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記録ID: 182496
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積雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波

【高原山】 西平岳〜中岳 残雪の稜線に阻まれ、釈迦ヶ岳敗退! 

2012年04月15日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
06:31
距離
5.9km
登り
750m
下り
754m

コースタイム

西平岳登山口06:40→1,500m標識07:45→08:54西平岳山頂09:04→(深い残雪とヤブに悪戦苦闘)→中岳09:56→馬の背で縦走断念10:06→11:00西平岳(昼食)11:50→13:07登山口
天候 快晴 のち 曇り
過去天気図(気象庁) 2012年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
豊月平牧場から釈迦ヶ岳林道(ダート)経由で西平岳登山口へ
登山口のところは駐車スペース1台分のみですが,その先の釈迦ヶ岳登山口には、10台程度駐車できる場所があります。
※ 林道は普通車で走行できますが、コブシほどの石のダートが続きます。運転は慎重に。
コース状況/
危険箇所等
◆ 登山口〜西平岳
・ 西平岳登山口の標高は1,080メートル。ここから標高1,712メートルの西平岳までは標高差632メートルの登りとなります。
・ 登り始めは雪もなく,ミズナラの林の中の急斜面を快調に登ります。南斜面なので風もなく暑いくらいです。
・ 標高1,300メートルを過ぎると残雪が出てきます。それでも,登山道ははっきりしていて,迷うことはありませんでした。
・ 標高1,500メートルの標識が出てくると,右手に釈迦ヶ岳が見えてきます。残雪をまとって真っ白です。
・ 残雪は徐々に深くなり,ルートがわかりにくくなります。ルートを示すピンクのテープを頼りに登ります。
・ 登山者は少ないようで,トレースははっきりしません。この日は一人の登山者にも会いませんでした。
・ 西平岳の南の肩のところに出ると,真っ白な釈迦ヶ岳の勇姿を間近に見ることができます。ただし雪も深くなってきます。
・ 西平岳山頂には,08:54に到着。登山口から2時間14分かかりました。残雪のこの時期は,時間がかかります。
・ 山頂直下の尾根は,ここだけ雪が解けいていて休憩適地です。目の前に釈迦ヶ岳や鶏頂山を望む,とても展望の良いところです。
・ 高原山には,主峰釈迦ヶ岳のほかいくつかの峰がありますが,ここからの眺めが一番ダイナミックだと思います。
・ 快晴の下,遠く日光連山や尾瀬・会津駒ヶ岳なども望めました。

