記録ID: 1837313
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ハイキング
九州・沖縄
難所の冷水峠を攻略・長崎街道3（飯塚宿→西鉄筑紫駅）
2019年05月04日(土) [日帰り]
yaonyaosuke2
体力度
3
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 10:27
- 距離
- 33.1km
- 登り
- 356m
- 下り
- 341m
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日帰り
- 山行
- 10:11
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 10:26
6:06
82分
スタート地点
7:28
7:28
30分
天道駅
7:58
7:58
95分
瀬戸の渡し
9:33
9:33
62分
上穂波駅筋
10:35
10:50
100分
内野宿（小休止）
13:35
13:35
117分
鍋峠
15:32
15:32
60分
山家宿
16:32
ゴール地点
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2019年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
★スタート地点 JR筑豊本線 新飯塚駅徒歩10分 ★ゴール地点 西鉄筑紫駅 徒歩3分 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
長崎街道は江戸時代に整備された脇街道の一つで 鎖国政策の下で外国との交易を行う港である長崎に通じる街道として重視され 九州の諸大名の参勤交代のほか、長崎奉行や西国筋郡代の交代、 さらには外国人の江戸参府や交易・献上品の運搬にも用いられています。 今回の区間は街道の最大の難所「冷水峠」を含む区間です。 峠自体の勾配はそれほどでもなく難易度は低めになっていますが 峠の筑紫側は廃道になっている場所が多く難易度は高めです。 苦手な人は国道に迂回して進むと良いでしょう。 飲食関係は全行程に渡ってほとんど見当たりません。 瀬戸の渡し付近でのコンビニで朝食をいただきましたが ここで昼食分も購入しておくと安心かもしれません。 自販機も少な目なのでペットボトル1、2本は確保して歩きましょう。 参考文献・長崎街道／大里・小倉と筑前六宿 (九州文化図録撰書) |
写真
さすがに朝は閑散としています。アーケード内には鯉のぼりが泳いでいました。
問屋場跡。宿場内はこのような案内標識が豊富にあります。飯塚宿の本陣（御茶屋）は上の茶屋と呼ばれていました。
明治時代のポストのモニュメント。当時は1人で25�圓硫拱�を2時間で20km運ぶのが規定されていたそうで往時の苦労が偲ばれます。
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5/4 6:20
明治時代のポストのモニュメント。当時は1人で25�圓硫拱�を2時間で20km運ぶのが規定されていたそうで往時の苦労が偲ばれます。
この辺りは旧河川が通っていた場所で江戸時代は橋が架かっていました。河道だった痕跡は空中写真からなんとなくわかります。
街道から少し離れたところにある「飯の山」飯塚宿の名前の由来になったもので昔の絵図にも描かれています。。一説には聖光上人が人足のまかないを依頼した折に何かの都合で炊いたご飯が沢山あまってしまったところ、この地に塚のように高く積み上げたので、ここを「飯の塚」と呼び、これが転じて「飯塚」になったといわれています。
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5/4 6:27
街道から少し離れたところにある「飯の山」飯塚宿の名前の由来になったもので昔の絵図にも描かれています。。一説には聖光上人が人足のまかないを依頼した折に何かの都合で炊いたご飯が沢山あまってしまったところ、この地に塚のように高く積み上げたので、ここを「飯の塚」と呼び、これが転じて「飯塚」になったといわれています。
この川は新たに開削されたもので江戸時代は普通の道筋が続いていたと思われます。
天道駅付近のルートは区画整理が行われて消滅した箇所があります。この辺りは県道沿いを進みます。
すると山沿いの旧道が現れます。ちょうどこの右手あたりに一里塚があったみたいです。
天道駅方向の道筋は完全に藪化になっています。線路から先には道がありません。引き返します。
旧長崎街道の碑。ここが紛れもない街道であることを証明してくれています。
瀬戸の渡し付近。白壁の塀の家は川庄屋で川を渡る人はここで休憩したと言われています。
瀬戸の渡し。かつての川幅は十間ばかりで歩いて渡ったそうです。明治になって板橋が架けられます。この先は消滅しているので一旦引き返して迂回して向こう側へ。
5/4 7:58
瀬戸の渡し。かつての川幅は十間ばかりで歩いて渡ったそうです。明治になって板橋が架けられます。この先は消滅しているので一旦引き返して迂回して向こう側へ。
瀬戸の渡しの対岸。今は鉄道線の擁壁と川が掘り下げられているせいで迂回しないと厳しい状況です。
ここを横断して向こう側の旧道へ。国道200号線は交通量が多いので注意しましょう。
筑豊本線と交差。今では原田線という愛称が付けられています。桂川までの区間と違ってローカルムード満載の区間です。
原田線は台風で大きな被害を受けました。この春に再開通したばかりです。
内野宿手前。昭和50年代初めまで街道松が一本残っていたそうです。また、この付近には一里塚がありました。
