5歳児とゆく大岳鍾乳洞とキイチゴの旅
- GPS
- 04:32
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 517m
- 下り
- 551m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ほぼ林道、登山口から大滝まではとてもよい状態。大滝から大岳山に直登をキメるバリエーションルートは取付き口見当たらず |
その他周辺情報 | 今回こそ、瀬音の湯 |
写真
感想
前回のばとうがりやま、ではない馬頭刈山縦走はツチハンミョウの猛毒を浴び、山中を何度も転がったにもかかわらず、鍾乳洞にも温泉にも行けないという惨敗に終わった。
このときに「絶対行こう」と約束したので、大岳鍾乳洞を目指すことに。帰りの瀬音の湯は絶対だ。妻も今回は参加の意向。
まあついでというか、そこから馬頭刈尾根、つづら岩とか富士見台あたり登れるといいねということで計画してみる。
JR武蔵五日市駅から「上養沢」ゆきバスで大岳鍾乳洞入口まで。乗客多数なので臨時にもう1台が出た。
しかし案の定、うねうねと山道をのぼっていく路線なものだから、すっかりバスに酔ってしまった息子。バスから降りて林道を歩き出しても、気分悪いんだよだっこしろよと言い続けている。
少し歩いたらとけたどうくつ(鍾乳洞)だからがんばろう、となだめながら歩く。
鍾乳洞への道は、かなりしっかりした林道。舗装された山道が苦手な息子、どうも調子が出ない。なにかよい花や実がないか、道端をよく見ていると……
ありました! 黄金に輝くキイチゴ、「モミジイチゴ」!!! 低木スタイルの野いちごである。
キイチゴとりはとうちゃんの役目。ヤブに踏み込み枝を引っ張り、いてててててて! モミジイチゴの木、かなりトゲが激しい。手を引っ掻き傷だらけにしながら、8個ほどゲット。
食べてみると、これが甘くておいしい! ひとつ自分、もうひとつを妻が食べた以外は息子に吸い込まれた。
これで英気を補給した息子、ブーブー言うのをやめて歩いてゆく。砂利工場(?)とトンネルを過ぎ、しばらく歩くと大量の「営業中」ののぼりが見えてきた。大岳鍾乳洞である。
受付で入場料を払い、懐中電灯とヘルメットを借りて小さな入口から鍾乳洞に入る。
中は……寒い! 外は真夏みたいな暑さなのに、ひんやりどころか、11月みたいな寒さ。
鍾乳洞の少ない北海道出身ゆえ、自分にとっては初の鍾乳洞。しかし図鑑で見てたような、見上げるようなでっかい洞窟につららみたいな鐘乳石がたくさん、というのとまるで違う。細い洞窟が迷路のように伸びている。
これめいろだね! 大喜びの息子さん。滑るから! 頭ぶつけるから! ゆっくり行こうよ! と思っていたら頭をぶつけまくりなのは妻であった。
25個の見どころを探しながら進む、暗く細長い奇怪な岩の洞窟。これを探検と言わずなんと言おう。終始興奮しっぱなし、はしゃぎっぱなしの息子はうれしすぎて早足になり洞窟をあっさり出てまった。妻は依然として頭をぶつけ続けた。
鍾乳洞から出ると、ひたすら暑い。よく整備された林道だから日陰が少ない。沢の水はとても気持ちよさそうだ。
「今日は水遊びにしない? 山登りやめてさ」
妻が言う。
・今日は暑い
・息子はバス酔いした
・暑い
・鍾乳洞でけっこう満足
・それなりに歩いている
・暑い
・面倒とまでは言わないがそこはなんとなく分かるだろ?
と、いろいろ理由がある。対してこちら側は
・やまはおもしろいよ
しか理由はない。しかたないので息子にたずねると
「みずあそびする!!!!」
というわけで今日は水遊びになりました!!
大滝まで行って、よい水場があればそこで遊ぼう。林道を進んでゆく。
大岳鍾乳洞のオーナー家族がやってるキャンプ場が道沿いにあり、カフェが併設されていた。目ざとく見つけた常時アイス募集中の息子だが、照明がついてないのを見て「やってないねえ」という。そうだねアイスは温泉で食べようね、Openって書いてあるけど何のことかパパもママもわからないね先急ごうね。
小滝到着。晴れの日が続いたせいか、滝は大きな岩を伝うしずくのような感じ。滝つぼができていて、そこには……
無数のオタマジャクシ。爆発的に盛り上がる息子さん。滝つぼの周りをぐるぐる、手でおたまを捕まえては見せに来る。
何の変哲もないというか、人によっては絶対無理な状態の水たまりでも、息子にとっては夢の宝ヶ池。ここで小一時間過ごした。
まだおたまと遊びたくてむずかる息子を説き伏せて、本日の最終目的地・大滝へ。
小滝を過ぎてしばらく歩くと林道がおわり、山道になる。ここでやっとやる気を出す息子、すたすた登る。関東ふれあいの道なのでよく整備された道、これ登ると気持ちいいだろうなー。
山道を少し歩くとすぐ、大滝。道からわずかに奥にあるので、岩をつたって近くまで行く。
ものすごく大きな滝ではないけれど、すぐ下まで寄るとなかなかの迫力。しぶきで濡れるけれど、涼しくて気持ちいい!
滝からやや引き返したところで、息子と妻は足を沢につけて涼んでいる。よし遊びに行こう。
ヤマレコなどを見ると、このあたりから大岳山に直登をカマすヤバめのバリエーションルートがあるという(御坂尾根)。
なるほど、川が湾曲して、そこから尾根が始まっている。この尾根をそのまま登って行けば短い距離で大岳山山頂にたどり着くらしい。でも地図上には道はない。でもヤマレコのGPSトレースだとかなり濃くオレンジのルートができている。
道らしきもの、入り口らしきものはまったく見当たらない。無理やり尾根上にまで登ってみる。尾根の上は、そのまま登って行けそうだった。でも降りるのも無理やりな感じ、道っぽいところは見当たらなかった。
帰り道はモミジイチゴをひたすら探しながら歩く。山のほうではまだ青い実ばかりだったが、砂利工場を過ぎたあたりから完熟の実が見られるようになった。
息子は合計20個ほど甘い黄金の実を吸い込み、僕はまた手の傷を増やして本日のトレックは終了。念願の瀬音の湯に立ち寄ることができて、息子にとってはまんまる大満足の1日となった。温泉は多少しみた。
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