ホイットニー山(Mt. Whitney)敗退
- GPS
- 10:40
- 距離
- 24.5km
- 登り
- 1,881m
- 下り
- 1,881m
コースタイム
- 山行
- 10:27
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 10:36
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
この時期は下部を除いてほぼ全面的に雪が残っている。アイゼン・ピッケル等の冬装備で行く必要あり。 夜から早朝までは寒くて雪渓がガチガチに凍っており、日が昇ってくると気温が一気に上がってシャーベット状になっていた。 気温が上がると踏み抜く場所が多くなるので、下に水が流れていそうな場所は注意が必要。(何度か踏み抜きました) |
その他周辺情報 | パーミットの入手(オンライン) https://www.recreation.gov/permits/233260 ※抽選制で、余っていたら後日購入できる。 ※1日あたり日帰り100人、泊まり60人。泊まりは人気なようで1ヶ月前に見た時点では空いてなかった。 ※日帰りのパーミットの場合、前日までにVisitor Centerで受け取り必須(泊まりは当日まで) Mt. Whitneyの天気(mountain-forecast) https://www.mountain-forecast.com/peaks/Mount-Whitney/forecasts/4418 Mt.Whitney登山の情報 https://hikingguy.com/hiking-trails/best-la-hikes/mt-whitney-hike/ https://www.alltrails.com/trail/us/california/mount-whitney-via-mount-whitney-trail https://www.hikingproject.com/trail/7024711/mount-whitney-via-mount-whitney-trail 渡航中はAT&TのMVNOのSIMを日本で購入して使っていましたが、登山口少し手前ぐらいから圏外でした。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ズボン
靴下
グローブ
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
毛帽子
靴
予備靴ひも
ザック
アイゼン
ピッケル
行動食
非常食
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ヘルメット
ストック
カメラ
Permitの書面
水3L
|
---|---|
備考 | ヘルメットは使わなかった。夏場のほうが落石対策に必要かも。 |
感想
カリフォルニア州最高峰のホイットニー山にチャレンジしました。
この時期は雪が残っていて冬山装備が必須とのことで、日本からアイゼン・ピッケル等の冬山装備も持参しました。
前日朝にロサンゼルスに到着し、その足でレンタカーを借りてLone PineのVisitor Centerへ。書類を受け取り、冬山であることの注意や自然保護に関する説明を受けます。その日はLone Pineのモーテルに宿泊しました。
ホイットニー山は標高差2000m弱で距離も長く、夏山&健脚な人でも登り7-8時間・下り5時間かかるとのことで、夏山でも3時〜4時ごろに歩き始めるようです。
雪が多くのこっているようだとかなり厳しいと思いましたが、身体を休める時間も必要ですし同じようなスケジュールで行くことにします。
前夜は時差ボケで2時間ほどしか眠れず、とにかくベッドに横たわって目をつぶり、体を休めることだけはやっておきました。
当日、朝3時に宿を出て、車でWhitney Portalへ。3時半から登山開始しました。
天気は快晴、風も強くなく最高の天候です。
1時間ほど歩いたら一面雪景色になり、アイゼンを付けて進みます。
天候にもよりますが、特にOutpost Campまでの間は先行者のトレースも多くありますし迷うところはないと思います。
標高3700m付近のTrail Campを過ぎたあたりから、標高が高くなったからか徐々に体が動きにくくなってきました。先行していた2人組とソロの人がそれぞれ降りてきて「この先は急で大変。疲労で先に行けそうにもないので降りてきた」とのことでした。
自分も意を決して先に進んでみるものの、先行PTのトレースを追っていても少し進むと息苦し差を感じて心拍計の数値が大きく上がってしまい、しばらく立ち止まっては歩き、の繰り返しになりました。
3950mあたりからはトレースもなくなり、自分でキックステップで道をつくりながら進みます。気温も上がって雪がぐしゃぐしゃになり、埋まる深さも徐々に増えてきます。4歩ほど進むと動けなくなって1〜2分休み、という繰り返し。なかなか高度を稼げません。
高度3950mから1時間歩いてやっと稜線手前の高度4120mのあたりまで到達。ここで撤退することにしました。
時刻は10時5分。12時ぐらいをリミットに歩いても良かったような気もしますが、
・この落ちきったペース(疲労度)では、稜線に出てから道が良くなっても残り300mの高度を稼ぐことを考えると山頂はどちらにしても厳しいこと
・先に進んでしまうと今登ってきた急峻な斜面をさらに疲れた状態で下るので危険度が上がること
・今まで見た範囲では先行も後続もいないので、なにかあっても助けは呼べなさそうなこと
・そもそも疲労で精神的にもつらいこと
あたりを考慮して撤退判断にしました。
もっと早く戻っても良かったのかもしれません。
さて、気持ちを切り替えて下ります。
雪は腐っているのできちんと体制を整えながら慎重に歩けば問題なく降りれそうです。いきなり下を向ける斜度でもないので体はやや横向きにゆっくり。体が横向きだと山側の足が谷側の足を追い抜くとバランスを崩すのでゆっくりしか歩けないというのもありますが。
途中からは斜度もゆるくなり高度感にもなれて安定して降りれるようになりました。
途中で登ってきた男性と少し話をして情報交換。「その斜面じゃなくて、Switchback(本来の夏山のルート)から登ってみる」と言っていました。また上部のTrail Campに宿泊して翌日アタックするというソロの人や、ガイドさんが2人をアンザイレンして登ってくる3人パーティと話をして、この時期の日帰りは厳しいと実感しました。
また機会があれば宿泊のパーミットを取って来るか、雪のない時期に来てみたいです。
あとヤマレコMAPのアプリにOpenTopoMapを入れたバージョンで試験をしたところ、Android、iOSのどちらも問題なく動いていました。もう少しテストをして近い内にリリースしたいなと考えています。
↓360度カメラで撮影した登りの様子です。マウスでドラッグすると360度見ることができます。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する