アイスランド ロイガヴェーグル(Laugavegur)

- GPS
- 29:00
- 距離
- 54.8km
- 登り
- 1,587m
- 下り
- 1,948m
コースタイム
- 山行
- 3:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:30
- 山行
- 4:59
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 5:17
- 山行
- 7:56
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 8:56
天候 | 3日とも曇り、3日目は1時間ほど雨に降られた |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
ヘルシンキ⇔レイキャビクのフライトは大半がアイスランド航空によるコードシェア便だが、1日1便のフィンエアー運航便を利用するとJALマイルが貯まる。 入山口、下山口へはレイキャビクからTREX社のオフロード仕様バスでアクセス。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
靴を脱ぐ必要がある渡渉は4回、段々と大きく深い沢になっていく |
写真
感想
この夏はアイスランドでトレッキング。前々から行きたかった、ロイガヴェーグルを歩くことが目的。
空港到着すると、まずレンタカーを24時間借りて南海岸をドライブ。結構頑張ったので、ヨークルスアゥルロゥンまで行けた。レイキャビクの街でガス缶を調達。
山小屋は2日目のHvanngilだけ予約が取れた。なので、当初は下記のように計画していた。
1日目: レイキャビク朝発→Hrafntinnusker hut(テント泊)
2日目: Hvanngil(小屋泊)
3日目: Emstrur(テント泊)
4日目: Þórsmörk→レイキャビク
しかし、3日目の行程を長くすることで、2泊3日で踏破した。
1日目: レイキャビク朝発→Hrafntinnusker hut(テント泊)
2日目: Hvanngil(小屋泊)
3日目: Þórsmörk→レイキャビク
山行1日目
6:45に宿を出発。曇り。コンビニでクロワッサン(320クローネ)を朝食用に買う。バス乗り場がある市役所前に7時過ぎに到着。沢山の人が待っていたけれど、大半が空港バスのお客だった。TREXのバスが来るものの、ツアー用のバスらしく、ロイガヴェーグルトレッキング用のバスは後からより大きいものがきた。定刻の10分ほど前にバスが来て、名前でお客を照合していたので、プリントアウトの紙は不要なようだった。市役所から乗ってきたのは10人ほど。定刻で出発して、キャンプサイトで20人ほど乗ってきて、9:15ヘラ着。昨日一昨日立ち寄ったGSのすぐ隣。20分休憩、ソルモスクへ行く人はここで乗換えとのこと。雨が降っている。スーパーマーケットで昼食用のりんご(78クローネ)とパン(600クローネ)を買う。ここから乗ってきた人もいた。
出発し、5分ほど来た道を戻る。運転席はイスがバウンドする衝撃吸収仕様。筋骨隆々なバイキングの女性がいた。学生グループの先生orガイドさんのようだ。26号線へ入る。早速未舗装か、と思いきや、普通の舗装路。羊が点在する中を走る。バス停に寄ってから未舗装路へ突入。早速ガタガタ、、道も細い。渡渉は3ヶ所ほど。月面のような、黒い地面の広い平坦地があったり、そんな中を羊が歩いていたり。茶色い川が流れていたりする。温泉だろうか。雨は上がっていた。
未舗装路を1時間ほど走り、ランドマンナロイガル着。荷室がちょっと濡れてて、ザックに泥水が付いていた。。準備にとりかかる。靴履いて、トートバックしまって、水汲んで、ストック準備して。温泉を見に行ってみる。川の底から湧いているらしく、少し冷ます必要があるのか、少し下流に行ったところに浸かるスペースがあった。そこまでは木道が整備されている。
