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Yamareco

記録ID: 1845830
全員に公開
ハイキング
塩見・赤石・聖

東河内(三ノ沢〜水無峠山〜鹿ノ子池)

2019年05月02日(木) 〜 2019年05月04日(土)
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 静岡県
 - 拍手
GPS
51:33
距離
15.7km
登り
1,638m
下り
1,663m

コースタイム

1日目
山行
7:35
休憩
0:00
合計
7:35
距離 7.4km 登り 1,458m 下り 208m
6:20
455
スタート地点
13:55
2日目
山行
2:36
休憩
0:04
合計
2:40
距離 3.7km 登り 69m 下り 395m
6:12
55
7:07
7:11
101
3日目
山行
3:39
休憩
0:04
合計
3:43
距離 4.6km 登り 102m 下り 1,061m
6:11
218
9:49
9:53
1
9:54
ゴール地点
天候 2019/5/2(木) 晴
2019/5/3(金) 晴
2019/5/4(土) 晴のち豪雨
過去天気図(気象庁) 2019年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
東河内温泉まるか山荘の手前に駐車。念のため日程とコースを記入した紙をダッシュボードに置いた。(念のため、地元の人にGW中の駐車可否状況を事前に確認しました。普段は事業者や関係者へ要確認と思います。)
コース状況/
危険箇所等
全体的に踏み跡薄くテープマーキングほとんどなく、静かな山歩きが楽しめる。
●三ノ沢尾根
下部は作業道が濃く、何も考えないで辿るとなかなか標高を稼げない。
●水無峠〜鹿ノ子池
段々な地形は地形図から読み取れず、GPS頼み
●鹿ノ子池〜東河内
比較的踏み跡とテープマークがある。1243Pは北側に明瞭な巻きがあるらしい。林道手前は大きく外れる方向へ踏み跡が続き不安膨らむ。
【2019/5/2(木):1日目】
東河内温泉まるか山荘
2019年05月02日 06:36撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/2 6:36
【2019/5/2(木):1日目】
東河内温泉まるか山荘
ゲート
2019年05月02日 06:42撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 6:42
ゲート
初ノ沢
2019年05月02日 06:54撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 6:54
初ノ沢
二ノ沢
2019年05月02日 07:28撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 7:28
二ノ沢
なるほど、三ノ沢手前は森林総研が地上権者として加藤商事と契約してるわけですね。昭和45年〜、凄い。
2019年05月02日 07:30撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 7:30
なるほど、三ノ沢手前は森林総研が地上権者として加藤商事と契約してるわけですね。昭和45年〜、凄い。
筑波大演習林林班図
2019年05月02日 07:36撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 7:36
筑波大演習林林班図
三ノ沢右岸から奥が筑波大井川演習林となっている。
”昭和37年12月より安倍郡井川村(現静岡市)との70年間の地上権設定契約を締結。井川演習林となる。”
2019年05月02日 07:42撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/2 7:42
三ノ沢右岸から奥が筑波大井川演習林となっている。
”昭和37年12月より安倍郡井川村(現静岡市)との70年間の地上権設定契約を締結。井川演習林となる。”
東河内へ降っていく道がついている
2019年05月02日 07:46撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 7:46
東河内へ降っていく道がついている
三ノ沢尾根取付
2019年05月02日 07:50撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 7:50
三ノ沢尾根取付
ロボット雨量計
2019年05月02日 08:18撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 8:18
ロボット雨量計
うっすら踏み跡。作業道と思われる。
2019年05月02日 08:43撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/2 8:43
うっすら踏み跡。作業道と思われる。
2019年05月02日 11:27撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 11:27
1830標高点から眺望がひらける。小笹峠の背後に聳えるのは布引山でしょうか?
2019年05月02日 11:44撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/2 11:44
1830標高点から眺望がひらける。小笹峠の背後に聳えるのは布引山でしょうか?
秋はカラマツがきれいなんだろうなぁ
2019年05月02日 11:53撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 11:53
秋はカラマツがきれいなんだろうなぁ
2019年05月02日 11:53撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 11:53
上河内岳東尾根?
2019年05月02日 11:56撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 11:56
上河内岳東尾根?
2019年05月02日 11:57撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 11:57
おぉー!聖が真正面に!
2019年05月02日 12:38撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/2 12:38
おぉー!聖が真正面に!
上河内岳〜聖岳、手前は伊谷山〜上千枚、その手前が青薙山〜無岳尾根、かな?
2019年05月02日 12:38撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/2 12:38
上河内岳〜聖岳、手前は伊谷山〜上千枚、その手前が青薙山〜無岳尾根、かな?
三ノ沢山が近付く
2019年05月02日 12:47撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 12:47
三ノ沢山が近付く
笹原になりました
2019年05月02日 13:34撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 13:34
笹原になりました
雪が出てきた
2019年05月02日 13:44撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 13:44
雪が出てきた
突然の人工物。スポンジのようなものが積まれていた。
2019年05月02日 13:46撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 13:46
突然の人工物。スポンジのようなものが積まれていた。
三ノ沢山だと思われるが、看板の文字は完全に消滅。
2019年05月02日 13:50撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/2 13:50
三ノ沢山だと思われるが、看板の文字は完全に消滅。
少し北側へ移動すると
