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記録ID: 1919783
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ハイキング
道東・知床

【百名山・過去レコ】道東・雄阿寒岳(サークル夏合宿オプション山行その3-1:阿寒湖畔より滝口バス停経由ピストン)

1985年08月03日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
17.0km
登り
1,078m
下り
1,067m

コースタイム

日帰り
山行
6:15
休憩
0:43
合計
6:58
4:10
50
阿寒湖畔
6:15
6:20
50
三合目
7:10
7:13
67
1,200m峰
8:20
8:50
100
11:08
阿寒湖畔バスターミナル
天候 曇りのち晴れ
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(往路)阿寒湖畔より徒歩にて国道沿いの滝口登山口へ
(復路)阿寒湖畔バスターミナルまで徒歩移動
コース状況/
危険箇所等
中腹・山頂直下の原生林・ハイマツ帯、随所にヒグマの落とし物・気配あり
(クマ鈴・ラジオ等の音出しグッズ必携!)
その他周辺情報 阿寒湖周辺に日帰り温泉等多数
夜明けとともに登山開始、迫り来るヒグマの気配にビビりつつ、朝9時前には展望絶佳の雄阿寒岳山頂着。前日の斜里岳での雨降りで湿り気の残ったザックの中身を天日干ししつつ、岩混じりの山頂で朝食を頬張っていると、直下のハイマツ帯からクマの鼻息らしき唸り声が…。
夜明けとともに登山開始、迫り来るヒグマの気配にビビりつつ、朝9時前には展望絶佳の雄阿寒岳山頂着。前日の斜里岳での雨降りで湿り気の残ったザックの中身を天日干ししつつ、岩混じりの山頂で朝食を頬張っていると、直下のハイマツ帯からクマの鼻息らしき唸り声が…。

感想

<※以下、大学サークル会誌の小生拙稿より転記・編集>
 阿寒湖畔の茂みの中での野宿、野良犬(朝食の一部を強奪されました…)とヤブ蚊の執拗な来襲に悩まされ、ろくろく眠れぬまま恐怖の一夜を過ごした小生でしたが、翌朝は予定通り、朝もやの中、舗装の国道を雄阿寒岳の登山口・滝口バス停へと早足で向かいます。阿寒の山は、「雄」「雌」と言っても別に尾根続きになっているわけではなく、休火山・活火山の2峰が独立して湖の反対側に聳え立っている感じ。それだけに、一日のうちに両方の山頂を踏むのは至難の業ですが、”火急の旅人” の小生は敢えてこの荒行に挑戦。雄阿寒岳への登路は事実上滝口からのルート1本しかなく、このコースを単純に往復することになります。
 このルートは、1981年の台風で一時通行不能になったこともあり、最初のうちはやや歩きづらい道でしたが、目印を忠実に辿っていけば迷う心配はありません。登山道は最初山腹を緩やかに巻いていきますが、小さなピークを越したあたりから、やがて本格的な急登に。鬱蒼とした原生林の中、息を切らしながら登っていくと、にわかに周囲の展望が開け、旧火口壁の一角に飛び出します。振り返ると、大きく「翼」を拡げた形の阿寒湖を隔てて、向こうには盛んに噴煙を上げる雌阿寒の ”雄姿” が大きく見えます。前日とは打って変わっての上天気に、疲れも忘れて快調に歩を進めていくと、何やら道の真ん中にやたらと黄緑色の物体が落ちています。おかしいな、まさか人間がこんなところで用を足すはずはないし…と考えるうち、小生はハタと気が付きました。阿寒湖一帯はさしずめ観光客のメッカという感じですが、同時に古い火山で原生林に覆われているこの雄阿寒一帯は、道内有数の「ヒグマのメッカ」でもあるのです。何とはなしに背筋のあたりに寒いものを感じつつ、わざとらしく口笛など吹きながら展望の良い山頂まで登り詰めると、雄阿寒岳の出現によって阿寒湖から分離されたという愛らしい「パンケ・ペンケ」の2湖、そしてその遥か後方には、前日ひどい目に遭ったばかりの斜里岳が何食わぬ顔をして姿を見せています。360°の大展望を楽しみながら昼食のパンを頬張っていると、頂上直下のハイマツの茂みの中から、何やら「フウッ」という鼻息らしきものが聞こえてきます。広い山頂の人類はか弱き小生ただ一人、何だか本当に恐ろしくなってきて、食事もそこそこに切り上げ、早々に下山に取りかかります。
 下りは携帯ラジオのボリュームをいっぱいに上げ、大声で歌など歌いながら一目散に滝口まで駆け下りますが、途中先を急ぐあまり、左のヒザを道端の岩角にいやという程ぶつけてしまい、相当のダメージを被ります。それでも、姿の見えないクマの影に追い立てられるように、滝口を過ぎてからも阿寒湖バスターミナルまで時速6-7kmのハイペースで舗装道をのし歩き、おかげで昼前のオンネトー行きバスに何とか間に合います。この後、いよいよ1日雄・雌2座へのチャレンジは苦難の後半戦へ…。
ーーーーーーー<以下、後編・雌阿寒岳のレコに続く…>

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