名久井岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 2.8km
- 登り
- 277m
- 下り
- 265m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2006年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
2006年6月11日。名久井岳に登ってきました。
今回辿るルートは法光寺登山口ルートだが、このルートは五合目まで車で行けてしまう。
しかも林道とはいえ、全線舗装道路になっており普通乗用車で余裕で入っていける。
もちろん、法光寺から五合目までの登山道も整備されているので、ちゃんと下から自分の足で登りたい人はそのコースを辿ればいいようになっている。
私は、もちろん五合目まで車で行きましたよ、ええ。
五合目登山口付近には10台くらいの駐車スペースがある。
ここには少々使うのに勇気が要るが、一応トイレがあり東屋があったりするので拠点としては申し分ない。
車を停めていざ登山道へ。
写真左手の道は三戸市内へ続く道。
右手の道が登山道入口へと続く林道。
この先にも数台の駐車スペースがあるが狭いので運転に自信がない人はこの先へは車で入っていかないほうが無難。
舗装された林道を100m程歩くと、名久井岳登山道入口の看板が。
分かりやすいので迷う事はないと思う。
本格的な登山道に入ると、のっけから急坂でさらに昨晩の雨で道が悪くなっている。
木の根と岩盤がむき出しになっているのでぬかるみこそしないが油断すると滑って転びそうな感じではある。
しばらく行くとさらに傾斜は急になり、ちょっとした岩場になる。
鎖が張ってあるが、今日は踏み跡がぬかるみになってしまっているので、せっかくの鎖に頼れない。
トラバース、というほどのモノでもないが右に左にと登山道と岩場を横切りながら登っていく。
ツートンは体の軽さを活かしてひょいひょい登っていくのだが体の重いこちらは自分の体を持ち上げるのに大変な思いをした。
ぬかるんでさえいなければこんな苦労はしなくてよかっただろうが…。
岩場を抜けると道は少し平坦になり「頂上まで200m」の石標があった。
ここで一息入れる。
五合目登山口から30分程度。
ゆっくり登ってきてこれだから、それこそ山慣れした健脚者は10分程度で登ってきてしまうのではないだろうか。
「頂上まで200m」地点からさらに五分弱歩くと頂上直下の避難小屋に辿り着く。
プレハブ建とはいえ、なかなか大きく立派な避難小屋だ。
名久井岳は冬山登山の入門編として冬季でも登山者が多いらしい。
そのため避難小屋の中には除雪用のスコップやらほうき、それにストーブ用の薪がうずたかく積まれていた。
避難小屋のそばには祠が安置されている。
比較的新しそうな木札に「馬の神」と書かれているが、ここはそういう神様を祀った山なのだろうか?
登山の安全を祈願して手を合わせた。
…馬の神様が登山の安全を守護してくれるのかはわからないけれど。
避難小屋から頂上まではすぐだ。
避難小屋から頂上までは50mと無く5分もかからずに着く。
あまり広いとは言えない頂上だが、石碑やら権現様、三角点、方定盤など色々なものが所狭しと並んでいる。
眺望だが、西側が開けていて三戸の街並みを見下ろす事が出来る。
北側は少々薮っぽいが、岩などに登ると八戸方面を見渡せる。
残念ながら南側と東側は薮に覆われていてほとんど眺望はきかない。
頂上ではおじさんがラーメンを煮て食べていた。
食べ終わったかと思ったら今度はコーヒーの準備をし始めた。
コーヒーの準備が整ったら、おもむろに文庫本を取り出して読書開始。
…すっかりくつろいでいらっしゃる。
この山を自分の庭代わりにしているのか、それとも方々の山でそのようにしてすごす事を喜びとしているのか。
他にもおっさんが二人、虫取り網を持って蝶々の捕獲に勤しんでいた。
二人はとても楽しそうで、少年がそのまま歳をとりおっさんになったかのよう。
コーヒーをすすりながら、周りの事には一切我関せず読書を続けるおっさんと、いかにも楽しそうに夢中で蝶を追いかけるおっさん二人…。
なんか、不思議な空間に迷い込んでしまった…。
下山は別ルートで。
頂上北側より延びる「かもしかライン登山道(仮称)」を下る。
法光寺登山道より利用者が少ないようで、道は落ち葉に覆われており
岩場も無いので容易に歩ける。
途中、またも祠が。
こちらには木札もなく、まわりの草も生え放題でお参りされている形跡がない。
やはり時代の流れで、こういった素朴な信仰は少しずつ失われて行くのだろうか。
さらに下ると「子持ち岩」なる奇岩がある。
表面がぼこぼこしているから「子持ち」なんだろうか?
見方によっては、いぼみたいで気持ち悪いぞ。
頂上から下る事30分で林道と交わる。
ちょうど舗装道路と未舗装の境目になっていて気持ち的には舗装された方に下っていきたくなるが駐車場に戻るなら未舗装の方に上がって行かなくてはならない。
道が曲がりくねっているので方向感覚を失いがちだが気を付けないと、とんでもない方向に下ってしまうので注意が必要。
未舗装の林道もしばらく歩けば再び舗装道路になる。
昨日宿泊したチェリリン村を眼下に眺めながら林道を30〜40分歩けば、出発点の駐車場に戻る事が出来る。
アプローチが簡単で、多少の岩場などコースに変化もあり頂上からの眺めもそこそこ良く、時間も体力もあまり要しない山という事でシーズン始めの足慣らしに最適の山だった。
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