2019年05月02日 13:57撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 13:57
少し北側へ移動すると
御料局三角点
2019年05月02日 13:58撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 13:58
御料局三角点
本日の我が家
2019年05月02日 14:38撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
5/2 14:38
本日の我が家
2019年05月02日 15:22撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 15:22
【2019/5/3(金):2日目】
2019年05月03日 04:56撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/3 4:56
【2019/5/3(金):2日目】
朝陽
2019年05月03日 04:59撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/3 4:59
朝陽
出発
2019年05月03日 06:09撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/3 6:09
出発
いい感じです
2019年05月03日 06:27撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/3 6:27
いい感じです
大無間〜大根沢山、その遥か先は不動でしょうか?
2019年05月03日 06:31撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/3 6:31
大無間〜大根沢山、その遥か先は不動でしょうか?
鹿道
2019年05月03日 06:32撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/3 6:32
鹿道
次回はここらあたりで張ってみよう
2019年05月03日 06:34撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/3 6:34
次回はここらあたりで張ってみよう
船窪には積雪残る
2019年05月03日 06:43撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/3 6:43
船窪には積雪残る
2019年05月03日 06:50撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/3 6:50
2019年05月03日 06:50撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/3 6:50
水無峠山の山頂部は多重山稜のうえだだっ広く、最高地点が全然わからない
2019年05月03日 06:52撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/3 6:52
水無峠山の山頂部は多重山稜のうえだだっ広く、最高地点が全然わからない
多分最高地点。しばらくウロウロしたものの看板見つけられ〜ず(泣)
2019年05月03日 07:20撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/3 7:20
多分最高地点。しばらくウロウロしたものの看板見つけられ〜ず(泣)
鹿ノ子池 若干淀んで…
2019年05月03日 08:51撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/3 8:51
鹿ノ子池 若干淀んで…
東へ進むと源頭部
2019年05月03日 09:26撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/3 9:26
東へ進むと源頭部
本日の我が家
2019年05月03日 10:28撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
5/3 10:28
本日の我が家
少し小高い、沢を見下ろす位置に設営
2019年05月03日 10:29撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/3 10:29
少し小高い、沢を見下ろす位置に設営
【2019/5/4(土):3日目】
2019年05月04日 05:52撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/4 5:52
【2019/5/4(土):3日目】
鹿ノ子池、また来よう
2019年05月04日 06:08撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/4 6:08
鹿ノ子池、また来よう
下り難しい
2019年05月04日 06:14撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/4 6:14
下り難しい
2019年05月04日 06:48撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/4 6:48
2019年05月04日 06:59撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/4 6:59
2019年05月04日 07:35撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/4 7:35
尾根をはさんで右側は加藤商事の手が入っている。自分の中では青スズランテープ=加藤商事。
2019年05月04日 07:38撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/4 7:38
尾根をはさんで右側は加藤商事の手が入っている。自分の中では青スズランテープ=加藤商事。
鞍部の熊檻
2019年05月04日 08:00撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/4 8:00
鞍部の熊檻
林道へ向かう尾根から大きく外れる踏跡
2019年05月04日 08:50撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/4 8:50
林道へ向かう尾根から大きく外れる踏跡
やっと林道見えた
2019年05月04日 08:54撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/4 8:54
やっと林道見えた
合流
2019年05月04日 09:31撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/4 9:31
合流
新緑眩しい
2019年05月04日 09:32撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/4 9:32
新緑眩しい
戻ってきた
2019年05月04日 09:37撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/4 9:37
戻ってきた
2019年05月04日 09:42撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/4 9:42
相棒Thank you!
2019年05月04日 09:44撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/4 9:44
相棒Thank you!
ヤマブキ
2019年05月04日 09:47撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/4 9:47
ヤマブキ
帰着
2019年05月04日 09:49撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/4 9:49
帰着