◆ 西平岳〜中岳
・ 西平岳から釈迦ヶ岳へは,途中に標高1,728メートルの中岳を越えていきます。この登りは,やせた尾根の登りとなります。
・ 尾根の登りは,ツツジのヤブの中となり,深い残雪に時々腰まではまりながら登りました。トレースは全くありません。
・ 何度も残雪に足を取られながら,何とか09:56,中岳山頂に到着。かなりの積雪です。
・ このあと,釈迦ヶ岳との鞍部まで下りとなりますが,やせ尾根のところをトラバース気味に下るところで,ストップ。
・ 雪が緩んだ急斜面のため,ピッケルでも姿勢を確保できません。降りることはできそうですが,一度降りると雪が崩れて戻れそうにありません。
・ 少し悩みましたが,この積雪量では,釈迦ヶ岳への登りも苦労しそうです。来た道を戻ることにしました。
・ 50分ほどで西平岳に戻り,目の前の鶏頂山を眺めながら,ラーメンの昼食としました。
・ 昼食後は,登ってきた自分のトレースを辿りながら下りますが,高い気温で,トレースも消え気味です。
・ 下りはさすがに早く,1時間17分ほどで登山口に戻りました。
西平岳登山口。登山口のところに1台分の駐車スペースがあります。登山ポストも整備されています。ここを06:40に歩き始めました。
2012年04月15日 06:36撮影 by  E-M5 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 6:36
西平岳登山口。登山口のところに1台分の駐車スペースがあります。登山ポストも整備されています。ここを06:40に歩き始めました。
ミズナラ林の中の急斜面を登ります。
2012年04月15日 06:45撮影 by  E-M5 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 6:45
ミズナラ林の中の急斜面を登ります。
標高1,300mの標識。このあたりから雪が出てきました。
2012年04月15日 07:06撮影 by  DMC-G2, Panasonic
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標高1,300mの標識。このあたりから雪が出てきました。
標高1,500m付近。右手に釈迦ヶ岳の山頂が見えました。雪で真っ白です。
2012年04月15日 07:46撮影 by  E-M5 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 7:46
標高1,500m付近。右手に釈迦ヶ岳の山頂が見えました。雪で真っ白です。
残雪で登山道は隠れています。ピンクのテープを頼りに登ります。
2012年04月15日 07:58撮影 by  E-M5 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 7:58
残雪で登山道は隠れています。ピンクのテープを頼りに登ります。
トレースはありません。
2012年04月15日 08:05撮影 by  E-M5 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 8:05
トレースはありません。
08:08 標高1,600mの標識。このあたりで,踏み抜きは踵の上程度。
2012年04月15日 08:08撮影 by  E-M5 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 8:08
08:08 標高1,600mの標識。このあたりで,踏み抜きは踵の上程度。
08:36 西平岳の南の肩のところに出ました。
2012年04月15日 08:36撮影 by  E-M5 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 8:36
08:36 西平岳の南の肩のところに出ました。
釈迦ヶ岳を少しズーム。
2012年04月15日 08:36撮影 by  E-M5 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 8:36
釈迦ヶ岳を少しズーム。
歩いてきた南側斜面を振り返る。
2012年04月15日 08:37撮影 by  E-M5 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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歩いてきた南側斜面を振り返る。
中望遠レンズで釈迦ヶ岳。
2012年04月15日 08:39撮影 by  DMC-G2, Panasonic
4/15 8:39
中望遠レンズで釈迦ヶ岳。
08:54 西平岳の山頂に到着。
2012年04月15日 08:54撮影 by  E-M5 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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08:54 西平岳の山頂に到着。
山頂直下から日光連山を望む。
2012年04月15日 08:57撮影 by  E-M5 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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山頂直下から日光連山を望む。
目の前には鶏頂山。
2012年04月15日 08:58撮影 by  E-M5 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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目の前には鶏頂山。
鶏頂山と釈迦ヶ岳へと続く尾根。
2012年04月15日 08:58撮影 by  E-M5 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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鶏頂山と釈迦ヶ岳へと続く尾根。
右に釈迦ヶ岳,左に鶏頂山。
2012年04月15日 08:58撮影 by  E-M5 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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右に釈迦ヶ岳,左に鶏頂山。
正面に釈迦ヶ岳を望む。ダイナミックな景観です。撮影していた山頂直下のこの場所のみ,雪が解けていました。
2012年04月15日 08:58撮影 by  E-M5 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/15 8:58
正面に釈迦ヶ岳を望む。ダイナミックな景観です。撮影していた山頂直下のこの場所のみ,雪が解けていました。
日光連山を中望遠レンズで。
2012年04月15日 09:01撮影 by  DMC-G2, Panasonic
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4/15 9:01
日光連山を中望遠レンズで。
こちらは尾瀬・会津駒ヶ岳方面。真っ白です。
2012年04月15日 09:01撮影 by  DMC-G2, Panasonic
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4/15 9:01
こちらは尾瀬・会津駒ヶ岳方面。真っ白です。
正面は中岳。雪庇も張り出していて,かなりの積雪です。トレースはありません。
2012年04月15日 09:05撮影 by  E-M5 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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正面は中岳。雪庇も張り出していて,かなりの積雪です。トレースはありません。
雪が緩んでいて,このあたりでは膝付近まで踏み抜きました。
2012年04月15日 09:07撮影 by  E-M5 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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雪が緩んでいて,このあたりでは膝付近まで踏み抜きました。
中岳への登り。
2012年04月15日 09:17撮影 by  E-M5 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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中岳への登り。
振り返ると,西平岳の山頂に雲がかかってきました。
2012年04月15日 09:21撮影 by  E-M5 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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振り返ると,西平岳の山頂に雲がかかってきました。
ツツジのヤブの中を登りますが,時々腰まで雪にはまりました。まったくトレースが無くて,コースがよく分かりませんでした。
2012年04月15日 09:24撮影 by  E-M5 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 9:24
ツツジのヤブの中を登りますが,時々腰まで雪にはまりました。まったくトレースが無くて,コースがよく分かりませんでした。
深い雪の中をもがきながら,登ります。背景は鶏頂山。
2012年04月15日 09:44撮影 by  E-M5 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 9:44
深い雪の中をもがきながら,登ります。背景は鶏頂山。
09:56 何とか中岳山頂に到着。それにしても雪が深い。
2012年04月15日 09:56撮影 by  E-M5 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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09:56 何とか中岳山頂に到着。それにしても雪が深い。
ここを降りるのですが,雪が緩んでいて,ピッケルでも姿勢を確保できません。危険なので,ここまでで退却としました。
2012年04月15日 10:06撮影 by  E-M5 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 10:06
ここを降りるのですが,雪が緩んでいて,ピッケルでも姿勢を確保できません。危険なので,ここまでで退却としました。
自分の足跡をたどりながら,西平岳へと戻ります。
2012年04月15日 10:52撮影 by  E-M5 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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自分の足跡をたどりながら,西平岳へと戻ります。
西平岳山頂直下にある高原山神社。
2012年04月15日 10:59撮影 by  E-M5 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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西平岳山頂直下にある高原山神社。
ここでラーメンの昼食としました。
2012年04月15日 11:17撮影 by  E-M5 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 11:17
ここでラーメンの昼食としました。
もう一度,釈迦ヶ岳の姿を目に焼き付けて。
2012年04月15日 11:43撮影 by  E-M5 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 11:43
もう一度,釈迦ヶ岳の姿を目に焼き付けて。
11:54 西平岳山頂標識。中望遠レンズで。背景は釈迦ヶ岳。
2012年04月15日 11:54撮影 by  DMC-G2, Panasonic
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11:54 西平岳山頂標識。中望遠レンズで。背景は釈迦ヶ岳。
雪の中に鎮座していた,仏様。
2012年04月15日 12:02撮影 by  DMC-G2, Panasonic
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雪の中に鎮座していた,仏様。
この斜面を下ります。結局誰にも会いませんでした。
2012年04月15日 12:19撮影 by  E-M5 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/15 12:19
この斜面を下ります。結局誰にも会いませんでした。
13:07 登山口に戻りました。
2012年04月15日 13:07撮影 by  E-M5 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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13:07 登山口に戻りました。

