奥秩父の展望を求めて両神山・梵天尾根へ(ミヨシ岩まで)


- GPS
- --:--
- 距離
- 11.2km
- 登り
- 1,219m
- 下り
- 1,216m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
相原橋にはきれいなトイレもあります。中双里へは徒歩10分程です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆中双里〜白井差峠 ・中双里バス停から橋を渡るとすぐに登山口の看板があります。向かって左手の道を進むとまた標識が現れますので、標識に従って民家の間を通り抜ければ登山道に入ります。 *私ははじめの看板に向かって右手の道を上がってしまい、一つとなりの尾根から歩き始めてしまいました。 登山道ではないので入らない方がいいです。 ・つづら折りの急登を歩きますが、道は歩きやすく、迷いそうなところにはちゃんと標識があります。 ◆白井差峠〜梵天ノ頭 ・白井差峠でくるりと方向転換して梵天尾根を歩きます。 尾根上というだけではなく、ピークを巻いたりもします。 ピンクテープが適所にあるので、見失わないようにしてください。 ・東西にスパっと切れ落ちた痩せ尾根を歩きます。西側は特に切れ落ちています。集中力を切らすことなく慎重に歩いてください。 ・土が粘土質なのか、非常に滑りやすかったです。落ち葉もたくさんあって滑りやすいので注意してください。 ◆梵天ノ頭〜ミヨシ岩 ・同じく痩せ尾根と急坂のアップダウンが続きます。くれぐれも慎重に歩いてください。 ・ミヨシ岩直下あたりから鎖とロープが出てきます。 ・こちらもピークをすべて越すわけではなく、巻いたりもします。ピンクテープを探しながら歩いてください。 ◆まとめ ・山と高原地図では実線ルートですが、破線に近いものと考えていいかもしれません。 ピンクテープはあるものの、所々にある標識は壊れたままであったり、文字が薄くて読めなかったりしてました。 踏み跡もそれほどはっきりあるわけではなく、何度も道を間違えました。 特に東西が鋭く切れ落ちている痩せ尾根なので、のんびり散歩気分で歩けるコースではありません。 |
写真
感想
奥秩父の山々を眺めたくなり、梵天尾根を歩いてみました。
奥秩父の山々を眺めながらのんびりと尾根歩き、のつもりだったんですが・・・
中双里に駐車スペースが見当たらなかったため、相原橋に車を停めて準備しますが、朝からの強風のゴウゴウという音と、先日の雨で増水した中津川のゴウゴウという音に段々怖じ気づいてきて、気持がフワフワしてきます。
フワフワした気持ちのまま登山口に着き、地図を見ると「民家の軒先を通る」と書いてあります。
写真3の青線を進むと確かに民家がある。しかし「軒先を通る」いうより完全に不法侵入。
早朝からピンポン押すわけにもいかないし。困ったなと。
もう一度標識のところまで戻ってあたりを散策してみればいいものの、気持がフワフワしているので、とりあえず登れそうなところを登ってみようという発想になってしまいました。
畑の脇の小路から植林帯に入り、ぼちぼち進んでいると、どうやら一つ東側の尾根にいることが判明。
登山道のある隣の尾根とはしばらく登っていれば合流するので、強引に直登しました。
予想通り登山道と合流、一安心。登山道ありがたや。
梵天尾根は予想以上に東西に深く切れ込んでいて、怖かったです。
ズルッといったらどこまで落ちてしまうんだろうという恐怖心から逃れられなかったです。
大げさかもしれませんが、転んじゃった、が命に関わってくるところなので、一歩一歩を慎重に運びました。
腰を痛めて以来、下りに対する恐怖心が今まで以上に強くなってしまったので、普段から2メートルほどのロープを何本か持参しています。
急な下りで手がかりや足がかりが乏しい時、木の幹に巻きつけて手がかりに使えるかなと持っていたのですが、今回初めて使いました。
自分にとってはそのくらい怖かったです。
ホームセンターの安モノを末端加工した素人臭いものですが、それでもだいぶ活躍してくれました。
転ばぬ先の杖、落ちてからでは遅いので。
尾根を歩きながら、「今回は無理は禁物、心と体に余裕があるうちに下山しよう」と決めました。
ミヨシ岩まで展望は望めません。
そのかわり、ミヨシ岩からの展望は素晴らしかったです。奥秩父展望台です。
派手さはないけど、奥秩父のモリモリとした山と谷の大きな塊が大好きです。
