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Yamareco

記録ID: 181668
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
蔵王・面白山・船形山

晴天の蔵王独り占め!初の冬山単独行

2012年04月10日(火) [日帰り]
 - 拍手
GPS
06:40
距離
14.0km
登り
1,113m
下り
1,119m

コースタイム

山形駅7:20-8:17蔵王温泉バスターミナル-コンビニ-8:40ざおうさんろく駅9:00-(ロープウェイ)-ざおうさんちょう駅9:25-(アイゼン装着)-9:48地蔵山-10:08ワサ小屋跡-10:45熊野岳10:50-11:05馬の背11:08-11:20避難小屋11:45-12:40地蔵山-12:46ざおうさんちょう駅-(ロープウェイ)-ざおうさんろく駅-温泉-蔵王バスターミナル-山形駅
天候 晴天!
過去天気図(気象庁) 2012年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
山形駅より蔵王温泉バスターミナルへバスが出ています。
時刻表はこちら↓
http://www.yamakobus.co.jp/rosenbus/jikoku/frame/zao-onsen.html

蔵王ロープウェイも運行中。中央ロープウェイは点検のため運休中です。
料金等はこちら↓
http://www.zaoropeway.co.jp/ropewayguide.html

蔵王ロープウェイ前に無料の駐車場があります。
コース状況/
危険箇所等
道の雪も溶け、蔵王温泉までは普通タイヤでも大丈夫そうでした。
ざおうさんちょう駅で登山者カードを提出することができます。

地蔵山中腹からかなりガチガチ状態で、アイゼン無しでは危ない状態でした。
天気がよく、普通のスキーヤーや樹氷を見に来た方がブーツや長靴で登っている姿を見ましたが、危険なのでスキー場のロープをこえていかないように!

地蔵山〜避難小屋〜刈田岳までは数メートル間隔でポールが立っており、視界が悪くなっても安心です。ただ、ワサ小屋跡〜熊野岳への直登ルート、馬の背〜熊野岳への直登ルートにはポールがないので、視界がないときには必ず避難小屋を経由するルートをオススメします。
ロープウェイで一気に標高1660mに

2012年04月10日 09:25撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/10 9:25
ロープウェイで一気に標高1660mに

