ヤマトラノオ咲く小宮公園・夏期休暇明け薬用植物園

2019年08月20日(火) [日帰り]

• GPS: 06:59
• 距離: 23.0km
• 登り: 272m
• 下り: 257m

天候

曇ったり晴れたり

アクセス

利用交通機関：

自転車

自宅 - 小宮公園 - 片倉城跡公園 - 自宅間の移動は自転車
東京薬科大学へは徒歩

写真

朝迄続いていた激しい雨が止んだので何時もの浅川土手を自転車で小宮公園へ向かいます　浅川は増水してゴーゴーと音を立てて流れていました

土手を走っているとノブドウ(野葡萄)の実が目に入りました　中にはかなり美しくなる実もありますが先ずは初物なので...

土手沿いに咲くのはキカラスウリ(黄烏瓜)でしょうか　花弁の先がY字形に裂け布の先がほつれたような花です　昼でも咲いていることが多い

浅川土手は自動車が通行出来る区間は河原に並行して自転車の走れる遊歩道があります　そこに咲くキクイモ(菊芋)

さて小宮公園到着　早速初見で狙いの花ヤマトラノオ(山虎の尾)です　クガイソウ(九蓋草)と似ている部分があります　但しこちらは葉が互生、クガイソウは輪生　

クガイソウと同じゴマノハグサ科でオカトラノオ等のサクラソウ科ではありません　何かシモバシラ(霜柱)の花にも似ているかな

フジカンゾウ(藤甘草)　背丈が1mを超えているのでフジカンゾウに間違いないのですがヌスビトハギと良く似ています

オヤマボクチ(雄山火口)　当然未だ色付かないのですが早く紫色の姿を見たいものです

シロバナツリガネニンジン(白花釣り鐘人参)　根が朝鮮人参、花が釣り鐘に似ているので名前が付けられた釣鐘人参の白花

小さな実を付けたアオハダ(青膚)の木　鳥は好んでこの実は食べないらしいが近くのエゴノキの実を銜えて巣に持ち帰る際の中継場所らしい　撮影すると絵になるとの鳥撮マニアのご発言

さて、片倉城跡公園の湿地帯にサワギキョウを探しに来ましたが今年は駄目みたいです　仕方ないので撮影したツマグロヒョウモンとツユクサ

コバノギボウシ(小葉擬宝珠)　小宮公園でも沢山咲いていましたがこちらはとても貧弱なので哀れみ撮影です(笑)

前回蜘蛛の巣だらけだったので今日はこの花狙いで片倉城跡公園へやって来ました　シュロソウ(棕櫚草)です

棕櫚と言うヤシ科の植物の幹の周りに付く毛のような皮に似たものが葉の根本の葉柄が腐りシュロに似た毛になることから付けられた名前らしい

前回と違い「犬も歩けばシュロソウに当たる」程至る所に咲いていました　こんな時は慎重に撮影しない性格なので要注意　

もっとチョコレート色になった方が綺麗なのですが見つけられなかったのか未だ咲き始めなのか...　

紫色の実が現われる寸前のクサギ(臭木)　花か実かそのどちらかの撮影ばかりでこの状態を撮影したのは初めてかな...

