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雪山ハイキング
白馬・鹿島槍・五竜
[秘境カクネ里を訪ねて]小遠見山(テレキャビンで楽々ハイキング♪)
2012年04月08日(日) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.4km
- 登り
- 546m
- 下り
- 527m
コースタイム
8:50 アルプス平駅
11:10 小遠見山
11:25 展望台(小遠見山と中遠見山の間) 11:50
12:00 小遠見山
12:50 地蔵の頭
13:10 アルプス平駅
11:10 小遠見山
11:25 展望台(小遠見山と中遠見山の間) 11:50
12:00 小遠見山
12:50 地蔵の頭
13:10 アルプス平駅
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
白馬五竜スキー場までR19、白馬長野道路(通称オリンピック道路) アルプス平までテレキャビン利用(とおみ駅→アルプス平駅) |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆駐車場について◆ ・白馬五竜スキー場・とおみゲレンデ下のエスカルプラザの脇に駐車 ・美麻村に入ったあたりから白馬村付近は積雪が見られましたが、道路や駐車場には全くありません ◆テレキャビンについて◆ エスカルプラザのホームページに運行期間およびダイヤが掲載されています http://www.hakubaescal.com/green/fac/telecabin_cal.html ◆コースについて◆ 天気予報では晴れマークが出た白馬村。しかも気温も低いため、前日までの積雪が締まっていいコンディションが期待できます。 これは行くしかないでしょう!ということでvotti師匠に連れてきてもらいました。 佐久平に入ると、八ヶ岳!浅間山!槍穂!そして目的地の後立の山々もはるかに見渡せ、俄然テンションが上がります。 さすがに気温は低いものの、日差しはすでに初夏のもの。 紫外線対策は必須です。 さて、五竜遠見スキー場に到着。 すっかり浮かれていた私は、チケット売り場の前でスッテンコロリン。 居合わせた方々の失笑を買ってしまいました。 メチャメチャ恥ずかしかったです。 これでは先が思いやられます。。。 アルプス平でvotti師匠と別れ、地蔵の頭方面へゲレンデの端っこをペッタンペッタン登ります。 スキーヤーやボーダーが猛スピードで滑り降りてきますので、リフト降り場やゲレンデを横切る際は注意が必要です。 なお、下山時に気付いたのですが、少し離れたところのリフトで地蔵の頭の直下まで行けたみたいです。 先行者は何人もいらっしゃるはずなのに、どおりでトレースがない訳です。。。 地蔵の頭付近はまだトレースはありません。 ラッセルしているスタッフの方に伺ったところ、ここ4〜5日はずっと雪だったそうです。 とりあえず地蔵の頭のピークは巻いて、先を急ぎます。 トレースは明瞭ですが、膝あたりまでズボズボ踏み抜いてしまうところもあり、プチラッセルの状態です。 でも、お天気がいいおかげでそんなことは気になりません。 稜線に出ると、360度の大パノラマが開けます。 後立の稜線〜雨飾山、火打・焼山、妙高、戸隠、飯縄、四阿・根子、浅間、八ツ、南アルプス、そして中央アルプスの山々まで見えました。 そして、五竜岳の雄姿です。 武田菱のゴツゴツした岩肌もクッキリと見えます。 山頂付近では雪煙が舞っています。想像できないくらい風が強いんでしょうね。 小遠見山のピークを過ぎたところで、今日の主役鹿島槍のご登場です。 ここからだと、北峰が前方にあるため双耳峰には見えないんですね。 そして、これが見たかった!カクネ里です。 昨年夏に鹿島槍北峰から見下ろしたときから、積雪期はどうなるのか気になっていました。 谷というにはあまりにも広く、積もった雪はまるで氷河のようです。 雪崩が多いためか、ところどころにデブリが出来ています。迫力十分です。 「隠れ里」が転じて「カクネ里」と呼ばれるようになったとのこと。 里からは容易に入ることが出来ないそうです。 遠くからでもその険しさは一目瞭然。 平家の落人伝説が生まれたのも無理からぬことです。 名残はつきませんが、これ以上は素人の踏み込む領域ではなさそうでしたので、帰ることとします。 好天に誘われてか、お昼を過ぎても登ってくる人が途切れません。 行き交う人はみな、自然と笑みがこぼれています。 だって本当にいいお天気なんですもの。 地蔵の頭で山々にしばしの暇乞いののち、無事下山しました。 今日もいい山歩きができました♪ |