まずは地蔵山へ
いや〜いい天気!
2012年04月10日 09:24撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/10 9:24
まずは地蔵山へ
いや〜いい天気!
こちらは三宝荒神山
2012年04月10日 09:25撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/10 9:25
こちらは三宝荒神山
お地蔵さまの生首が!(゜Д゜;)
2月に来た時は肩まで出ていたのに…今年は本当に雪が多かったのですね
2012年04月10日 09:28撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/10 9:28
お地蔵さまの生首が!(゜Д゜;)
2月に来た時は肩まで出ていたのに…今年は本当に雪が多かったのですね
誰の足跡もない道を登って地蔵山へ
後ろには朝日連峰!
2012年04月10日 09:48撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/10 9:48
誰の足跡もない道を登って地蔵山へ
後ろには朝日連峰!
手前に瀧山、後ろに月山と葉山!
2012年04月10日 09:48撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/10 9:48
手前に瀧山、後ろに月山と葉山!
目指す熊野岳。いやー、でかい。
そして近いようで遠い!
2012年04月10日 09:48撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/10 9:48
目指す熊野岳。いやー、でかい。
そして近いようで遠い!
北蔵王・雁戸山から神室の方までずーっと見えます
2012年04月10日 09:51撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/10 9:51
北蔵王・雁戸山から神室の方までずーっと見えます
アイゼンの歯がサクサクと雪をとらえるこの感覚がたまりません!
2012年04月10日 09:51撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/10 9:51
アイゼンの歯がサクサクと雪をとらえるこの感覚がたまりません!
ほぼ氷の個所も
2012年04月10日 09:51撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/10 9:51
ほぼ氷の個所も
エビのしっぽ!
削ぎ落したくなる衝動をこらえ、先に進みます
2012年04月10日 09:52撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/10 9:52
エビのしっぽ!
削ぎ落したくなる衝動をこらえ、先に進みます
画質が悪くてよく見えませんが、飯豊連峰が霞みの中に
2012年04月10日 09:52撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/10 9:52
画質が悪くてよく見えませんが、飯豊連峰が霞みの中に
あちらには吾妻連峰。
肉眼では安達太良山も見えたのですが…
2012年04月10日 09:52撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/10 9:52
あちらには吾妻連峰。
肉眼では安達太良山も見えたのですが…
あまりの陽気に虫さんも♪
2012年04月10日 09:56撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/10 9:56
あまりの陽気に虫さんも♪
ずーっと続くエビのしっぽ
熊野も近づいてきたかな?
2012年04月10日 10:05撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/10 10:05
ずーっと続くエビのしっぽ
熊野も近づいてきたかな?
ワサ小屋跡の分岐の道標。これは素晴らしい!
しっぽというより翼ですね
2012年04月10日 10:08撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/10 10:08
ワサ小屋跡の分岐の道標。これは素晴らしい!
しっぽというより翼ですね
これはもう何が何だか(笑)
ガスの心配もなさそうなのでここから熊野岳に直登することにしました。
2012年04月10日 10:16撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/10 10:16
これはもう何が何だか(笑)
ガスの心配もなさそうなのでここから熊野岳に直登することにしました。
アイゼンの紐を締め直しつつ、ちょっと休憩。
歩いてきた道を振り返ります。
2012年04月10日 10:16撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/10 10:16
アイゼンの紐を締め直しつつ、ちょっと休憩。
歩いてきた道を振り返ります。
息を切らしながらピークを目指し、やっとついた!
直登きつかった〜(><;)
2012年04月10日 10:45撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/10 10:45
息を切らしながらピークを目指し、やっとついた!
直登きつかった〜(><;)
あれ、確かこの辺に鳥居が…
2012年04月10日 10:45撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/10 10:45
あれ、確かこの辺に鳥居が…
んー…
ありませんね(笑)
2012年04月10日 10:46撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/10 10:46
んー…
ありませんね(笑)
ピークは埋まることなくしっかりと!
三角点は見つかりませんでしたが…
2012年04月10日 10:47撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/10 10:47
ピークは埋まることなくしっかりと!
三角点は見つかりませんでしたが…
自撮り(笑)
2012年04月10日 10:48撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/10 10:48
自撮り(笑)
朝日連峰
2012年04月10日 10:48撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/10 10:48
朝日連峰
月山、葉山、鳥海山(肉眼では見えたんです!本当です!泣)
2012年04月10日 10:48撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/10 10:48
月山、葉山、鳥海山(肉眼では見えたんです!本当です!泣)
画面奥の中央、白いのが飯豊。霞んでいて写真だとよく分かりませんね(+_+)
2012年04月10日 10:49撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/10 10:49
画面奥の中央、白いのが飯豊。霞んでいて写真だとよく分かりませんね(+_+)
奥のが吾妻連峰
2012年04月10日 10:49撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/10 10:49
奥のが吾妻連峰
南蔵王方面
ピークの景色を堪能し、お釜を見に行きます
2012年04月10日 10:49撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/10 10:49
南蔵王方面
ピークの景色を堪能し、お釜を見に行きます
波打つかのような雪の風紋
2012年04月10日 11:01撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/10 11:01
波打つかのような雪の風紋
芸術ですね
2012年04月10日 11:01撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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芸術ですね
アイゼンで壊してしまわぬよう、少し迂回して馬の背へ
2012年04月10日 11:02撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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アイゼンで壊してしまわぬよう、少し迂回して馬の背へ
おぉ!初めて見れた冬のお釜!
この景色を独り占めできたなんて、嬉しい限りです
2012年04月10日 11:06撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/10 11:06
おぉ!初めて見れた冬のお釜!
この景色を独り占めできたなんて、嬉しい限りです
また自撮。お釜に完全にかぶってしまいました(笑)
2012年04月10日 11:06撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/10 11:06
また自撮。お釜に完全にかぶってしまいました(笑)
これならどうだ!
顔がぶちゃいく。まぁ仕方ないか
2012年04月10日 11:07撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/10 11:07
これならどうだ!
顔がぶちゃいく。まぁ仕方ないか
時間も時間なので馬の背の途中で引き返します
2012年04月10日 11:07撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/10 11:07
時間も時間なので馬の背の途中で引き返します
また夏に来るよ〜!
2012年04月10日 11:07撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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また夏に来るよ〜!
本日のランチはあちらの避難小屋で

2012年04月10日 11:10撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/10 11:10
本日のランチはあちらの避難小屋で