感想

待望のGWが来た。今年こそ大根沢山周回を完遂の意気込みが、前半の不安定な天気予報であっさり計画変更。もう雨カッパを来て山を歩きまわる気力を取り戻すことはできそうもない。好天は5/2〜5/4の午前中、の予報で2日半をどう過ごすか。老後の愉しみに取っておくつもりだった東河内に、ついに足を踏み入れる決意を固めた(大げさ)。

【2019/5/1(水):前日】
前日大雨の中、田代へ前のり。同宿の京都在住オーストラリア出身男性(奥さんは日本人)と同行者に、「ついに井川の山奥にもインバウンドの波が…」と感慨深く感じる中で、彼らの会話の中に”daimugen”という単語が頻出していて気が気でない。「あなたに質問してもいいでしょうか。あなたはdaimugenに行くと言いました。daimugenは有名な山ではない。なぜあなたはdaimugenへ行く予定なのか?」と教科書英語で尋ねてみた。曰く、300名山をやっているので大無間だと。宿のご主人と一緒になって、「大無間、その後は?」と訊くと、千頭ダム経由で寸又峡へ抜ける、と。スマホに過去の他人の山行GPSログを入れていてGPSで行動するのて大丈夫大丈夫!とのことだが、積雪の具合もあるし、心配だと告げると、「もしも辛かったらピストンで戻るよ!(英語で)」と返されひとまず安心。自分の計画を尋ねられ、”higashi-gouchi”と言っても何処だかわかるはずもない。今までどんな山に登ったか訊かれ、このあたりの南ア南部ばかりだ、と答えると、「わかるよ、このあたりは北と違って、遠くて奥深い。それが魅力だよね?(英語で)」といわれ、「exactly yes!!!」初対面の外国人と、山への想いに共感を得ることができ、素敵な前夜となった。なお下山後に確認したところオーストラリア人は戻ってこなかったらしく、無事寸又峡へ抜けることができたと思われる。

【2019/5/2(木):1日目】
前日のうちに東河内まるか山荘まで車で入り、落石を退かせておいた。朝5:30に民宿出発し、東河内へ向かう。宿のご主人の予言通り、重機手前の広場には釣師と思われる車がすでに並んでいる。まるか山荘まで行くと車はなく、端へ駐車し準備。「まぁ、東河内のメジャールートだしな」と「そうは言っても初めての山域」の複雑な感情が入り混じる。ゲート越えは登山以前の林道バイクツー時代の約15年ぶりだ。山の中に身を置く心地よさが高じて登山をはじめることになった。
当面はコンクリート舗装林道歩きが続く。東河内左岸から流入する枝沢を数えながら、林道は東河内からどんどん高度を増していく。一般車の入らない林道ではるが路面はとても整備され落石の影響もほとんどない。利用者が多い証だろう。そうこうしているうちに三ノ沢をすぎ、記録で見た重機小屋手前の取付に至る。登山開始。すぐにロボット雨量計。雨水を貯める容器が地面に転がっていたが観測できているのだろうか?そこから1500くらいまでは作業道を辿ることになる。猛烈にジグザグな作業道はラクだが標高が全然上がらない。尾根通しに無理やり上がるのか、作業道をそのまま辿るか、悩みながら登る。1500は明瞭だが、ここから上もやはり作業道に悩まされる。この尾根は三ノ沢山までほぼテープマークがなく(自分が外していただけかもしれないが)、道型も作業道か鹿道か登山者の踏跡か判断がつかず、はたと「基本的には山はこうだ」という思いに至る。そうこうしているうちに1940へ到達。展望がひろがる。東河内の源頭尾根は鹿道が入り乱れ、古来の道の趣は薄く藪山愛好者の踏跡濃いわけでもなく、独特の雰囲気がある。やがて膝丈の笹原となり、三ノ沢山の山頂部へ到達。広々していて最高点は不明瞭だ。さんざん歩き回って御料局三角点を発見。結構あちこちに残雪があり、乾いた平らな場所をようやく見つけて本日の我が家を設営して夜を過ごした。

