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記録ID: 1886625
全員に公開
沢登り
丹沢

早戸川大杉沢右ルンゼ遡行

2019年03月31日(日) [日帰り]
 - 拍手
tamoshima その他3人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:37
距離
4.3km
登り
787m
下り
765m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:34
休憩
0:03
合計
5:37
9:01
281
14:08
14:08
29
14:37
14:37
1
14:38
ゴール地点
天候 曇り(霧)
過去天気図(気象庁) 2019年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
遡行図
2019年04月29日 16:36撮影 by  Canon MG6500 series, Canon
4/29 16:36
遡行図

感想

記録:http://raicho.starfree.jp/records/2018/190331_1.html
なんとなく歩いていると右ルンゼを詰めてしまうので注意!
ーーーーー
早戸川大杉沢遡行記録
作成者:橋本

■日程 2019/3/31(日)
■山域 丹沢
■天候 曇り 濃霧
■メンバー・オーダー(計4人、敬称略)
CL橋本(40/B1) 鶴田(40/B1) 朝倉(36/M1) SL丸山(35/M2)

■総括
今シーズンの初沢として,まだ寒いので水のない沢を選んだ。枯棚の登攀はそれなりに面白かったが,橋本がハマってしまったり,ルートを大きく誤って途中で詰めてしまったりと,反省点の多い山行となった。

■時間
9:01 魚止橋発
9:11 入渓
12:50 詰め終わり
13:42 榛ノ木丸東峰
14:37 魚止橋着

■記録
いつものように丸山さんの運転で魚止橋へ。
霧が濃く肌寒い中,魚止橋を出発し林道を歩く。林道が沢筋に近づくところから大杉沢に降りる。やっぱり沢に水はない。登山靴で沢登りというのは不思議な感じがする。最初の2段7m滝,続く2段8m滝はいずれも簡単に登れるが,慣れない登山靴での滝(岩?)登りは意外と神経を使う。前日までの雨で岩が濡れていた中で,どこまで登山靴のグリップが効くのかよくわからないからだろう。

ナメがしばらく続いたあと,3mCS滝が現れる。橋本が取り付くも登れず,丸山さんに先に登ってもらった上で後続はお助け紐を出してもらった。直後の2m滝は記憶がないので多分簡単だったのだと思う。その後はしばらく平凡な沢歩き。橋本は,岩陰に隠れていた鹿の死骸(結構立派だった)を見つけてギョッとして悲鳴をあげてしまった。

そんなこんなで5mCS滝が現れる。まず橋本が左を登る。結構難しかったが,ひいひいいいながらなんとか登りきって,鶴田さんと朝倉さんにはお助け紐を出した。丸山さんは余裕そうにサクサク登っていた。続く6m斜滝は容易。その先の巨岩群はあまり登れそうになく,橋本以外は右を巻いた。橋本は真ん中に突っ込んで行ったが,はまってしまい,しかも登ったそばからグズグズの斜面が崩壊するので進退窮まってしまい,その辺の立木で懸垂下降して降りようかとも考えたが,そこは頼りになる丸山さんにお助け紐を出してもらい,お助け紐をゴボウしてなんとか登りきった。

巨岩群を越えて少ししたところで,水が湧き,個人的にテンションが上がる。やっぱり沢は水がないとね。でも水が出ると今度は濡れる心配をしないといけないのが難点で,5m斜滝は左から巻いた。なお,それから程なくして水は涸れてしまう。残念。

12:40頃,本流の大滝(枯棚)を見たうえで、大滝を側壁と勘違いして右のルンゼに誤って入ってしまう。橋本は,ルンゼと沢の本筋との分岐で,コンパスを当てた際に違和感を感じていた。しかし,そのまま急斜面のルンゼを,手で土や木を掴みながら登っていき,尾根に上がった(この時点で誰もルートミスには気づいていない)。正しく詰めたと思っていた我々は,尾根を伝って榛ノ木丸東峰を目指すも,一向に到着しない。これはおかしいとなって13:10頃にGPSを確認し,ようやくルートミスに気づいた。

しかし,もうどうしようもないので,しぶしぶ榛ノ木丸東峰まで登り,979m峰(大杉タツマ)を経由して下山した。帰りは橋本が運転。前に運転した時(表妙義縦走)よりも運転に慣れてきた気がした。

■反省
□巨岩群におけるCL橋本の行動について
・登れる自信のないルートに安易に取り付いてはいけない。
・クライムダウンできる範囲までしか登ってはいけない。また,クライムダウンできるかどうかを考える際には,自分が登ったことで岩が剥がれたり土の斜面が崩れたりする可能性を,考慮に入れる必要がある。
□目的と異なる場所でツメてしまったことについて
・このころには,霧がますます濃くなっていて,視界が30mくらいにまで狭まっており地形が読み取りにくくなっていた。さらに,水のない沢という特性上,水量比から沢筋を特定するという現在地特定方法も使えなかった。
・このような読図の難しい状況で,さらに分岐でコンパスを当てて違和感を感じていた(正しく遡行した場合に進むはずのない方角へと進んでいたため)にも関わらず,GPSログを確認したり,メンバー間で十分に議論を交わしたりすることをせずに,安易にルンゼの方を詰めてしまった。
・昨年の原小屋沢遡行(記録[raicho
12887])で,やはり橋本がコンパスを当てて違和感を感じながらもそのまま突き進み,厄介な枝沢に迷い込んでしまった,という失敗を生かすことができなかった。同記録において,丸山さんが

「読図においては全員が納得できるまで行うべきであり、GPSによる答え合わせも躊躇しないほうが良い。また、読図をL任せにせず各自が適時行い、不審点があればすぐに共有することも大切である。」

と書いているが全くその通りである。安全で充実した登山を行うために,今後はこれを肝に銘じておかねばならない。
□その他
・地図や遡行図は忘れないようにしましょう。

■感想・その他
・完全遡行ができなかったのは残念。
・反省点は多かったが,その分今シーズンの本格的な沢山行に向けていい教訓を得ることができた。
・沢の濡れた岩を登るなら,登山靴よりも,慣れたフェルトの沢タビの方がやりやすいと思った。
・個人的には,沢登りは水があってなんぼだと思う。

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