12:25頃、いよいよ出発。この日は12.5kmの行程。ランドマンナロイガルは谷底なので、まずは縁へ上がる。そこからは溶岩の起伏ある中を縫うように進む。溶岩地帯が終わると、広い谷底へ出る。分岐点があり、谷底を行くルートと別れてまたも縁を登っていく。今日の行程は前半に登りが多い印象。遠くからメーメー聞こえる。日帰りハイクの人たちと一緒に歩く/すれ違う。噴気エリアとその横の茶色い山を過ぎると、日帰りハイク組はいなくなる。この茶色い山の登りまでが暑くてしんどかった。ここからは概ねなだらか。風も通るので、暑さもあまりない。尾根を伝って丘を越えていく。曇りだけれど展望はきく。日本にはない景色を見ながら歩いていく。温泉成分や熱のためか、コケの緑色の谷、黒いゴツゴツした溶岩地帯と変化に富む。残雪が出てきたりする。小雨が降ってきて雨具を付けるものの、すぐに上がってしまった。谷へ下ると、またも温泉地帯。噴気のすぐ側まで行ける。シューボコッと熱湯が吹き出るから危ない。そこから急登をこなすと黒い平原。慰霊碑を過ぎて雪渓を登ると小屋が見えた。
石で守られたところにテントを張って、受付。2000クローネ。ガス缶やお菓子、2%ビールなど売っていた。水場はトイレと共用、2口のみで混雑。水道はバーを下げるタイプのスイッチ。初めて見た。書かれていた天気予報によると、明日は雨は降らないらしい。小屋ではカードも使えるみたい。団体さんが到着、車でテントなど運んであるようで、車と牽引車から大量の荷物を運び出していた。夕飯を食べたら早々に就寝。19時くらいか。
山行2日目
雨が降っている。4時起きだったけど、雨なのでもう一眠り。6時、雨は上がったものの、ガスで視界無し。8時半、ガスが取れ始めている。準備開始。周りも声が聞こえる。テントの数が増えていてびっくり。10時過ぎに出発、最終グループかな。小屋から見える範囲の一番向こうへ向かう。昨日と変わらず、黒い土の丘を越えて沢を越えてまた丘を登って、、を繰り返す。雪渓、噴気を上げる沢、草も無い黒土。荒涼とした生気の無い光景ではあるものの、不釣り合いに人が多い。ちょうど団体さんの出発と被ったからだろう。どんどん追い抜いて、小屋から見える一番遠い丘を登る。そこからは稜線伝いに進む。次の景色はまだ現れない。
いくつかさらに沢を越えて行くと、行く手の景色に次の展開が現れた!大きな湖を有する大きな谷。これまでとちがって緑が多い。谷までは結構下ることになる。今朝急いで出てきていたら、この景色はガスで見えなかったかも。ゆっくり出てきて正解だったかな。靴を脱ぐ必要の無い渡渉をこなして、尾根伝いに下り始める。ここで休憩する人も多い中、先へ進む。雨が降ってくるけれど、レインウェアは着ずに進む。風もあるから雲は流れるし、すぐに止むでしょと思いながら。今まで旅した経験から、欧米人は濡れて歩くことに抵抗無いイメージだったけど、ここでは少しの雨でもすぐにレインウェアを着ていて忙しそう。
ちょっと歩きにくい下りを終えると、いよいよ渡渉点。そのまま渡れるところはないか、、と思いながら探すものの、やはり見つからず。しょうがなくみんなと同じところで渡渉する。ここは膝下くらいまでの深さで難しさは無し。荷車を夫婦で引く、3人の子供を連れた家族がいた。渡渉してからは平坦地。草が生えるようになってきて、車道が合流するとアフラバトン。
レストランなんかを覗いてお菓子を食べたら出発。すぐ沢があるものの、橋が架かっていて楽々通過。丘を回り込むと、この日2回目の渡渉。2つの沢の合流地点で合流後を渡る人が多いものの、場所によっては膝上まで深さがあるみたい。できるだけ浅いところを通るために、合流前の沢を一つずつ渡った。これなら膝下まで。そこからフバンギルまで2kmほど。靴擦れが少し痛む中、無事到着した。同室はフィンランドとノルウェーの女性2人。水のシャワーを浴びてさっぱり。明日ゴールまで歩ききることを前提に、残り2本のビール空けた。隣室のツアー客(車で物資を届けてもらっていた)からリンゴとオレンジの差し入れをいただく。本(いつも旅のなか)を読みながらゆっくりする。キッチンにコンロとお皿、ゴミ箱があって助かる。外のBBQ台で何かを焼いている人がいた。18時くらいに晴れ間があったので散策に行ってみた。インフォメーションへ行くと、今夜から雨、明日も雨予報とのこと。ちなみに今日日中はドライウェザーの予報だった。まあまあ当たっていたか。となると明日は、、
