ウルタル氷河トレッキング(フンザ、カリマバード、パキスタン)
tentomushi
コースタイム
したがって日程欄は、都合上、『ヤマレコ』登録日としましたが、実際、トレッキングに出かけたのは2008年7月28日。
フンザ集落〜ウルタル氷河末端往復、約6時間
| 天候 | 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2012年04月の天気図 |
| アクセス | カシュガル(新疆ウイグル、中国)から国際バスでカラコルム山脈をフンジュラブ峠(4730m)で越えてススト(パキスタン)へ(途中、タシュクルガンで1泊を要す)、スストから乗合バスでフンザへ。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
カシュガルからの国際バスは、毎年カラコルム・ハイウェイが雪解け、開通する5月末〜6月ごろ運行が始まるが、頻繁に土砂崩れ、路肩崩壊などで不通になる。 紹介したトレッキング・コースはフンザでは最も手軽かつ1日コースとして一般的であるが、外国人の多くはガイドを同行。 日本人バック・パッカーは単独で出かけるが、フンザの込み入った村落内の細路および山登りの経験のない場合は“登山道（放牧のための作業道?)”から山域に入る地点で迷うようで、2度出かけて行きつけず、諦めた人もいた。 |
写真
カシュガル国際バスターミナル発、ススト(パキスタン)行きの国際バス。車内は雑多な人、大小の荷物、小動物で足の踏み場もなし。
日本人はわたしを含めて3人。
優雅な欧米の外国人観光客は4駆をチャーター。
車内は雑多な人、大小の荷物、小動物で足の踏み場もなし。
日本人はわたしを含めて3人。
優雅な欧米の外国人観光客は4駆をチャーター。
カシュガルを発ってから2日目、中国側で4ヶ所、パキスタン側で2ヶ所(うち1か所でカラコルム国立公園利用料10ドルを取られる)の検問所、イミグレ、それに1度のタイヤのパンクなどがあって、ようやくパキスタン国境の町、スストに到着。パキスタン入国は、事前に日本でヴィザを取得すると手続きがスムース。自前で行えば手数料無料。
さて、足は、宿は、メシは・・・、それにしてもメインストリート正面には山がスゴイ!!
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パキスタン入国は、事前に日本でヴィザを取得すると手続きがスムース。自前で行えば手数料無料。
さて、足は、宿は、メシは・・・、それにしてもメインストリート正面には山がスゴイ!!
ススト〜カリマバード間の中間の村、パスー。パスー川(フンザ川の上流)の両側には6000m級の山々があり、ほとんどが未踏だという。
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パスー川(フンザ川の上流)の両側には6000m級の山々があり、ほとんどが未踏だという。
末端まで行こうとしたが、迷って氷河湖にはばまれて行きつかなかった。
対岸から見たフンザ西岸。左からレデイ・フインガー(7027m)、シタデル[高さ不詳)、ウルタル��(7329m)、ウルタル��(7388m)、長谷川恒夫は�兇妊淵瀬譴覗�難死。
�気鉢兇隆屬�ウルタル氷河。
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左からレデイ・フインガー(7027m)、シタデル[高さ不詳)、ウルタル��(7329m)、ウルタル��(7388m)、長谷川恒夫は�兇妊淵瀬譴覗�難死。
�気鉢兇隆屬�ウルタル氷河。
笑顔がすばらしかったが、写真ではチョット緊張して。
集落を離れて高度を上げ、やがて岸壁にえぐられたコの字型の路をゆきます。岸壁の下数100mは、ウルタル氷河からの激流が深い谷をえぐっています。
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岸壁の下数100mは、ウルタル氷河からの激流が深い谷をえぐっています。
崖にえぐられたコの字路が谷の突き当りをU字型に右曲する(左岸にわたる)ところから、このザレを登ってゆきます。標識などは、もちろんありませんが、取りつきはここしかないと感じました。
標識などは、もちろんありませんが、取りつきはここしかないと感じました。
右山腹の線模様がえぐってつけられたコの字路です。
長谷川恒夫の墓は、常にウルタルを見上げるように、氷河末端の草原の台地にありました。
『ハ〜イ!』
『ハ〜ロ〜!』
長谷川恒夫の奥さんが、お世話になった地元へ設立、寄付した『メモリアル・スクール』 集落中心からちょっと離れていますが、7000mの山々を眺めながら、対岸を含めて、毎日違ったコースのトレッキングが楽しめます。
感想
