尾白川渓谷
- GPS
- 03:18
- 距離
- 2.7km
- 登り
- 272m
- 下り
- 249m
コースタイム
天候 | 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
時々道が崩落していて、チェーンが設置してある |
その他周辺情報 | 蔦の湯(快適!) |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
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感想
平成も終わる31年4月末、GWを利用して登山に出掛けることにした。当初は平成から令和への変わり目に深田久弥終焉の地である茅ヶ岳に登っておこうと当計画したのだが、4月30日の予報はあいにくの雨。茅ヶ岳はGWの後半に取っておくことにして、この日は尾白川渓谷の滝めぐりをすることにした。竹宇駒ヶ岳神社から神蛇滝を経由して不動滝に至るコースである。この「尾白川渓谷滝めぐり」は筆者の登山(これを登山というのであれば)デビューであった。つまり、靴とザックと雨具を買って初めて行った登山だったのだ。懐かしい。メンバーは、例によってわれらがリーダーと分岐マニア氏に、山おやつ氏を加えて4名である。筆者以外の3名は当日集合となるため、10時に小淵沢駅に集合し、いざ竹宇駒ヶ岳神社に向かった。
駐車場にはすでに結構車があって、さすがGWだと思ったが、ここは家族連れで沢遊びをする場所でもあるので当然とも言えた。準備を整えて歩き出したが、途中に各種パンフレットを並べてある場所があり、ちょっとみると、あれ、神蛇滝から不動滝の途中で通行止めと書いてあるではないか。いきなり出鼻をくじかれる感じであったが、当初から時間が押していた場合は神蛇滝から戻ることにしていたので、その方向で行くことにした。こういう時のリーダーの決断は明確である。安全サイドですぐ決断できるところはさすがである。まあ、そんなわけで、竹宇駒ヶ岳神社にお参りして、但しお賽銭はケチって(いやお参りはしなかったということか)、いざ出発である。このルートは最初から難関が待ち構えている。つり橋である。情けないが筆者はこれが怖い。家の近所の歩道橋だって怖いのだ。案の定いざ渡り始めると結構揺れる。ひえー。よっぽど引き返そうかと思ったが、リーダーの怖い顔が目に浮かんで目をつぶって渡った。とうのは嘘である。目をつぶって渡れるわけがない。まあ、筆者の高所恐怖症は今始まったことではない。今更治療は無理である。
つり橋を渡り終わったところに尾根道と渓谷道が分かれるところがあり、我々は渓谷道を行く。しばらく家族連れが水遊びをしている(寒いだろうに)脇を通り抜け、渓谷道に入った。この道は時々川辺に降りてくるアップダウンを繰り返す道である。早速階段のある急登に入った。こんなところによく階段を付けたな、というところについている。その階段を手すり頼りに登り、更に手を使わざるを得ないような急登を登り、しばらく進んだ。
その日は曇りで気温も低かったが、早速暑くなってきて、衣類の調整。更に登っていくと旭滝に至った。うーん、前回来た時には旭滝の近くに寄れたような気がしていたのだが、そこはずいぶん高くから眺める状況だった。さらに旭滝がどれだか分からない。そこからは見えない奥にある滝がそうかもしれない。いずれにしてもそこで道が途絶えたように思えたが、ここでもさすがリーダーである。すぐに直登する道を見つけ出し、そこを登っていくこととした。
ここあたりから結構難易度が高い。こんな道だったっけ? 確かに木の根をつかんで登った記憶はあるが、鎖がこんなにはなかった気がするし、結構スリル満点の崖っぷち登山道である。しかし花々は美しい。ミツバツツジの紫が鮮やかである。ミヤマキンバイも咲いている。ヤマブキもところどころ咲いていているが、同じ黄色でもヤマブキはちょっとオレンジ色が掛かっているのだろうか、微妙な色合いである。そして今回の初めて知ったのはヤマエンゴサクである。青紫色の細長い花であるが、ヤマエンゴ・サクなのか、ヤマエン・ゴサクなのか? 最近のアプリは優れモノであって、リーダーが調べたところでは、漢字で「山延胡索」と書くらしい。延胡索とは漢方薬の原料のようで、中国の古書に由来するらしいがよく分からない。エンゴサクという花もあってこれは中国原産らしいが、ヤマエンゴサクは日本固有種らしい。まあ、ちょっと調べたぐらいでは分からないということだ。分かったのは、ヤマ・エンゴサクだということだ。いずれにしても花の名前を一つ覚えた。すぐ忘れるかもしれないけど。
