小同心クラック(アプローチ敗退)
天候 | 21日どピーカン 22日曇(風強し) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
美濃戸口〜美濃戸はもう雪無し 美濃戸〜鉱泉はグズグズ雪でアイゼン必要無し(来週には全部なくなると思う) |
写真
感想
小同心クラックの取り付きまでたどり着けず敗退。
しかしもう雪山は終わりだなぁ…
初日ドピーカンで暑すぎ。
雪はグズグズのシャーベット&モナカ状。
とりあえず小同心目指して美濃戸から一気に登る。
トポに「大同心沢に入ってから200mくらいで右岸に渡り…」とあるので注意していったのだがトレース見当たらず。
そのまま詰めていくと大同心大滝まで行ってしまった。
この時点でアプローチを間違ったのは確定したが、これから引き返して登り返すのも疲れるので大同心大滝手前の斜面直登を試みる。
しかしグズグズでデブリに足を取られ50mくらい上がるのに30分以上かかってしまい、その上の岩稜帯に上がれたとしても、もしアプローチ道に出られなければ支点作りながら懸垂下降するしか手立てがないので諦める。
ここで初日のアプローチ敗退決定。
大同心沢を下りながら行くと大同心稜に出る踏み跡を発見。
そこではたと気がつく。
そういえば岸の左右って上から見てだったんだ…
つまり下から詰めていくときに左手に見えるのが右岸、右手に見えるのが左岸てこと。
あーあ。。。
ま、いいや。
てことで、一旦鉱泉に戻り荷物を置いて硫黄に向けて歩きだす。
明日も雪がこの状態ならとても大同心基部までたどり着けないと思い、場合によっては硫黄経由で横岳まで行って上から懸垂して小同心の取り付きまで行くための下見に出かけたわけ。
しかし赤岩の頭直下も雪の状態が非常に悪く、あっちこっちで雪崩の音が響いていいたので、とても翌日使う気がしなかったので稜線まで出てすぐに下る。
鉱泉の同部屋のガイドパーティが翌日大同心南稜をやるというので、アプローチに不安があったため朝一緒に出ることをお願いすると快諾してくれたので朝5時に一緒に出発することに。
翌日の朝はそこそこ気温が低く、雪も締まって歩きやすかった。
大同心稜を順調に登り高度を稼いで、およそ1時間で大同心南稜取り付きに。
小同心方面を見るとトレースが一切ない。
どう行けばいいのかさっぱりわからないので南稜Pのガイドさんに聞くと「そこを下って斜面をずーっとトラバースしてあそこまで」という。
しかしどう見ても悪そう…というかデブリだらけ。
意を決してトラバース開始(南稜のガイドPが支点使ってるのでロープFIXなし)
大同心基部の大同心ルンゼ源頭部は雪がそこそこ締まっていて、斜面は急だがアックスが良く効くので安心してトラバースできた。
しかしそこからがやばかった。
小同心側の下の雪質が悪くて(モナカ状)、アックスのシャフトを刺してもズボッって入ってしまい全然効かない。
上をみると斜上するバンドが走っているので、それがトポでいうバンドかと思いそこを詰めたが途中で進退窮まり後退。
がんばって草付を2/3まで行くも最後の雪の部分が最悪のモナカ状で、アックスのシャフト刺したらシャフトごと2mくらい流された時点で撤退を決意。
まじでびびった。
後で下から見上げるとあと10-20mくらいで取り付きだったんだよな〜
トポには「草付をトラバースし右手の小同心を目指し雪のついた草付帯をトラバース気味に登っていく」とあるが、後半は草付なかったけどなぁ。
ロープFIXしてもうちょっとがんばろうと思ったけど支点がない。
潅木を支点にしようかとも思ったが、潅木の周りの雪が相当深そうなので断念。
ま、山は逃げないし、次のチャンスにリベンジだな。
雪が消えてから再挑戦したいと思う。
kanemaru
なんだか面白そうなところに行ってますね。
こんど連れて行って下さ〜い。
雪もドンドン無くなってきて遊び場所のチョイスが狭まってきてます。
行ける内に行けるところに行きたいと考えてます。
いやー、全然面白くないです(笑
せめてクライミングで敗退したならまだしも、たどり着けなかったわけですから。
雪山アルパインのルートはこの時期、もうどこも危なすぎて行くとこないんじゃないかなぁ。
kanemaru
mizukiです。
小同心クラックそのものは簡単ですが、大同心基部から小同心基部への大同心沢源頭部のクーロワールのトラバースが核心ですよね。雪崩の発生しやすい地形に加え、
クーロワール3分の2ほどの立木でランニングビレーを取れるまで、何もない急斜面のトラバースになりますから、引き返して正解!!!
12月下旬〜2月下旬のよく冷えた、降雪直後でない日をとらえることが、最初の核心かな・・・。
数年前に6人で、裏同心ルンゼから小同心クラックへ継続したことがあります。私がリードで、クーロワールにフィックスロープを張り、後続をスルーで入れました。滑落の恐怖にずっととらわれていましたよ!
6月の晴れ間をとらえると、ベストコンディションで登れます。この頃は、大同心正面壁雲稜ルートもお勧めの時期。特に登りあがって稜線に出る所の「ウルップ草」の群生が見事です。
mizukiさん
どうもです〜
トラバース本当に悪かったです…
撤退するときも草つきがない部分ではリスにアックスを差し込んでトルキングで下りましたが、まあそれはそれでアルパインチックな感じで良い経験になりました。
6月にリベンジします!
裏同心ルンゼから小同心クラックへ継続すごいですね。
いいなあ〜
来季一緒にやりませんか?
ちょっと装備が異なりますが、大同心大滝から小同心クラック継続で横岳までとかってのも良いかも〜
kanemaru
アルパインのアの字も知らないのに、コメントするのも憚られるのですが...。
「アルパイン」しかも「単独」って。
レコを拝読するだけで、心臓がバクバクしました。
体にワルイです...。
でも、kanemaruさんには「ワクワクする」コトなんでしょうね。
6月のリベンジ、頑張って下さい!!
ぼくも2m流されたときは心臓止まるかと思いました…
もともとビビリの慎重派なんで、アイゼンとアックスがしっかり決まらないところへは一歩を踏み出しません。
ただ、あの2m流されたところは不注意だったと反省してます…
kanemaru
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する