郡屋（ぐにや）他ではあまり見かけない読み方ですが大名などが通行する際に打ち合わせをした会議室みたいなものだったそうです。
大宰府への山越え道の道標と恵比寿様。御茶屋（本陣）はこの先にありました。
長崎屋は町茶屋（脇本陣）であったといいます。シーボルトも泊ったそうです。
国道に出ます。この付近の旧道はウネウネとした道筋になっていましたが痕跡は僅かしか残っていません。
今歩いた場所の出口に長崎街道の標識があったので旧道であった可能性が高いです。
国道バイパスをアンダーパスします。この付近は道路建設によって街道は消滅しています。
入口には大根地神社の立派な鳥居がありました。神功皇后が羽白熊鷲征伐の前に祈願した神社です。
冷水峠の道は九州の箱根ともいわれ、前後約10キロの区間は長崎街道最大の難所でした。黒田節の主人公母里太兵衛が黒田長政の命を受けて内野宿と冷水峠の開削を慶長年間に行ったといいます。
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5/4 12:00
冷水峠の道は九州の箱根ともいわれ、前後約10キロの区間は長崎街道最大の難所でした。黒田節の主人公母里太兵衛が黒田長政の命を受けて内野宿と冷水峠の開削を慶長年間に行ったといいます。
地蔵堂。ここに清流に下りる場所があって峠のいわれとなった冷たい水で喉を潤し、疲れを癒していました。
ここからの下り坂はそれほど急なものではなく楽に歩くことができます。ただし石畳はありません。
ここから先は消滅した箇所がかなり多めです。まず、ここは右の木立の中を進む道筋があったそうです。
数軒の家々が立つ集落を抜けます。ここも右手の少しいった場所に街道が平行してあったようです。
網沿いに道があったと思われますが消滅していると言って良いぐらいの廃道ぶりです。網が旧道のほぼ真ん中に設置したせいで通り道が狭くなっています。
5/4 12:48
網沿いに道があったと思われますが消滅していると言って良いぐらいの廃道ぶりです。網が旧道のほぼ真ん中に設置したせいで通り道が狭くなっています。
出口にも案内看板がありますが果たして案内していい道なのか。一般のウォーカーにとっては相当ハードルが高い区間です。
右へ。奥に自販機がありますがこの辺りで唯一の設備ですので補給しておきましょう。
本来の旧道は川の左手を下っていったものと思われますが、崩れなどがあり踏破は困難なように思います。
ここを左へ。川の左手が江戸時代の道とするならばここは明治道になると思います。
多くの人が通ったであろう雰囲気があります。道幅的にも馬車が通れるサイズでした。
眼下に川を見ながら進みます。この下あたりに急流に架かる道路橋（明治以降）があったのですが藪が酷く辿り着けなかったです。
鍋峠付近・この辺りの旧道は複雑です。まずここから右下に入る道は長崎街道と書かれていますが明治道です。そして左手から川沿いに延びてくる道は先ほど引き返した本来の旧道の延長線です。
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5/4 13:36
鍋峠付近・この辺りの旧道は複雑です。まずここから右下に入る道は長崎街道と書かれていますが明治道です。そして左手から川沿いに延びてくる道は先ほど引き返した本来の旧道の延長線です。
上の写真から少し進むと長崎街道の標識があります。左手の木立の中を弧を描くように江戸道があったようです。
そして車道を交差した先で一気に下る道がこちら。下のほうに長崎街道の看板が立っています。
路盤は安定しています。ちょうどこの辺りで鍋峠からの明治道と合流します。ちなみに明治道の区間には大鍋小鍋という景勝地があります。古い転落防止柵が残っていてそこから眺めていたと思われます。
5/4 13:42
路盤は安定しています。ちょうどこの辺りで鍋峠からの明治道と合流します。ちなみに明治道の区間には大鍋小鍋という景勝地があります。古い転落防止柵が残っていてそこから眺めていたと思われます。
バイパスの横を進みます。この付近の道は本来の道とは別の道で元々の道は旧冷水道路に沿うように通っていたと考えられますが道路建設で痕跡は少ないでしょう。
5/4 14:00
バイパスの横を進みます。この付近の道は本来の道とは別の道で元々の道は旧冷水道路に沿うように通っていたと考えられますが道路建設で痕跡は少ないでしょう。
この辺りから旧道は復活します。正面に森が見えますが大日如来碑などがあり、その横を旧道が通っていたと思われます。
川にぶつかります。右へ。元々は川幅は狭く斜め方向に道がありました。
装備
| 個人装備 |
ザック(1)
手ぬぐい(3)
日焼け止め(1)
帽子(1)
サングラス(1)
行動食(2)
ペットボトル（500ml）(1)
カメラ(1)
iPhone（充電器含む）(1)
折り畳み傘(1)
ザックカバー(1)
|
|---|
感想
長崎街道の難所「冷水峠」を越えましたが
普通に歩くならば大してハードではない峠越えなのですが
街道ウォーカー視点で歩くとするなら廃道区間が多く、
案内看板がある先でも藪が茂っていて大変な場所がありました。
全般的にのどかな街道風情が続く道中でGWの混雑はどこへやら。
街道歩き趣味で良かったと思ったひと時でした。
なお、
今回の街道歩きの記録は
以下のブログでもまとめてみました。
https://borabora.seesaa.net/article/470752649.html
https://borabora.seesaa.net/article/471275679.html
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