感想

・ 栃木県の高原山に登ってきました。
・ 当初予定していたコースは,西平岳登山口〜西平岳〜中岳〜釈迦ヶ岳〜前岳〜釈迦ヶ岳登山口の周回コース。
・ しかしながら,中岳から下るやせ尾根のところで危険と判断し,来た道を戻りました。釈迦ヶ岳敗退です。
・ このコースは7年前のこの時期に歩いたことがありますが,その時はこんなに積雪が多くありませんでした。
・ 今年は,とにかく雪が多いですね。特に西平岳〜前岳〜釈迦ヶ岳の稜線は,真っ白。見るからに積雪が多い。
・ 案の定,中岳への登りでは,ノートレースの中,深い雪に腰まではまりながら,ツツジのヤブこぎとなりました。
・ それと,この時期は雪が緩むので,稜線以外でも,雪の踏み抜きがつらいです。ワカンを持って行ったほうが楽でしょうね。
・ 敗退はしましたが,西平岳山頂直下からの眺めは雄大でした。特に目の前に見える釈迦ヶ岳と鶏頂山の姿はダイナミックです。
・ また,日光連山などの眺めも良いです。高原山の峰々の中では,一番迫力ある展望ではないかと思います。
・ 次回は,もう少し雪が少なくなった頃にでも,リベンジしたいなと思います。

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