山行3日目
6時半起床。キッチンのコンロでお湯を沸かしてレトルトカレー。7時まで調理はダメと言われてしまったものの、もうできあがっていたので外で食べる。早朝に雨が降ったようで足元は濡れていた。
箒で履いてから7時半出発。小雨がぱらつく。雨を見越して下はすでにレインウェアにしておいた。雨具を着て歩くことはかなり久しぶりで、新調したミレーのティフォンの真価はいかに。渡渉点までは1kmほどなので、最初からサンダル。橋がかかった沢はかなり流れがきつい。渡渉する沢はこれじゃまずいんでは、、と思ったものの、いざ渡渉点に着くと、流れは意外ときつくない。山小屋に案内があったように、上流側の中州を経由していく。膝下の深さ、クリア。これで3/4の渡渉をこなした。
靴を履いているといよいよ本降りになってきた。上も雨具を着る。これから1時間ほど本降りが続いた。気温も低めなのでレインを着てもそんなに蒸れは感じない。雨の中快調に進む。相変わらずの黒土、だだっ広い谷をずっと行く、植生もあんまり変わらなくて退屈、、と思っていたら雷鳥の子供がいた。親とはぐれたのか、子供だけでいるのは珍しいのでは。雨は上がるが、単調なルートがEmrurまで続く。峠を越えても変わらず起伏と小沢。いいかげん飽きてきたころにEmrur到着。小屋番さんが掃除の真っ盛り。屋根付きのベンチで一服して行動食のかき揚げをポリポリ食べたら早々に出発。
30分ほど歩いたらまた次の谷へ下る。この下りは結構急。右足の薬指の爪に違和感。このままだと爪剥がれそう。これではマズイ、ということで、沢に架かる橋を渡ったところでテーピング。気休めとは言え、平坦なところなら痛みはなくなった。ここからしばらくは2組の団体さんとデッドヒート。団体さんらしくない謎のハイスピードで追いすがってくる。15分くらいだと思うけど、付いてこられてなんか嫌だった。高い丘の上で休憩中のUS人と談笑。バージニアの人だそう。ここでは今回の山行唯一の晴れ間。
下って小沢を渡ってからは木が出始める。初日以来の羊もいた。断層崖(?)がある。橋を渡ったら急に登り始めて丘の上へ。見下ろすと最後の渡渉点が。団体さん含めてたくさん人がいる。下って行くころには皆出発してしまった。先に渡っている人がいなくて、どこを渡ればいいかわからない。流れは速くて茶色で、深さは不明。探しても、流れが緩い場所はなさそう。これはかなり危険な香りがする、、と警戒。おそらく深いだろうと察し、ズボンは脱いだ。タイツは、、膝上までたくし上げて履いたままにした。これは結局失敗。渡り始めるとあっさり膝上まで。流れに負けないように踏ん張りながら、沢水の冷たさに震えながら一歩ずつ前進。股下まで水がきたものの、なんとか転ばずに渡りきった。後続の人たちはパンイチになっていた。小さい子供はおんぶで突破。子供は無邪気で楽しそう。まだゴールまで3.8kmあると知り、そろそろ疲れて暗澹とした気分になりながら再開。またも丘を登り、かなり登って下りたらゴール地点。3.8kmよりもっとあったと思う。ともあれ、バスの時間まで1時間半弱残せた。
いそいでパスタをかきこみ、着替えて靴をしまってバスへ。日本人カップルがいた。同じバスには15人ほど。携帯の電波も復活。
レイキャビク市役所下車、ホステルでビール回収、名前を書いておかなかったためか、半分に減っていた。。
バスでキャンプサイトへ。傾斜あるところしか残っていなかったけれど、芝生の安心感がなんだか身に染みた。物を置いても砂まみれにならないし。ロビー的なスペースでカメラやスマホ充電しつつビールとおつまみでぐだくだ。
翌日からはまたレンタカーを借りて48時間走り回る。ゴールデンサークル、アークレイリ、キルキュフェットルなどを回る。帰りのヘルシンキでも数時間街を観光し(175年ぶりの異常高温だったらしい)、9時前に帰国したら午後から仕事へ向かった。
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