セロトーレスとフィッツロイ

- GPS
- 29:03
- 距離
- 61.3km
- 登り
- 2,593m
- 下り
- 2,577m
コースタイム
- 山行
- 23:28
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 23:29
- 山行
- 11:35
- 休憩
- 11:56
- 合計
- 23:31
- 山行
- 1:26
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:26
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所なし。道標は整備されている。 水は川の水の透明な部分を選ぶことで、補給可能。 |
その他周辺情報 | エル・チャルテンの待ちに宿泊施設、レンタル器材の店、レストラン等あり。 ■レンタサイクル店 DNI/Pasaporre Rotiseria Nipo Nino Tel: 493100 1hr $150 2hr $150 3hr $250 4hr $300 5hr $370 6hr $400 7hr $470 8hr $500 9hr $650 10hr $700 ■機材レンタル店 Serac Expediciones(なぜかLa Tiendaという看板もあり) 175, San Martín Ave. 02962 493371 2019年3月料金 Light Mats $40/night Soft Mats $50/night Self-inflating pads $160/night Sleeping Bag(-12) $150/night Sleeping Bag(-17) $180/night Stove $70/night w/o gas Tent 1 people $280/night Tent 2 people $380/night Tent 3 people $480/night Googles $110/day Leather Trekking boots $90/day Trekking shoes La Sportiva Raptor $180/day Trekking boots La Sportiva TX4 & Boulder $220/day |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
テント
フライ
グランドシート
サンダル
朝食
行動食
夕食
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS
携帯
時計
タオル
カメラ
帽子
バーナー
バーナー風防
鍋
カトラリーセット
救急用品
タイラップ・ナイフ等緊急用品
着替え下着(上下)
着替え靴下
ボディペーパー
|
---|
感想
3月8日
30時間以上と長時間飛行機移動後、宿でハンバーガーと間違えステーキバーガーを頼んでしまい腹いっぱいになり、爆睡。朝、目覚めると女性が隣のベッドで寝ていました。ブラジルの方であんなと言う方でした。しかも彼女は私がチャージをしていたチャージャーの光がまぶしいからとチャージャーをコンセントから抜いていました。本人はチャージしてあったから大丈夫だと思ったと言っていました。光に敏感なんですね。
宿泊施設のランチョグラウンドで今日フィッツロイを見に行ったと言う人に会う。その方は天気予報を確認してから行ったほうがよいと言いながらネットで天気予報を確認してくれる。天候を確認するとフィッツロに行くのは日の出時間に雲が少ない2日後が良いという。そこで急遽日程を変更。
そこで市内の商店でエルチャルテンのスーパーでオートミール、ラーメン、チョコレート、ビスケット、クッキー、塩購入。別のスーパーでりんごニ個購入。他の人々をみてみると、パン袋詰めを購入している人が多い。またレンタルショップ「セラノ」でテントを借りる。テントを借出し時、パスポートを預かられてしまう。皆さんからパスポート預かるんだよと言って店内に置いてあるパスポートの束を見せてくれる。その他用品管理もしてないようで、在庫がある分のみ貸し出すし、貸し出し期間は決める必要なく好きな期間のみというお気楽さ。
急に今日から出かけることになったので宿のおじさんはびっくり。普通宿泊するためにはパスポートの確認が必要なのだけれども、パスポートをレンタルショップに預けたと伝えると、後にで見せることで了承を得る。
宿の方に水場について尋ねると、テント場の横にある川の水でも大丈夫だしその手前にある小川の水も綺麗な所を選んで使えば飲めるという。これはセロトーレスとポイントセノットの両キャンプ場も条件は同じとのこと。大量の水を持ち歩かなくても良いのは助かります。
行ってみると確かに沢の水を飲んでも全く問題ありませんでした。特に子ソロトーレスのキャンプ場横の水は川なので白く濁っています。ただし記事に近い水たまりの所の水はなぜか透き通っていてそれを使ってみると確かに料理に使えました。
