高気温は11℃ 風はもう冷たくなく、日差しも適度にあっていい天気でした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【道の状況】 雪、凍結等はなく、普通の道でした。 ◆上野原駅〜御前山 登山口までしばらく舗装路を歩きます。地図、標識を見れば迷うことはないと思います。 登山道に入るといきなり急登です。そのまま一気に山頂まで登ります。 途中岩をつかんで登るようなところもあり、かなり厳しいです。 個人的に下りにはとりたくない道でした。 ◆御前山〜高柄山 御前山からの下りも急坂です。一度滑って尻餅をつきましたが、柔らかい土の上で何ともありませんでした。 登り下りを繰り返しつつ高度を上げて高柄山に至ります。 ◆高柄山〜矢平山 同様に登り下りが続きます。一度林道を横切って再度登山道に入ります。 旧大地峠まで行って登り返す感じで矢平山に向かいました。 ただし、その手前からも登れそうな道(ただし急坂ですが)がありましたので、 ひょっとするとそちらから行ったほうが少しだけ近いのかもしれません。 矢平山は標識が見当たらなかったので確信はないですが、前後の関係から写真の場所だろうと思います。 ◆矢平山〜倉岳山 矢平山からの下りは急坂かつ岩だらけの道。危険です。 寺下峠に向かう下りで右ももが攣る事態が発生。 なおも執拗に登り下りが続きます。 立野峠からはほぼ一貫して登りとなり、最後は急登をひと登りして倉岳山です。 本来は少し手前から富士山が見えますが、今日は見えませんでした。 ◆倉岳山〜高畑山 穴路峠までやや急な下りがあり、そこから同じだけ登り返します。 ◆高畑山〜鈴ヶ音峠 大桑山を経て突坂峠までは登山道、そこから鈴ヶ音峠までは林道を歩きます。 ◆鈴ヶ音峠〜九鬼山 再度登山道に入ると様相が一変。ひたすら藪の中を進むことになります。 写真はやや極端な例ですが、時に道がないほど倒木+藪という状態に出くわします。 仕方なく迂回するのですが、これが肉体的にも精神的にも疲れます。 踏み跡が薄いので、初心者にはお勧めしません。夏場も避けたほうが良いでしょう。 この時期でも木々の芽が大きくなっていて、体や顔に当たるとちょっと痛かったです。 もっと冬枯れの時期向きの道のような気がします。 登り下りは相変わらずですので、体力的にはかなり厳しいものがあります。 九鬼山に近づくと少し道はなだらかになり、薮もなくなります。 ◆九鬼山〜田野倉駅 麓まで最も近い道を選びました。九鬼山から少しだけ戻り、「落合橋」(だったと思う)という標識のあるところを曲がります。 (ちなみにもう少し戻ると、禾生駅に向かう分岐があります) かなり急坂ですが、道は良いので一気に下ることができます。 途中分岐があり、禾生駅に向かうこともできます。 登山道に別れを告げると、あとは道なりです。 【トイレ】山中にはありません。 【水場】ありません。 |
写真
感想
きつかった…
と書くしかないだろうと、道中歩きながら思いました。
単独でここまで長く歩いたのは初めてでしたし、何せ細かい登り下りが足にくるのです。
山は標高ではない。改めて認識させられる登山でした。
まず御前山までの道がやたら急登で、ロープも張りまくりという凄いところでした。
奥多摩でもこんな急登は滅多にありません。ちょっと驚きました。
穏やかに晴れて天気は良く、時々風は吹いていましたが、もう冬の冷たい風ではありません。
汗をかいて歩いていると心地よい感じでした。春だなあと。
しかし、徐々にそれを感じている余裕はなくなりました。
3時間くらいはいつもと同じ感じで歩いていたのですが、矢平山を過ぎた辺りから明らかにきつくなりました。
そして、寺下峠に向かう下りで右ももが攣るアクシデントが発生!