【2019/5/3(金):2日目】
期待どおり、真っ赤な朝陽を拝むことができた。毎朝ラジオのテーマソングが変わっていてガッカリしつつ。のんびりと撤収して出発。今日は鹿ノ子池まで。三ノ沢山からの歩きだしは方角が難しく、コース上でない支尾根への明瞭な踏跡があったので注意を要する。少し標高を下げたところに笹原。以前、小河内山から山伏へ向かうときに山頂東側に笹原があったが、まったく同じ状況。方角的に日が当たりやすいことで笹原になりやすい、という理由があるのだろうか?同じく大無間山塊方面がよく見える。笹原を過ぎると平坦で乾いた地面があり、ここへ張れば展望もよさそうなので次回はここへ設営しよう。多重山稜をこなしていくとすぐに水無峠山。何かの記録に標識が載っていたような記憶があり、だだっ広い山頂付近を歩き回って探すものの見つけられず。諦めて鹿ノ子池方面の尾根へ向かう。こちらはまた地形図的にも小尾根を乗り移りながら下降する複雑なコース取りが予想され、完全にGPS頼みとなる。ところがさらに現場では地形図に現れない、段々な地形(大きな段差の棚田のような)が続き、これはどこを行けば?が続く。少しでもアルバイトが少なそうなところをきょろきょろ探しつづける。今思えば、時間的な余裕もある中でもう少し楽しめばよかった。なんとか一直線に鹿ノ子池に至ることができた。これが、まぼろしの池、ですか…はて源頭部は?と思い、そのまま沢の流れ沿いに東方向へ辿っていくと小さな沢の源頭へ至る。地形的には大きく2つの沢が流入する位置となっているようだ。水無峠山から続く不思議な地形は鹿ノ子池の位置とここを源頭としたいくつかの沢の形成、鹿ノ子池より下の複雑な多重山稜も合わせて、ここ一帯の摩訶不思議を感じずにはいられない。源頭で水を調達し、悩んだ末に少し高台となった位置にテント設営。鳥の声を楽しみながら日なたぼっこをして、眠くなったのでテントでウトウトしていると、遠く熊鈴の音と人の声が。浜松方面から来られた2名PTで、お酒をご馳走になり、色々お話しをさせていただいた。

【2019/5/4(土):3日目】
今日は午後から豪雨の予報のため、早めに出発。鹿ノ子池まで戻り、またもやGPS片手に下降。尾根筋が不明瞭でザレ斜面を下る局面を交えつつ、熊檻のある鞍部へ至る。ここから1243Pを北に巻く踏跡がある筈が見つけられず、ほとんど巻かずに通過。ここから下も複雑なコース取りで、踏跡があっても鹿道か判断できず、基本的には地形図上の最短尾根を辿る方針で進むも最後が難しかった。林道へ至る尾根からどんどん離れる踏跡は、このままゲートを越えて大渕沢まで行ってしまうのではとヒヤヒヤしながら一直線に降っていくと、踏跡は突然右折して林道方向へ。結局林道へ出ることができ、無事帰着した。


テープマークが殆どなく、登山者の踏跡と鹿道が錯綜するコースのむずかしさを味わった気がする。ここは殆ど人間は入っていないとはっきりしていれば、原始人の気持ちになって尾根を辿ると思うが、中途半端に人の手が入っている処は、ついつい人間の踏跡を探して辿ろうとしてしまう。自分は一体何がしたいのか?人の踏跡を辿って楽に登山を済ませることを目的にしているのか?これで純粋に山を楽しんでいますといえるのか?
加齢を言い訳に安きに流れ続ける自分を戒める契機としたい。

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コメント

鹿ノ子池でキャンプ
ebi0813さん、こんばんわ。
鹿ノ子池でお会いした二人組です。
先日、同行者が貴女のヤマレコを見つけ知らせてくれたので、鹿ノ子池以外のたくさんの山行も読ませてもらっていました。単独であのような山奥に入るとはさすがの山女と感心。(GPSの修理技術にも感動)
自分達の山徘徊の様子(2005年以降)は下記ブログにありますので気が向いたら覗いてください。またどこかの山奥でお会いしたら宜しく。
https://yamatomo3.exblog.jp/27586701/
2019/5/14 23:37
Re: 鹿ノ子池でキャンプ
fukuroi様、こんにちは。コメントどうもありがとうございます
鹿ノ子池では大変お世話になりました。快く宴会に加えていただいてお酒をご馳走になり、深南部のお話を沢山伺って、楽しく思い出に残る一晩になりました。ありがとうございました。同行の方にもどうぞよろしくお伝えください。
ブログのほうものぞかせていただきました。気の合う山仲間と山三昧な生活、とてもうらやましいです。
いつか山で再会できるのを楽しみにしております
2019/5/19 10:15
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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