登山道には鎖とロープがしょっちゅう出てくる。木の根をつかんで登るところも出てくる。岩を包み込むようにして根が岩の先の地面に到達している木も出てきた。分岐マニア氏によると、木の根をつかむところでは「天空の城ラピュタ」を連想したそうだ。両端が切れ落ちている場所なんかも出てきた。山おやつ氏も筆者と同じ高所恐怖症らしいが、山おやつ氏はこのようなところが苦手らしい。筆者はつり橋の方がよっぽど怖いと思うが。結局、我々のパーティの結論としては、数年前と道が変っているのではないかということ。鎖も結構新しい感じである。道が崩落したりして、新たな道を付け替えたのではないだろうか? 記憶違いかもしれないが、以前よりハードになっているような気がする。まあ、結構しんどい道だなと思いつつも、ようやく百合ヶ淵まで到達した。
そろそろ休憩の時間だが厳しいリーダーは神蛇滝まで一気に行くという。まあもうちょっとだからね。リーダーには逆らえないので頑張るか。更に木の根をつかんで進むような登山道を手を使って三点支持を基本に進む。
と、通路がロープで遮断された場所に出て、右側遠方に大きな滝が見えた。記憶によるとここは神蛇滝じゃないか? 脇を通ってロープの向こうの看板の正面に行くとまさに神蛇滝の看板であった。到着っ! 時間的には長くはなかってけど結構ハードだったなあ。ここの横が竜神平という場所らしくそこで昼食をとることにした。しかし、このロープは何なんだろう。メンバーからは実は渓谷道は通行止めだったのではないか、とぃう見解も出たが、結論としては、渓谷道は険しいので一方通行にしているため尾根道方面から来た人が入り込まないようにロープが張ってある、ということに一応はなったが、それならもうちょっと丁寧な説明がほしいなあ。
筆者の昼食はおにぎりとどら焼きである。先日来、どら焼きと熱いお茶にはまっている。某社の山専ボトルはこういう時の優れモノである。更に今日は+10円奮発して栗入りどら焼きである。ドラえもんも好物なのだからどら焼きは未来にわたって人々(あるいはロボット)を魅了する食べ物なのだろう。しかし、このおいしさは緑茶あってこそである。尾白川渓谷の奥で日本人であることに感謝する平成の最後の日の前日であった。
さて、竜神平からは尾根道を下る。筆者のデビュー戦ではこの尾根道に「オ・ブレネリ」を歌いながら降りていくおばさまたちに遭遇したが、筆者はあいにく風邪気味で声がかれているので歌わない。風邪気味でなかったら歌うのか?キョエちゃんも歌う今日この頃ではあるが、ローレライのように遭難を招いてはいけないのでやめておく。
尾根道は比較的平和なくだりである。しかし油断は禁物。慎重に慎重に。しばらく行くと黒戸尾根との分岐に到達した。「ここを登っていくと七丈小屋の花谷さんに会えるよ」とか絶対我々には無理な話をしながら分岐を後にし、最初に渡ったつり橋に至ったのだが、なんと、そこには工事現場にあるような「トラサク」があったのだ。ん、尾根道が通行禁止だったのか?いやいやそんな訳はない。と、エヴァンゲリオン並みの思考混乱に陥ったわれらがパーティであったが、それを振り払うようにつり橋を渡ろうとしたところ、「定員5名」とかいてあるではないか! さっき5人以上で渡ってたよ!行きでは見落としたのかと思ったが、向こう岸、つまり出発地点にはどこを探しても定員5名の記載はない。うーん、謎が多い山行だった。しかし世の中にはブラックホールとか羽毛恐竜とかリーダーの機嫌が悪くなるタイミングとか、謎は多いのだ。人類の英知はいつかこれらの謎を解き明かしてくれるだろう。
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