よかった、ちゃんと入れそう♪
アイゼンを外し、中へ
2012年04月10日 11:20撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/10 11:20
よかった、ちゃんと入れそう♪
アイゼンを外し、中へ
ドアは閉まっていたのに中にこんなにも雪が!
2012年04月10日 11:24撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/10 11:24
ドアは閉まっていたのに中にこんなにも雪が!
中にはろうそくや飲み物、
2012年04月10日 11:23撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/10 11:23
中にはろうそくや飲み物、
毛布、
2012年04月10日 11:23撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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毛布、
ストーブまであります。灯油も!
これなら何かあっても一夜過ごせそうですね
2012年04月10日 11:24撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/10 11:24
ストーブまであります。灯油も!
これなら何かあっても一夜過ごせそうですね
ちょっと古いタイプだけど電話も完備・・・って、電話!?!?(゜Д゜;)
(もちろん繋がっていませんでした)
2012年04月10日 11:24撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/10 11:24
ちょっと古いタイプだけど電話も完備・・・って、電話!?!?(゜Д゜;)
(もちろん繋がっていませんでした)
本日初めての人の気配!
板を置いてピークへ行っていたようです。下りの途中でこのスキーヤーご夫婦にスイスイと追い越されました
2012年04月10日 11:50撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/10 11:50
本日初めての人の気配!
板を置いてピークへ行っていたようです。下りの途中でこのスキーヤーご夫婦にスイスイと追い越されました
雪も溶け、途中でアイゼンを外しました。
山頂駅から地蔵山へはかなり人が登ったようです
2012年04月10日 12:43撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/10 12:43
雪も溶け、途中でアイゼンを外しました。
山頂駅から地蔵山へはかなり人が登ったようです
鐘は鳴らさず(一人だと恥ずかしくて)、下りのロープウェイに乗ります。
こんなにゲレンデに雪あるならボード板持ってくれば良かった!!まさかの大失態です。
2012年04月10日 12:46撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/10 12:46
鐘は鳴らさず(一人だと恥ずかしくて)、下りのロープウェイに乗ります。
こんなにゲレンデに雪あるならボード板持ってくれば良かった!!まさかの大失態です。
樹氷はもうやせ細ってかわいそうなことに…
2012年04月10日 12:54撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/10 12:54
樹氷はもうやせ細ってかわいそうなことに…
いや、本当に鳥海見えたのになぁ…(泣)カメラには1枚も写らず
2012年04月10日 12:54撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/10 12:54
いや、本当に鳥海見えたのになぁ…(泣)カメラには1枚も写らず
瀧山もまた登りたい!
2012年04月10日 12:54撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/10 12:54
瀧山もまた登りたい!
ゲレンデのスキーヤーを羨ましそうに見ながら、熊野にお別れ
また来るねー!
2012年04月10日 13:00撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/10 13:00
ゲレンデのスキーヤーを羨ましそうに見ながら、熊野にお別れ
また来るねー!
温泉は迷った挙句、新左衛門の湯に。
ピッケルは傘立てに置かせていただきました(汗)
2012年04月10日 14:56撮影 by  u720SW,S720SW , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/10 14:56
温泉は迷った挙句、新左衛門の湯に。
ピッケルは傘立てに置かせていただきました(汗)
撮影機器:

感想

9日、翌日の天気予報と天気図を見て「これは山へ行くしかない!」と急遽山行計画を立て、準備をしました。10日は月山の夏スキーオープンでもあるので、月山か迷いつつも、やはりアクセスのよい蔵王に行くことに。
私はたまたま休みだったものの、主人はもちろん仕事。でもこんな絶好のチャンスなんてない!と主人を下界に置いてけぼりにしてバスで蔵王へ向かうのでした。
バスは学生で満席。ボードウェアで大きな荷物、ピッケルを持つ私は完全に浮いていましたがそんなことは気にせず、初めての単独行にワクワクドキドキしていました。冬の蔵王へは一度一昨年の3月に4人パーティで来たことがありましたが、その時は爆風&ガスという最悪の状況で、とてもつらかった記憶があります…

