◆吹雪の硫黄岳に幻の原始赤岳を見た!!
- GPS
- 07:24
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 1,168m
- 下り
- 1,161m
コースタイム
------------------------- ここまで車
08:57 醤油樽の滝手前路肩 気温7度 ※ここは登山口ではありません
09:30 桜平口(ゲート)
09:54 夏沢鉱泉
10:39 オーレン小屋
11:22 夏沢峠(山びこ荘、ヒュッテ夏沢) 気温マイナス2度
12:28 硫黄岳山頂 マイナス5度
14:02着 夏沢鉱泉 15:37発 気温マイナス5度 入浴・休憩時間1時間35分
15:52 桜平口(ゲート)
16:19 醤油樽の滝手前路肩
所要時間7時間24分 移動距離13.7km 累積標高差1182m
※所要時間には、夏沢鉱泉にて入浴していた時間を含んでいます。
※夏沢鉱泉での入浴・休憩時間を抜くと所要時間5時間5分ほどです。
天候 | 晴れのち、強風と雪、つまり吹雪 硫黄岳天気予報 http://www.mapion.co.jp/weather/spot/L0585024/ ↑ 過信は禁物 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
分岐から先は、未舗装林道が続き、徐々にハードに轍の深いぬかるみ。そして解けかかった雪。 さらに路面凍結がはじまり、いつしか完全な氷。 この日は、醤油樽の滝手前200メートルくらいから、路面が完全に氷となったため、丁度良く路肩に2、3台は車をおけるくらいのスペースがあったので、そこに駐車。 桜平駐車場までは、2.1キロ。どうしても、桜平駐車場まで車で行きたい場合は、四駆のスタッドレスにチェーンを巻いて、超低速走行で行かなければ無理かもしれません。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆登山口・駐車場 ○唐沢鉱泉・桜平分岐 無料。未舗装10台程度。トイレ、売店、自販機全て無し。 冬期に桜平までが雪深くて通行できない時に。 ○醤油樽の滝手前約200mにある路肩 無料。未舗装。2、3台。当然、トイレ、売店、自販機等なし。 本来の駐車場ではないが、ここから先へは路面凍結がハード過ぎて。 オーレン小屋で除雪作業をしていたオジサンに、ここに駐車してもよいのかと聞いてみると、かまわないとのことだった。 ○桜平駐車場 無料。通行止めの桜平ゲートから50mくらい離れているので、詳細未確認。 登山ポストは、夏沢鉱泉の玄関付近にあります。 ◆トイレ ○夏沢鉱泉 通年営業のため利用可能。チップ制。入浴すると、多分、無料で利用可能。 ○オーレン小屋 仮設トイレ設置。詳細不明。 他の冬期休業中の小屋のトイレは使用不能。 ◆危険箇所等 夏沢鉱泉から夏沢峠までの間は傾斜は緩いが、樹林帯の中のため、降雪後にトレースがない場合は、道迷いの可能性大。 夏沢峠から先は傾斜が強まります。樹林帯を抜けきると、強風が吹き荒ぶ稜線に出ます。岩陰くらいしか身を隠す場所なし。 山頂までの稜線は、風のため雪はあまりついておらず。しかし、そのため・・・。 足元は氷と岩だけなので、トレースはほとんどつかず、広々としているので、視界不良時は要注意。 ◆温泉 ○夏沢鉱泉 650円。利用時間は要確認。多分、日中の宿泊者が少ない時だけかも。お茶とお漬物とオリジナルタオル付き。 ○唐沢鉱泉 冬期休業中。4月下旬より営業開始の貼り紙あり。 ◆途上にある山小屋ホームページ ○夏沢鉱泉(通年営業) http://www004.upp.so-net.ne.jp/natsuzawa/ ○オーレン小屋 http://www.o-ren.net/ ○山びこ荘 http://www.yamabikosou.com/ ○ヒュッテ夏沢 http://www.yatsugatake.gr.jp/natuzawa.html ◆バッチ 唯一、営業していた夏沢鉱泉にて500円で各種。夏沢鉱泉から登れる山は網羅。 「北八ヶ岳」のデザインのみが唯一の安全ピンタイプ。 |