栃本から十文字峠を経て甲武信ヶ岳、雁坂峠を下りて帰ってくるというルートを今年中に達成したいので、実際に歩く前に眺めてみたかったという気持ちもありました。
ミヨシ岩からは予想通り一望でき、こうして眺めていると、モチベーションが上がります。すごく楽しそうだ。
和名倉山も大きい。丸くて大きくて、とても魅力的な姿をしています。
和名倉山も今年中に行きたい山です。
岩に寝そべり、この大好きな景色を一人占めにして、これほどの贅沢な時間はありません。
誰もいない。
聞こえてくるのは、鳥の囀りと、白井差ルートの方から聞こえてくる柔らかい沢のせせらぎと、足元を流れる中津川のゴウゴウという音だけ。
普段登山中に大休止をすることはないけれど、今回は別。
あまりにも気持ちよくて、1時間以上も滞在してしまいました。
体も心も満たされたところで下山開始です。
目の前の両神山に多少後ろ髪を引かれますが、欲張り過ぎると何かが犠牲になるような気がします。
命や健康を犠牲にしたら笑えません。両神山は何度か山頂に立っているし、今回はパスしましょう。
慎重に下山開始です。集中集中。
中双里からの車道歩きは、山肌のモコモコとした新緑を楽しめました。
このモコモコが大好きです。一年で最も好きな瞬間。モコモコ。
どちらかというといかつい男に分類され、身長も180近い私ですが、ニヤニヤしながら山を眺めています。
客観的に見たらかなり気持ち悪いと思います。一応自覚はあります。
それでもやめられない。
山は最高です。
コメント
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絶好の展望台。
僕も見たくなりました。
あー、ここでコーヒー入れて、
飲みたいな。
山やってて良かったと思える時間。
最高のひと時でしたね。
お天気も味方してくれて良かったですね。
ロープ。いいと思いますよ。僕も最近は、
ザックに忍ばせています。
幸い、まだ、使ったことはありませんが。
momoさん180センチもあるんですね。
いいなあ。
僕は160センチ。20歳くらいまで女性に
間違えられることもありました。
毎度コメントありがとうです。
天気にも恵まれ、これ以上ない最高の時間を過ごせました
コーヒーがあったら、それはもうやばいですね。
ロープは備えておいてよかったです。
2メートルほどのものでも、ないより遥かによかったので、もう少し長いのをつくって備えておくようにしました。
身長は多少見栄もありましたが、正確には177〜178くらいです。
無駄に大きいだけで、ウドの大木ってとこですよ
背が高いうえに、人相も悪い部類に入るので、初対面の印象は「怖い」や「強そう」というのが多いのですが、中身は単なるビビりのへたれです
さらにお酒もまったくダメなので、外見とのギャップに「お前にはがっかりだ」、と言われることが多いんですよ
ギャップ効果が逆に働いてしまうことが多くて困ったものです
しょうもないわたくしですが、今後ともよろしくお願いします
momomappuさん、こんばんは。
奥秩父の山々はいぶし銀のような渋さがありますね
岩に寝ころびながらあの景色。なんて贅沢なんでしょ
momomappuさんのレコは行きたくなりますね
前回の牛の寝通りなんてホント行きたいです
あと、リスと戯れるレコも好きです。
3匹のリスと戯れながら歩くなんて
これからもレコ楽しみにしています
konontanさん、コメントありがとうございます
いぶし銀、いい表現ですね
アルプスもいいですけど、奥秩父の森の深い感じがとても好きです。渋いですよね
展望台は一人占めで贅沢でした〜。
牛の寝通りは、ほんと大好きなところです。
初めて歩いた時は、全身鳥肌が立ちました。
四季を通して訪ねたい場所です
Tシャツも、誰か有名なデザイナーさんに作ってもらいたいですよ
リスには驚きました
なんだったんでしょう、バカにされてる、ような気もしましたが、ここは好かれたと思っておきます
両神山はいい山ですよ!
そろそろアカヤシオがいい感じだと思います。
僕は日向大谷からしか登ってないすけど、自然林が多くて新緑はキレイですし、エンレイソウやニリンソウもたくさんあって楽しかったです
ぜひ相棒さんと歩いてみてください!
これからも良い山行をやっていきましょう
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