写真
感想
◆悠久の歴史に思いを馳せて、山と語り合う至福のとき◆
五竜岳。
甲斐武田家の家紋である「御菱」(ごりょう)、または後立山連峰の総称である「後立山」(ごりゅうざん)を語源とするそうです。
カクネ里。
平家の落人がたどり着き、隠れ住んだといわれる秘境。
山には、そこに寄せるさまざまな人の思いや営みが刻まれています。
しかし、人間が現れる遥か昔から、悠久の歴史のなかに山はありました。
人の一生なんて山の歴史に比べればあっという間です。
そして、山に向かうのも山に語りかけるのも、あくまで人の主観による行動に過ぎないのかもしれません。
山と相対し同じ時間と空間を共有することで精神世界が広がったのではないか、そう考える自分もやはり主観を超えることはできないんだろうな…
山に来ると、ついつい思考の無限ループにはまり込んでしまいます。
さて、いよいよ春です。
次はどこに行こうかな。ワクワクします。
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初めまして。カクネ里についつい反応してしまいました。
最近読んだ小説、「サイレントブラッド」の舞台でしたね。僕も行ってみたいと思いました。
雪山はやっていませんが、夏山なら入れるのかな?
lynx1218さん、おはようございます!
写真から見ると相当天気良かったみたいですね
武田菱の迫力が伝わってきます
お抱え運転手付きの贅沢なハイキングってとこでしょうか、言う事無しですね
お疲れ様でした〜
massy
bluefinさん、こんにちは。
コメントありがとうございます♪
カクネ里いいですよ〜
大谷原からのルートがあるらしいのですが、正規のものではないらしいです。
なかなか行けないところだけに、なおさら魅力を感じてしまいますね
鹿島槍北峰からであれば眼下に望むことができますので、機会がありましたらぜひお運びください。
積雪期もおすすめです
「サイレントブラッド」面白そうですね!
今度読んでみます
massyさん、こんにちは。
コメントありがとうございます♪
五竜岳、近づけば近づくほど行きたくなってしまいます
キレット小屋も気になるんですよね〜
お抱え運転手なんて
師匠にお叱りを受けてしまいます
いつかちゃんとご恩返しをしなきゃと思ってはいるのですが、なかなか、ね…
今回に限らず、lynx1218さんの行かれるお山やルートの着眼点には、唸らされっぱなし
そして、心に浸みいるレコも。
ヒトが登っても登らなくてもずーっと山はそこにあり、
山を歩く(登山に限らず)ヒトの数だけ
「その人の山」がある。
素敵なことだなあ、と思うのです。
いつも温かいコメントをありがとうございます
山の地名って、個性的なものが多いですよね。
経緯や語源を辿ると興味が湧いて、実際に行ってみることがよくあります。
逆に、山で見た地形が気になって、後で調べてみることも。
山も面白いけど、人も負けないくらい面白い。
山と人との関わり方を知れば知るほど、色んな想像が膨らんできます。
山で体を動かすのって気持ちいいですが、それ以上に知的な刺激が心地よく感じてしまうんですよね
lynx1218さん、こんばんは。
素晴らしいロケーションですね!
私も昔、師匠に連れられて五竜へ行きました。
西遠見山に雪洞を掘ってベースにし、初めて雪のバリエーションでG0へ登りました。
今ではそんな技量も度胸もありません。
お写真を拝見し、GWには今季ラスト雪ハイクをやりたくなりました。
五竜の山頂は踏んでいませんので、そちらは無雪期にでも…
いつもヒントをありがとうございます!
JA11Vさん、こんにちは!
出張で不在にしていたため、お返事が遅くなってしまいました。申し訳ありません。
好天も相まって、本当に素晴らしい展望に恵まれました。
遠見尾根から見える風景の一つひとつに、想像力をかき立てられました。
たまには、ピークを踏まない山登りもいいものですね
五竜岳、いいお山ですね♪
今度は武田菱の実態を間近で確かめたいと思います。
いよいよ春です。
新緑と残雪と青空に彩られた遠見尾根も素敵でしょうね。
ぜひ、お運びください。
レコを楽しみにしております
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