写真
感想
天気予報を信じて、はるばる硫黄岳まで行ってみます。
当初、好天。いつしか荒天。なんじゃあ、こりゃあ!を連発していました。
4月9日をはさんで、前後は好天だったようで、実に困りますわい。
タイトルの原始赤岳は、シャレですので気にしないでください。
というわけで、天狗岳の次は標高も高く、より赤岳に近い硫黄岳に登ろうかと考えました。
では、どこから登るか。美濃戸か。長い林道歩きも嫌だし、駐車料金もあまり払いたくない感じ。
そこで、桜平口から登ることにしました。桜平ゲートまで車で入ってしまえば、余裕のようですし。
現地に行ってみますと、実際にはそうはいかなかったりします。
醤油樽の滝の先は、路面がハードすぎて。仕方なく、桜平駐車場までの林道、2.1キロを残して歩くことに。
チェーンはあったが、巻くのが面倒なので。
夏沢峠まで、ほとんど樹林帯の中。やっとの思いで樹林帯を抜けると、吹雪。
どうしてくれよう。視界は20メートルくらい。行けるところまで行ってみますかと、氷と岩の斜面を、鉄の杭を頼りに登る。
ようやくにして、山頂らしきところに到着。エビの尻尾のついた標識を撮影。
とても、三脚を出してセルフ撮影という状況ではありませんでした。
真っ白な写真を無数に撮りまくって、多分、こっちだろうと見当をつけて下山開始。
雪庇の迂回箇所まで来て、ひと安心。あとは、もう樹林帯の中。風の心配もなし。
夏沢鉱泉まで来てみると、すれ違った3人らしき人がいる。どうも、温泉に入っているようなので、聞いてみると、入浴できますとのこと。
入るしかないでしょうと、待つこと20分。自分の順番が回ってきた。
すっげえ、鄙びた木製浴槽。源泉は冷泉で硫黄泉らしい。冷泉なのでボイラーで沸かしています。
浴室では硫黄の匂いはしていなかったが、小屋の外では硫黄の匂いはしていた。
この夏沢鉱泉は、私が温泉に求めるものに対する一つの答えです。素晴らしい。
貸切状態で、入浴を楽しんだ後、再びジャケットを羽織って夏沢鉱泉を出発しようとすると、お茶と漬物のサービス。
いいねぇ。泊まっちゃおうかな。仕事をすっぽかしてさぁ。というわけにもいかない。
夏沢鉱泉からは、また長い林道歩きが続いて、車に戻る。
ついでに、たてしな自由農園にまた寄る。ぶなしめじが安かったので、大量に買い込んで帰宅。
moglessさん、おはようございます。
夏沢鉱泉に2009年12月下旬に一泊しました。
翌日、行ければ硫黄岳までと考えて夏沢峠まで行きましたが吹雪で断念。
引き返して夏沢鉱泉でホッコリマッタリしました。
『泊まっちゃおうかな。仕事をすっぽかしてさぁ。』
泊まるにはかなり良い山小屋でした。
来シーズンは雪の赤岳ですか?
それと山行ペース、落ちてませんね
四阿山に行ったときにあづまや高原ホテルにも戦車のような履帯のイカス車がありました。
重厚な下半身(車輪)と軽そ〜な上半身(商用ワンボックス)が日本人体型でいいですね。
ただ重厚すぎて、昔、大黒PAでみた高車みたいで「どうやって乗んの〜?」チビ(私)に優しくない構造です。
moglssさんこんにちは。
天狗、硫黄と着実に赤岳に近付いてますね!冬の八ヶ岳なんて怖くて私には無理です
夏沢鉱泉、すごく良さそうですね。お茶と漬物のサービスがまたいいですね。
山の中での温泉は去年初めて体験しましたが(雲取山の三条の湯です。)、たまりませんでした
温泉はただ入れればいいと思っていましたが、温泉にも色々あることを最近実感し、少し勉強してみようかなと思うようになりました。
そういえば天狗岳での「4」の呪いは大丈夫でしたか?