地図には2時間位でキャンプ場まで到着すると出ていましたが、私の場合2時間歩いて展望台までしか行けませんでした。合計4時間半かかりました。いくら体調が悪いとは言えこれはかかりすぎの気がします。それとも地図の時間がおかしいのでしょうか。距離は約12キロぐらいあるので4時間位かかってもおかしくない気がします。
まだ明るい夕方6時ごろ、テント場で夕食のラーメンとオートミールを混ぜたものを食べりんごを食べる。
3月9日
疲れていたのに夜12時ごろ目覚める。テントから外を見ると空は星で埋まっています。天の川は本当に魅力のようで中にある星も外にある星も明るくどれがどの星座だかわかりません。星もたくさんあり明るいのも見えるので星空の撮影はカメラのピント合わせができるくらい明るい。
2度目寝して目覚めると朝7時45分。外を見ると美しい青空が広がり太陽の光が店頭に当たっています。しまった。すぐに起き湖畔までカメラを抱えていくと日の出から30分もたたない時間なので美しい。
朝食後、地図を確認するとポイントセノットまで約5時間。昨日は大幅に予定時間を超過してしまったので早歩きで歩いてみる。早歩きで歩いたつもりがほぼ標準時間。コースタイムはテントなど担がないで移動している時間なのかと疑問が残る。それとも皆さん体格が良いので早いのか。皆さん身長180センチ位で多いので歩くのが早い。参考までに眺めているとテント装備の人は私とそれほど違わない時間で歩いていました。今回の移動はあまり標高差がなく、細かく登り降りを繰り返すので疲れは疲れますが時間が短縮できた気がします。高圧線がなく人工物が見えない大自然の中を歩くのは気持ちよいので、疲労も気になりません。
ポイントセノットテント場からフィッツロイの展望台まで歩くことにする。40分位と聞いていたのに疲れているためか先に足が重い。結局1時間半かかってしまった。下りでで思いっきり急いでみたら1時間。やはりコースタイム40分と言うのは空荷で出した時間だろうか。私は下りでもこの時間が出せない。
よく見るラグナ・デル・トレスの向こうに見えるフィッツロイの姿は美しい。ラグナ・デル・トレス湖畔は広いのでどこから見ても素敵なフィッツロイを見るとこができるので、どんなにトレッカーが来ても、どこで眺めていても視界を遮る心配が無いのがうれしい。ゆっくり雄大な景色を楽しめる。
今日は天候が良く気温が25度にもなり、体が熱くなったので半袖Tシャツ1枚となって歩き回る。運良く天気が良くなければ見られないはずのフィッツロイも見えるところではずっと見ることができた。こんなに運がよくてよいものかと、余計な心配をするほど良い天気が続く。
トレッキングコースの感じが上高地と同じような気がしている。多分コースはどこでも同じなのだろう。1番の違いは高圧線が全く見えないことか。
こちらの女性は室内トレーニングをするようなレギンスを履いている人が多い。転んで怪我をしないのだろうか。寒くならないのだろうか心配になるのは年を取ったためか。
テントサイトからフィッツロイの展望台に登る時に全身モンベル・ウェアで身を固めた中年の夫婦と思われるカップルとすれ違う。わたしはとても疲れていて声をかける元気もなくやり過ごしてしまう。
フィッツロイのキャンプ場は川の水を飲むことができるので助かる。さらに蚊やハエが出ないのは非常に快適。ただし毛虫があまりにも多くテントを張ると早速テントによじ登ってくる。今朝も撤収の時に何気なくテントを畳んでいたら黒い部分に隠れていた毛虫がいて、テントをたたむときに触れてしまい指先にチクリと電気が走る。慌てて指をみると痛みはあるが跡が見えない。1分位すると痛みが強くなってきたので水で洗い抗生物質を塗る。本当は抗ヒスタミン剤を塗りたいところだ。結果としてはその後は痛みもなくなり何でもなくなった。
同じキャンプ場にいたドイツの人も刺されたらしいがほっといたら何でもなくなったと言っていたので大きな問題では無いのだろう。それにしても、油断するとテント内まで入るので、寝袋のなかに毛虫が入るとひどい目にあいそうだ。
3月10日
朝4時起床、ポイントセノットキャンプ場からフィッツロイ展望台に登る。昨日登っているので体力的に覚悟ができているので疲労困憊することなくフィッツロイ麓に到着。
日の出二時間前なので真っ暗。星空を見ながら写真を撮る。あまり暗い時間はフィッツロイに雪が積もり白いとはいえ写真を撮っても黒のシルエットとしか映らない。東のほうの空を中心に写真を撮ると日の出の2時間前といえども地平線がうっすらと明るく写る。その後時々写真を撮り続けていると、日の出前のわずかな光がフィッツロイを赤く染め、星空とフィッツロイの両方を写真に撮ることができることがわかる。
目で見ても東の空がだんだん明るくなり放射線状に太陽の光が空に広がるのがわかるようになる。空の光が湖の表面を反射してくっきりと湖が浮かぶ。そんな時間でもまだフィッツロイには光が当たらない。
それまでは生暖かい感じの風が当たっていたにもかかわらず急に風が出てきて冷えてきた。ミドル保温ウェア、スウェットパーカのフードをかぶりその上からハードシェルを着てちょうどいい感じ。それまでは生暖かい感じの風が当たっていたにもかかわらず急に風が出てきて冷えてきた。長袖のシャツとフードをかぶってその上からハードシェルを着て少しまだ寒い。ダウンジャケットを持ってきた方が良かったか。
