【投票までの遠い道程】正丸駅〜伊豆ヶ岳〜天目指峠〜子ノ権現〜浅見茶屋〜吾野駅【戊23.1】

2019年07月21日(日) [日帰り]

• GPS: 05:00
• 距離: 13.4km
• 登り: 1,041m
• 下り: 1,134m

コースタイム

日帰り

• 山行: 3:33
• 休憩: 1:27
• 合計: 5:00

7:06 正丸駅
7:25 7:26 伊豆ヶ岳登山口
7:30 7:30 長岩橋
7:34 7:34 実谷のふたまた
8:14 8:59 伊豆ヶ岳
9:10 9:11 古御岳
9:29 9:29 高畑山
9:33 9:33 鉄塔横伐採地
9:56 9:57 天目指峠
10:25 10:37 子ノ権現
11:02 11:29 浅見茶屋
11:51 11:51 東郷公園御嶽山第一駐車場
12:06 吾野駅

天候

曇り　湿度極めて高し。

アクセス

利用交通機関：

電車

往路：正丸駅
復路：吾野駅

コース状況／危険箇所等

濡れた岩場に注意。
ピークの度に急坂になる。また、足元が岩や木の根だと歩きにくい。

写真

7/21 6:34

本日は参議院議員選挙の投票に行く。

7/21 7:05

投票所へは、いくつかの山や峠を越えて行かないといけない。

7/21 7:12

この道は久し振りに歩いたが、こんなに沢が清冽な所だったか。

7/21 7:18

沢辺のあじさい

7/21 7:25

山の麓に至る。

7/21 7:26

雨後で水量が多いのだと思うが、水は濁っていない。

7/21 7:29

長岩橋

7/21 7:30

滝が連続する。

7/21 7:32

沢音に耳を傾ける。

7/21 7:33

実谷のふたまた

7/21 7:36

路肩注意！

7/21 7:39

急登で沢から離れる。

7/21 7:56

尾根の一端に乗る。

7/21 8:00

雲の下端くらいの高さに達したようだ。

7/21 8:01

投票所に至る道は険しい。少なくとも雨後は避けた方が良いだろう。滑りやすくなっているので滑落する可能性大。

7/21 8:54

投票は朝飯前と言うわけにはいかないので、腹ごしらえだ。

7/21 8:57

投票所へはどちらの峠を越えて行けば良いだろうか？

7/21 9:01

天目指峠を越えて行くことにする。

7/21 9:04

緑が瑞々しい。

7/21 9:09

古御岳

7/21 9:11

スモークがかかってきた。

7/21 9:13

慎重を要する急降下。

7/21 9:24

だいたい標高600〜700mの所の霧が濃い。

7/21 9:28

高畑山

7/21 9:32

鉄塔脇が大きく間伐されている。

7/21 9:37

林業用の作業道ができている。

7/21 9:41

若干薄日が射す瞬間も。

7/21 9:52

天目指峠

7/21 10:09

滑りやすい岩の多い急登をいくつか乗り越える。

7/21 10:21

水墨画のような世界

7/21 10:25

子ノ権現

7/21 10:31

投票所はどの辺りかな？

7/21 10:33

7/21 10:37

子ノ権現山門

7/21 10:48

道が大分落ち着いてきた。

7/21 10:57

降魔橋

7/21 11:01

麓の浅見茶屋で休んでいくことにする。

7/21 11:10

今回は冷菓にしたが、うどんも捨てがたい。

7/21 11:28

11時開店だが、早くも多くの人が訪れている。

7/21 11:30

帰路も沢沿い（不動滝）

7/21 11:43

川底も少々靄っている。

7/21 11:53

7/21 11:58

草葉が刈られているが、人通りの多い箇所でもこの量。人が少ない所は推して知るべし。

7/21 13:17

ようやく投票所にたどり着いた。

撮影機器：

FUJIFILM XQ2 富士フイルム

感想

narodniki

【物語編】
私の選挙区は投票所までが遠い。一山二山越えて行かないといけない。最近投票率が低いということが言われるが、毎度毎度山や峠を越えて投票に行くのは大変なのだ。雨が降ったらなおさらだ。
今回の参議院議員選挙投票日には、午後からまた雨が降りそうという予報もあり、早めに家を出て投票所へ向かう。
投票へ至る道は遠く険しい。基本的人権というものは生来の権利だが、選挙権は生まれてから18年後になってようやくゲットできる。その意味に思いをいたしながらのこの二票。なんとか無事に投函することができた。この大事な一票が活かされるのか、今後、しっかりと注視していく。