満席だったバスも降りるときには私を含め4人になっており、シーズンを終えた平日の温泉街は少し閑散としていました。
コンビニで買いだしを終え、蔵王ロープウェイ乗り場の1階にある無料休憩所で着替えやパッキングを済ませ、ロープウェイに乗り込みました。切符売り場のお姉さんが無愛想なのがちょっと気になりました…。
やはりピッケルが目立つようで、色々な方に声をかけられました。「どこまで登り行くの?」「遭難したらおじさんが一番乗りで助けに行ってやるからな!」「一人で山歩きしてっと男の人に出会えないぞー(笑)」なんて言われたり…(笑)
神奈川から樹氷を見に来られたご夫婦や、蔵王ロープウェイの年間パスを持っているという強者もいらしたり、飯豊で滑落した時の話をしてくださった方がいたり。こういう出会いがあるのも単独行の良いところだなと思いました。

頂上駅で登山者カードを書き、首だけのお地蔵様を拝み、地蔵山へ向けてスキー場のロープをくぐると足跡ひとつない真っ白な雪。こんな天気いいのに先行者はいないのかと不安になりつつも最初はつぼ足で登り始めます。雪が柔らかく、軽くラッセルを強いられましたが、中腹まで来るといきなり雪はガチガチに。その手前でアイゼンを履き地蔵山ピークへ。一気に360度の素晴らしい展望が開けます。少し霞みがかっているのが残念でしたが、ちょこんと鳥海山も頭を出していました。

立派なエビのしっぽをまとったポールに導かれ、熊野を目指します。
ポールに沿って、避難小屋経由でピークに向かうつもりでしたが、ガスの心配もなく、風も落ち着いていたので直登しました。夏道は岩がごつごつしているルートですがそれも全て雪の下。とても登りやすいです。本日最大の斜面を息切らしながら一気に登ると、神社(らしきもの)が!鳥居が完全に雪に埋まっていたのには驚きましたが、「熊野岳」のピークはしっかり出ていたので良かったです。
風が強いので写真をとってすぐお釜を見に馬の背へ下ります。斜面をななめに下るのでとても歩きづらく、避難小屋から下れば良かったと後悔しましたが、雪と風が作った素晴らしい模様を見ることができたので、まぁ結果オーライってことで。
雪庇が怖いのでお釜が見えるポイントまで馬の背を刈田方面に進みます。
するとぽっかり口をあけたお釜が姿を現し、私も思わず「すごーい!」と声をあげてしまいます。夏はエメラルド色したカルデラ湖もすっかり雪化粧していて、夏とはまた違う迫力がありました。
お腹もすいてきたところで、お釜観賞もそこそこにして避難小屋に向かいます。天気がいいので外で食べたかったのですが、やはり風がとても強いので小屋の中でゆっくりすることに。
一昨年は冬期用入口にはしごを使って入ったのですが、今年は入口の高さまで雪があり、はしごも設置されていませんでした。中にも吹きこんだ雪が積もっていてハイハイする格好で中の扉まで行かなくてはならないほどでした。今年は本当に雪が多かったみたいです。

中はもちろん誰もおらず、外の風の音さえ聞こえません。
貸切の小屋でおにぎりと作ってきた温かいココアを飲み、ボーっとする…そんな贅沢な時間を過ごして、汗が冷えないうちに出発の準備をします。

途中、頭に温泉という言葉がよぎってしまい、それからはただひたすら早く下ること考えました(笑)早く温泉入って温まりたい!!

地蔵山付近まで来るともう雪も柔らかくなっていて、アイゼンを外して歩きました。何人かスキーヤーが地蔵山の上まで来ていて、景色を楽しんでいました。(本当は危ないのでスキー場のロープ超えちゃ駄目ですよ!)
下りのロープウェイで一緒になった方の話によると、私が着けた足跡を追うように皆さん地蔵山まで登られたそうです。私が先行者になってしまったわけですね(汗)なんだか申し訳ないです…。

ボード板を持ってこなかったことを悔みつつ、スキー場をロープウェイで下山。700円とちょっとお高い新左衛門の湯に浸かって家路に着くのでした。


今回初の単独行は成功(?)に終わりましたが、これも全て天候のおかげ。まだまだ勉強不足、経験不足だなと思うところも多々あり、それを思い知らされる山行となりました。
一人でさみしい部分もありましたが、でも一人でないと味わえない感動や出会いもあって、自分にとってとてもプラスになった経験となりました。(旦那さんには悪いけどね)

ちょっと無茶なところもあったけど、本当に行って良かった!

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