真っ赤に輝くフィッツロイを堪能した後、ラグナ・デル・トレスを右に見ながら湖畔を西に進むと、ラグナ・デル・トレスから流れ出る水がラグナ・スシアに落ちる滝の音が聞こえるところに出る。滝は危険な崖の向こうに落ちるので見ることはできない。それでも右にラグナ・デル・トレス、左にラグナ・スシアとふたつの湖を見る事ができるのはうれしい。ほとんどのトレッカーはここまで来ないので人影が極端に少ないのもうれしい。
ゆったり景色を堪能した後、ポイントセノットテント場にもどりエルチャルテンに向かう。ポイントセノットからコース上からフィッツロイを眺め続けることができたのは驚きでした。これならば体力に自信のない人が、自分の体力に合わせエルチャルテンからこのコースでフィッツロイを目指し、途中で引き返しても満足できるでしょう。
エルチャルテンから続く川が見えてくると、終点が近い。午後1時だというのにまだ登ってくる人がいる。
午後1時半街に戻り宿ランチョグランデに戻りチェックインしようとすると予約がないという。パスポートを見せろとも。レンタルショップに置いてあるので、今は提示できない。宿の宿泊だけ確保して痛い足を引きずりながら500 m歩いて用品レンタルショップを訪れる。
店が閉まってる。1時から4時までシエスタだ。近所のカフェテリアでエンパナーダとジュースを注文しマッタリ過ごす。アルゼンチンの片田舎なのに自然食品とか有機栽培を売りにしている。ツーリスト相手だからか、それとも有機栽培はすでに世界的な流れなのか。
まだまだ時間があるので、レンタルショップセラック店前にあるベンチでストレッチングなどして時間を潰す。2回セラック前の路上に車を停め、鍵を開け店内に入りすぐ鍵を閉める男性がいる。店頭にいるこちらには目もくれない。自分の時間を大切にするアルゼンチンの人だから仕方がないか。
時間が来ても始まらない。4時5分頃先ほどから出入りしてた男性が店に入ると店内の照明が点灯する。営業開始だ。
レンタル代金を精算する。おっとパスポートを返却してもらうのを忘れていた。危ない。
宿に戻りチェックインを完了し、疲れたので寝ようとするが疲れすぎて寝られない。動きたくないので、宿付属のレストランでピザを注文。ぶ厚い生地にしっかりベーコンとチーズが載っている。量が多いのを忘れていた。
さすがに食べきれず後から来た中国人の若い男性二人組に引き取ってもらう。爆睡。
3月11日
せっかくここまで来て、ゆったり時間を過ごすのももったいない気がしたので朝から行動開始。とはいえ、疲れているのでレンタサイクルでエル・チャルテン周辺をまわろうとレンタサイクル店を紹介してもらう。幸い宿泊していたランチョ・グランデ北100m位にレンタサイクル店があるという。一本道を歩いてもそれらしい店が見つからず、道を外れアウトドアショップに入りレンタサイクル店を尋ねるが見つからず。メインの道に戻り観光バスの運転手に尋ねると、道ばたで草を刈ってる男性に尋ねてくれくれる。その男性がレンタサイクル店主だった。レンタサイクル店といってもエンパナダ、ピザを売ってる店にレンタサイクル6台位おいてあるだけの店ですが。レンタサイクルは太いタイヤではあるが、BMXではなさそう。$300を越えないとクレジットカード払いにならないので、サンドイッチ代わりのエンパナダとジュースを購入し一緒に精算してもらう。
レンタバイクを借りた日は日差しが暖かく、風も弱く絶好のサイクリング日和。エルチャルテンの街からエルカラファテ方面に牧場の中をまっすぐ進む道のサイクリングは最高でした。軽い運動と景色を見るのが目的だったので2時間すごし、自転車を返しました。支払時にクレジットカード払いできように,エンパナダとジュースを購入し支払いを済ませます。エンパナダを食べていると、店主が町の東にある崖には登ったかと尋ねてくる。登ってないと答えると、景色が良いから行く良いと強力にオススメしてくる。
半信半疑ながら、再び町中通り抜け川に架かる橋を東へ渡ると教えられていたとおり、細いけれどしっかり踏み跡のある道が現れる。道に沿い進むと傾斜そのままに道も上るので傾斜はどんどんきつくなり45度を楽に超えるほど。崖の中央を過ぎるところまで登ると,上から二十歳代の男女が降りてくる。上の様子を尋ねると女性は半べそをかきながら大変だったと訴える。どうやら降りる道を見失い、さんざん下る道を探してやっと降りてきたらしい。
こちらは携帯電話のGPSアプリを起動していたので軌跡は記録しているので、帰るのには問題なかろう。崖を登り切ると平らに広がる荒れ地にでる。帰り道がわからなくならないよう木を覚えつつ崖縁を北に進むと、崖の下にエルチャルテン町並みが広がり、その向こうにフィッツロイが見える展望台のように見晴らしの良いところにでる。登りはじめて30分でここまで来られるのが素晴らしい。途中、道標がなく、エルチャルテンの地図にも出てない展望のよいところである。崖から落ちられると困るので観光パンフレットにも紹介してないのだろうか。
昨日までの疲れもあるのでゆっくり景色を堪能し下山しようと、道を探すとやはり見つからない。仕方が無いのでGPS軌跡を頼りにおりることとなる。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する