今回は、憲法改正ということも話題に上っていたが、実のところ参議院議員選挙のやり方についても日本国憲法の規定と合っていない箇所が一箇所ある。
憲法第7条に天皇の国事行為の一つとして「国会議員の総選挙の施行を公示すること」が規定されているが、参議院議員選挙は総選挙ではないにもかかわらず詔書により公示されている。
これはGHQが現憲法を作った際に、当初「日本は衆議院だけで十分だ」と一院制としていたのだが、日本側が二院制を求め、GHQが譲歩して修正した際に、この部分の修正が漏れて現在に至っているという。

【実話編】
梅雨である。連日雨続き。南九州で累計1000ミリの雨が降った時には、どうなることかと思ったが、概ね落ち着いた梅雨。気温も低く冷夏だなんだと言われているが、数十年前にはこのくらいの気温が通常だったと思えばどうということは無い。
ただ、秋のコメ不足に備えて、ふるさと納税などでコメは早めに確保しておく。
それにしても梅雨が長い。それだけでなく梅雨の中休みも無いのが辛い。連日灰色の世界だ。心にカビが生えて腐ってしまいそう。山もまた遠のいてしまう。
そんなわけで、展望よりも森を楽しめる山を歩くことにする。森の中、森林浴なら曇天もさほど気にならない。候補は秩父御岳山等いくつか挙がったが、遠方まで足を運んだ挙句雨だったということがあると困るので、近場の奥武蔵に対象を絞り込む。絞り込むといっても、「あそこはこの前行ったしなあ」などと紆余曲折あるのだが、とりあえず、正丸駅で降りることだけは確定した。

正丸駅に来るのは久し振り、というか数年ぶりだ。こうも間が空くと感覚も新鮮。雨後ということもあるのだろうが、飛沫を上げて流れ落ちる滝沢に、「こんな道だったっけ」と感慨もひとしお。山行当初の掴みはOK。
入山してからは沢沿いの後に伊豆ヶ岳への直接ルート。暑くはないが湿度が激高で、ミストサウナに入った時のように肌が玉汗に覆われる。顔も腕も露出しているところはグッショリだ。
伊豆ヶ岳に着いた頃には濡れネズミ状態で、その後丸山まで歩いて武甲の湯に下るつもりだったが、延々と歩き続ける気持ちが萎え、正丸峠経由で帰ろうと思いつつ、朝食休憩をとる。
しかし、汗が落ち着いてくると、やはり正丸駅〜伊豆ヶ岳〜正丸峠〜正丸駅では歩き足りないという気持ちになってくる。進むべきは正丸峠か、天目指峠か。決め手は、吾野駅方面に歩けば、ちょうど良い時間帯に浅見茶屋に到達するということ。そうと決まればさっさと降りよう。
山を歩くなら晴天であることが最も望ましいのだが、霧の中を歩くというのも乙なもの。今回は車窓から想像以上に灰色な風景を見て大丈夫かと不安に思う場面もあったが、実際に歩いてみると霧が程良い濃さで残りつつ雨の気配も無いという絶妙なコンディションで満足行く山行ができた。

【総括】
安全ということを考えれば、雨の直後というのは山行を回避した方が良いのだろうが、今回は好天を待ちくたびれた結果、思い余って入山してしまった。
その結果、滑りやすい箇所など危ない場面もあったが、正丸駅から暫くの沢沿いなど、晴天下では見られないような光景も見られ、虎穴に入って虎児を得た感がある。
以前、「晴れないんなら晴れている所に行こう」と遠出をしたことがあったが、その他にも「森や沢を楽しむ」、「霧を楽しむ」、「花を楽しむ」、「食を楽しむ」、「夜景を楽しむ」など、晴れないなら晴れないで、いろいろとやりようはある。
そんな前向きな気持ちで梅雨明けを今しばらく辛抱強く待ちたい。

〜おしまい〜