過日、パキスタン北部キルギットで、イスラム宗派抗争の激化のためにフンザ観光の日本人ツアーが足止めされた出来事があり、ニュースでは、フンザが最後の『桃源郷』あるいは『理想郷』などと紹介されて、一躍、一般にも知られるようになったようです。
それまでは一部バック・パッカーの間で、ほんとうに言うに言われぬすばらしいところと囁かれていましたが、10数年前からマイナーの旅行会社が、欧米のありきたりの観光地に食傷した人々を募るツアーを催行するようになりました。
しかし、イスラマバードから空路ギルギット、さらに陸路でカリマバードへ入るため、イスラマバードやキルギット周辺の政情不安から、しばらく実施されていないと聞いていたので、ニュースを聞いて意外に思ったものでした。
フンザ(カリマバード)その地が危険、不安定になっているとは伝えられていないので、フンザのトレッキングに関心のある方のために、’08の記録ではあり、かつ『ヤマレコ』にはいかがかとは思いましたが、2，3問い合わせがあったので陸路中国からの入り方を含め、少しばかり案内かたがた紹介したいと考えましたので、その点、ご了承ください。
フンザはパキスタン北部、フンザ渓谷に広がるカリマバードの1集落で、バルデイット砦を擁する西岸がアンズなどの果樹栽培や観光拠点となっています。
渓谷周囲は長谷川恒夫が遭難死したウルタル(7388m)、スパンテイーク(7027m)、ラカボシ(7788m)、北杜夫の『白きたおやかな峰』の舞台となったデイラン(7273m)といった7000m級の山々に囲まれていて、春先のフンザは、まっ白な山々を背景に、ピンクのアンズの花一色に覆われ、すばらしい光景だといわれています。
4月連休前にイランからスタートし、中央アジア諸国を経てフンザ訪れたのは体調もいまひとつの7月末、すでにアンズの収穫期で、集落のいたるところ、路上には落ちたアンズの赤い実でいっぱいでした。
ウルタル氷河へ出かけたとき、食糧を入手できる店がほとんどないうえ、それも開店前だったため、ザックの中には水しかなく、集落内でアンズでいっぱいのカゴを頭に載せた少女に分けてくれと頼んだら、満面の笑みを浮かべて山ほど持たせてくれました。お礼は首を振って、まったく受け取ろうともしませんでした・・・。
“高級”ホテルは2つ(すべてが高いのでゲストハウスに宿泊)、食事を提供するゲストハウスは限られているうえ、安くおいしいところは、各国の旅行者と朝晩顔を合わせることにもなるので、各種情報交換の場となります。
この時期、数日から1週間程度の、スパンテイークやデイラン方面への本格的なトレッキングを楽しむ欧米のトレッカーとも出会います。
彼らはもちろんガイドつきです。
フンザに8日間滞在した後、アフガニスタン国境に近い、変わった民族の祭りと風習で知られるチトラールへ回りました。
いつも北のほうには圧倒的なヒンドゥークシュやカラコルムの“白きたおやかな峰々”がありました。
学生のころから世界のいろいろな国を”放浪”してきましたが、長年、山に登っていることもあって、欧米の諸都市よりも、やはり雪をいただいた高峰が目に映るところに惹かれるのは自然かもしれません。
とくにキルギスのアルトゥン・アラシャン(キルギスの首都・ビシュケクの東、ウスク湖の東岸カラコルから東南約35km、温泉がある）とともに、フンザはもう1度出かけたいと思うところです・・・。
パキスタンの人々が、みな、フンザの人々のように、穏やかな笑顔を浮かべられる日が来ることを願わずにはいられません・・・。
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tentomushiさん、はじめまして
とっても美しい写真！
こんな素晴らしいところが世界の中にあるのすら知りませんでした
教えていただいてありがとうございます
ウルタル峰はわたしの尊敬する人が登頂した山です
記録を見ていると、わたしが一生かけても登れる自信はなく、行けるわけないやと調べもしないでおりましたが、トレッキングでもこの美しい景色は見たいですね☆
いつか行けるんだろうか。。
海外にも行ったことのないわたしに行くための手続きのさわりだけでも教えていただけないでしょうか？
tentomushiさん、はじめまして。
私も丁度20年前に、中パ国境〜フンザを訪れているので懐かしく思います。
ウルタル氷河、こんな素晴らしい場所だったんですね。
「地球の歩き方」を見ながらウルタル氷河を目指しましたが何処だかよくわからずに引き返してしまいました。写真にある岩壁状の場所を歩いた記憶が無いので、全然見当違いな場所へ行って引き返してたのかもしれません。
それにしてもフンザは本当に素晴らしい所ですよね。
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