相変わらず、お返事が遅くなりましてすみません。
記録を公開したあと、どうしても仕事の都合で、いただいたコメントを確認するまでに、時間がかかってしまいますこと、ご容赦ください。
夏沢鉱泉は良いところですね。通年営業ですし。宿泊者は雪上車で送迎してくれるそうですし。
浴室には大きな窓があって開放的なのはよいのですが、建物の外側から、丸見えというのもなかなかどうして。
もちろん、浴室のまん前にこないと見えませんけど。
来シーズンに赤岳に行くかどうかは分かりません。多分、まだ無理です。
まだまだ未熟で経験不足で初心者なので、少しずつ経験を積んで登れる山の範囲を広げていき「いつかは赤岳」を念頭に楽しんでいければよいのではないかと考えています。
ヤマレコを見ていますと、登山をはじめたばかりで、いきなり雪の赤岳に登りましたという記録を見かけることがありますけど、私にはとても真似できないことです。
12日に行った山の記録を公開しましたら、少しペースが落ちる予定です。さすがに息切れしてきましたというか、仕事の都合といいますか。
イカス車は夏沢鉱泉に宿泊すると乗せてくれるようでして。
私のように宿泊しないで無理やり日帰りしている人には、縁のないお車です。でも、乗ってみたいですね。
乗ってみたいというのは、運転してみたいという意味合いが強かったりします。
実は何を隠そう、私もあのイカス車は運転できるのです。しかも、営業ナンバーがついていても運転できます。
ちなみに、ナンバーの付いた道路を走る乗り物であれば全て運転できたりします。
イカス車の写真に、妙に拍手が集中していますけど、そんなにウケるとは思いませんでした。
ならば、かつて秩父札所巡りをしていた途中で発見した、朽ち果てた林業用作業車・デルピス号(最高時速15キロ)の写真を自分のプロフィール写真に使ってみようかと思案中。
プロフィール写真は数あれども、デルピス号の写真を使っている人はいないでしょうし。
冬の八ヶ岳は、私も怖くてなかなか近づくことができませんでした。少しずつ経験を積んで、そろそろいいかなと恐る恐る踏み出した次第です。
少しずつ赤岳に近づいているのは、いきなり赤岳に登ってしまったら、八ヶ岳の他の山に登る楽しみが薄れてしまうような気がするのと、経験を積むためです。
周辺の山に登って赤岳や阿弥陀岳を眺めて、「いつかは」と思いを新にするのも、実は楽しかったりします。
夏沢鉱泉の浴室は、評価が真っ二つに分かれると思います。まあ、山に登っている人なら、たいていは気に入ると思いますけども。
ホテルにしか泊まったことのない人は行かないほうがよろしいようです。
山に登って温泉で汗を流しながら今日の登山を述懐し、付近で地元のうまいものを食べる。
今のところ、これ以上の贅沢はないと思っています。収入の貧困な私にとってはですけど。
温泉道は奥が深いです。インターネットでも、渋好みの温泉を紹介しているサイトも無数にありますので、見てみると面白いかもしれません。
天狗岳の「4」・・・これは、しかし、見事に数字の4が並びました。当初、写真を公開しようかと思ったのですが、別にそこまでしなくてもと思って公開はしませんでした。
とりあえず、呪いはなかったと思いますが。それとも、あの吹雪が呪いだったのだろうか。
当初、あれだけ好天だったのが、急に暗雲が立ち込めてきましたし。
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