しばらくストレッチするなどして快復を待ちましたが、どうにもならないのでそのまま歩くことに。
いつの間にか痛みは消え、普通に歩けるようになりました。
食事休憩をどこでとるか、倉岳山か高畑山かと思っていたのですが、
どう考えても高畑山までは体力、気力とももちそうにないので倉岳山にしました。
ラーメンとウインナーを持参したのですが、食欲がなくてラーメンだけになりました。
しかもかなり疲れていたこともあり、写真を撮るのも忘れました。
昼にかけて雲が出てしまい、富士山は見えませんでした。残念。
倉岳山からの急な下り登りはかなりきつく、撤退することも頭にチラつきました。
しかし時間的にはまだいけるし攻めの気持ちを取り戻して歩くことにしました。
林道に出た時は「登山道に戻るまで少し気を抜いて歩こう」と思いました。
体力的に厳しいのと、時間的に日没までに歩き終えられるかが心配でした。
そこで林道ぐらいは緊張せずに歩こうという意味でした。
鈴ヶ音峠から再び登山道。また急な登りですし、いきなり藪の中に突入。
これはヤマレコの記録で知っていたのですが、この段階でくると気が滅入ります。
しかもこの山域に入るとエスケープルートがない。
「ここまで来たら何が何でも最後まで歩くしかない!」と思いました。
いや、思うとかではなく、事実としてそうするしかありません。
脱出できるまでかなり長いので、ここに入るのは注意が必要です。
871m峰と思しき場所まで来た時には倒木に座り込んで軽食を摂りました。
ただなぜかこの瞬間気持ち的に「行ける」と思ったのでした。
時間的に16時台前半には九鬼山に着けるだろう、田野倉駅には日没までに行けそうだという目処が立ったからです。
気持ちは行動に出る。ここからはペースが上がりました。
道も徐々に良くなり、傾斜も緩くなりました。
分岐が見えた時「ふぅ。これで何とかなりそう」とひと安心。
「予定通り」16時台前半には九鬼山にたどり着きました。
ここでも富士山は見えませんでした。
念のためヘッドランプを装着しました。下りで足が動かなくなる可能性があったからです。
現に一度攣りました。足のダメージは相当なものがありました。
禾生駅への分岐を過ぎ、ようやく長い道のりが終わりを迎えつつあった頃、
急に左側の視界が開けました。
おお〜いい景色だなあと思った瞬間
富士山が見えた!
のであります。
「神様はいるな…」
と呟いたのでした。後半は誰とすれ違うこともない孤独な登山。
藪こぎあり足攣りありと厳しい道程でした。
まぁこの時期ですから景色は求めていませんが、晴天が曇ってしまう始末。
しかし、最後の最後で山の神が微笑んでくださった気がしました。
写真を見てもお分かりのとおり、ここから見る富士山は人の営みと同時に映ります。
それはまた大いに魅力的なものでした。
夕映えの中、無事に田野倉駅に着くことができました。
しかし、帰りはあまり無事ではなく…
冷たいジュースを飲んだのが良くなかったのか、お腹を壊してしまい二度も駅のトイレに駆け込むことに…
足が何度も攣ったことと合わせると、今日は体調が良くなかったのかな?と思いました。
まぁ道中ではなくて良かったと…
さて、2日経っても筋肉痛が抜けず、やはりダメージは相当なものがあります。
比較的丁寧に歩いてこれですから、距離や標高にかかわらず厳しいルートだと思います。
冬場に挑戦できる山を見つけました。また次の冬場に行くつもりです。
コメント
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アップダウンの多い長丁場。お疲れ様でした。
ずっと水場がないので、苦労されたのではないでしょうか。
このルート、ちょうど行こうと思っていたところだったので、とても参考になりました。
鈴ヶ音峠から九鬼山は、相変わらずの藪状態なのですね。
去年の5月にここを通ったときは、枝で傷だらけになってうんざりしましたが。
この時期でも大変そうですね。
覚悟して行ってこようと思います。
westmalleさん、コメントいただきありがとうございます。
ちょっと水は少なくてですね、1Lしかなかったのでチョコチョコ飲みながらでした。
水を使うラーメンを食事にしたのが間違いですね(笑)
それにしてもwestmalleさんの登山はすごいですね。
記録を拝見して呆気に取られてしまいました。
今後もぜひお気をつけて。
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