丹沢/中川川鬼石沢
- GPS
- 05:46
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 1,123m
- 下り
- 1,116m
コースタイム
- 山行
- 5:15
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 5:46
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
林道の最初の余地に駐車。数台駐車可能。登山道入口にも数台駐車できる余地があるがそこまでは相当の悪路になる。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆道の状況 ・登山道(大滝橋〜マスキ嵐沢〜一軒家避難小屋〜畦ヶ丸避難小屋200m手前) 一昨日の台風10号の影響による降雨のためあちらこちらが沢のようになっていた。マスキ嵐沢まで3回木橋を渡るが下側から2つは落橋していた。またステタロウ沢でも流されているところがあった。斜面の崩落が進んでいるところも幾らかあり注意を要する。 ・鬼石沢 こちらも水量が多かった。20m滝はとても登れる状態では無く右岸側を高巻いたが見た目よりは悪くは無かった。CS4mではカムを使用。 ◆登山ポスト 登山口近辺には登山ポストは見当たらない。 |
写真
感想
夏季休暇の最後に暑いから沢に行こうと言うことになり畦ヶ丸に突き上げる鬼石沢で遊んできた。台風10号は2日前に中国地方を通過して行ったが丹沢でも結構な雨を降らせたようで水量は普段の倍以上だし、木橋も幾つか流されていたし。水が多くて直登できない滝もあったけれど稜線の直下まで水が流れる美しいナメが楽しめた。
キャンプ日和だし西丹沢ビジターセンターに向かう県道76号から大滝橋の手前を曲がると路傍にはキャンパーのクルマが列を作っていた。でも林道に入るとクルマも人もいない。いつもの駐車場には我々だけ。2週間前にもここに来たけどその時よりも沢音が大きい気がする。歩き出すと林道にも水が流れ、その源はいつもは涸れている沢筋だった。奥の方に10mクラスの滝が出現していた。2日前は湘南でも降ったり止んだりの天気で時折10mm/hr以上の激しい雨になっていたが、丹沢では終日激しい雨だったのかもしれない。これはどうなるかな?と思っていたら案の定最初の木橋が流されていた。H薗さんは飛んで渡って行ったがこの後も渡渉になるんだろうとここで沢靴を履くことにした。H薗さんと13Kさんは帰りのことも考えて木橋をある程度戻しておこうと頑張った。でも2番目の橋もやっぱり流されていた。ここは川幅も狭いしH薗さんは飛んでったので直さない。3番目の木橋は大丈夫だった。マスキ嵐沢から急崖に付けられた径をぐいぐい登って行くとやがて径は水平になり沢が隣りに寄り添ってくると一軒屋避難小屋ももうすぐ。ここで沢装備を身に付ける。
最初に堰堤に出合うので右岸の作業道を歩き堰堤を越えて行く。堰堤を越えるとすぐにナメ床が現れる。しかし踏んだ足の下は風化した花崗岩の砂粒が一杯だ。以前もこうだったか、記憶にはあまりない。大雨で上流から大量に流れ込んだのかも。ナメが左に曲がった所に15m滝が懸かっている。ここは一応ロープを出して行く。Aki-CLさんが右壁から登り、それに続く。この上に20m滝が懸かっている。左壁から中間バンドを横切って右壁に移り登るのが前回のスタイルだったけれど、今日の水量はそれを許さない。挑んでも叩き落されるだけだ。左岸側の沢を登り尾根を越えるのが良いかとも思ったが、Aki-CLさんは右岸側のルンゼを登り出した。10m程登った所でトラバースし立木で更に上に登りまたトラバース、と言った感じで落ち口に立ち、両手で○マークを返して来た。本当にここ行くの?と些か疑念も感じたが取り付いてみると割合としっかりした花崗岩のルンゼでトラバースもそんなに際どいものでは無かったので良かった。
ゴーロ状になってもやがてナメが現れてくる。堰堤を越えて930mで5m滝に出合う。これは水流沿いに立ち込んで右壁をスメアリングを効かせて登る。その後もナメと小滝の楽しい沢が続き、950mで巨岩の胎内潜りになる。僕的には左肩痛もあり一番苦労した所で格好悪いのも仕方ないが這いずって登った。喉も乾き、腹も減ったのでここで小休止。この先も楽しい沢遊びが継続する。水量がある分、涼しいしナメも美しい。堰堤を2つ越えてCS4m滝に出合うが、これまたテクニカルだ。H薗さんはフリーで登ってしまうんですが、カムで支点を作ってこれにスリングでアブミを急造して越えて行く。前回は流木がおあつらえ向きにスタンスとなっていたけれどもうそれは無いのでその分1グレード上がった感じだ。もう1100mを越えているけれどこの先にも幾つかのCS滝や小滝が続き、水も涸れず楽しませてくれる。最後のCS滝を越えてそのまま沢筋を詰めて稜線へ。水が無くなりこのひと登りで大汗を掻いた。
畦ヶ丸に行く?と13Kさんが問うて来たけど僕は行かないと即答。行く人がいたらカメラとGPSを渡すと言ったのだけど結局みんないいやと言うことになった。ので帰路方面に進んで広い場所で沢装備を解く。H薗さんは登山靴に履き替えたが渡渉のこともあるので他3人は足元は沢靴のままだ。やはり下っていくとステタロウ沢もかなり水があって沢靴は正解だった。水量が多いとステタロウ沢のナメも美しく見える。水量が多いのも悪いことばかりでは無いな。平地では猛暑日だけど盛夏に相応しい山行を楽しむことが出来た。
盛夏の沢登りは汗だくになるが、下山後の水浴びですっきり!
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