片倉城跡公園名物カラマツソウ(唐松草)を撮影して一旦自宅へ戻ります

自宅で昼食にすると時間が掛かるので途中京王線北野駅の京王リトナード北野2Fの「越後そば」で冷やしかき揚げそば480円を食べました

シュウメイギク(秋明菊)の赤花版　少し形が気に入らないのですが初物なので...　さあ次は東京薬科大学です

久し振りの東京薬科大学へ向かいます　カラスウリ(烏瓜)　今年はカラスウリの当たり年かも知れません　当たり年と言っても朝には花を閉じるこの花が咲いていました

東京薬科大学の薬用植物園の夏期休園がやっと終わりました　コガネバナ(黄金花)　何処かで見たことがある気がすると思ったら立浪草属でした

カホクサンショウ(華北山椒)　花椒と山椒　中華料理に使われるのは花椒　日本料理に使われるのは山椒　カホクサンショウは花椒です

ベニバナゲンノショウコ(紅花現の証拠)　ゲンノショウコの赤い花をベニバナゲンノショウコと呼び効能は同じ

ベニバナだとハクサンフウロなどのフウロ科の仲間と良く分かる　最近アメリカフウロと呼ばれる帰化植物に山奥へ追いやられているとか

トロロアオイ(黄蜀葵)　別名の花オクラは花がオクラに似ていることから付けられた名だがオクラの数倍は大きい花です

タバコ(煙草)　タバコの花は時期が進むと綺麗になっていくのかな... 薄いピンク色が何とも綺麗です

オトコエシ(男郎花)　オミナエシに対しに対して強そうな感じがするのでオトコ(男)エシという名が付いらしいが花が白い以外は違いはなさそう

オミナエシ(女郎花)　秋の七草でお馴染み　「女郎」は女の意味　エシはメシ(飯)が転じたとか 小さなご飯粒のような花を表しているらしい

ニガヨモギ(苦蓬)　苦い味がすることが名前の由来 世界で最もアルコール度数の高いといわれるアブサンの原料としても知られている

ハブソウ(波布草)　マメ科ジャケツイバラ亜科センナ属　日本には江戸時代に毒虫や毒蛇とくにハブに咬まれたときの民間薬として導入されたためにこの名が...

チンネベリーセンナ　生薬の中でセンナジツが最も使用量が多いのですがこの実から作られます　超高温性で日本の植物園で最も苦戦している植物　よくぞ東薬大で開花させました

チョウセンゴミン(朝鮮五味子)　朝鮮半島に自生　この実には甘、酸、辛、苦、鹹の五味があるとか　美味しそうだがどんな味なのでしょうか

ナツズイセン(夏水仙)　水仙の名が付くものの実際にはヒガンバナ科の植物　花期休園の間に旬の時期を逸してしまった様です

モミジガサ(紅葉傘)　モミジやカエデの落ち葉と見間違うほど葉の形が似ている　紅葉すれば草紅葉となるのだが残念ながら褐色の枯れ葉となって一年を終える

ヘビウリ(蛇瓜)　インド原産でカラスウリの仲間だがカラスウリと違い昼間でも花が開いている　実は蛇の形そっくりで食用になるが日本では買う人がいない

ワレモコウ(割れ木爪、吾亦紅)　万葉集では「吾も恋う」と詠まれたとか　割れ木爪(帽額)は平安時代に額にかぶった帽額(もこう)が由来と言う

東薬大のカラスウリ(烏瓜)は成長が早くもう実が生っています　レース状に付いた実は赤くなるとクリツマスツリーの飾りの様です　

ナツアカネ(夏茜)　狭義には赤トンボはアキアカネらしい　夏に一旦低地から姿を消し秋に成熟成虫が戻って来るがナツアカネは年中低地に生息

マーシュマロウ　中央アジアを原産地とするアオイ科の植物で乾燥させたものをハーブとして使用　お菓子のマシュマロとは関係なさそう

シンテッポウユリ(新鉄砲百合)　タカサゴユリとテッポウユリの交配により日本で1951年に作られた園芸種　球根ではなく種で繁殖するので雑草化している　ここでも雑草

ローゼル　西アフリカ原産のアオイ科の多年　果実はハイビスカスティーの原料として利用されるので世界中の熱帯、亜熱帯地域で広く栽培されている

ヒメハッカ(姫薄荷)　ハッカの仲間は外来種が多いがこれは日本の固有種で湿地などに生育

ハマゴウ(浜栲)　海岸の砂浜に茎を這わして成長　ハマハイ(浜這い)）という古い名前が転化

シロネ(白根)　葉の付け根に小さな白い花を付けるが名前の由来はずばり根が白いことから

チョウマメ(蝶豆)　蝶に似ているというこの花は大変綺麗なのですが今年はネットの裏側に咲いていて辛うじて撮影出来たのがこの映像

ガガイモ(ガガ芋)　平山城址公園野猿の尾根道では初　もう少しピンク色が濃いともっと綺麗な花ではあるのだが... 変な名前の植物

クズ(葛)　小さいが先週よりは綺麗だったので撮影しました
天気が心配でしたが雨には降られずに花散策を楽しめました　

感想

ランツベルク

前回オオセイボウ(大青蜂)に感激した都立小宮公園ですが、友人から小宮公園でヤマトラノオ(山虎の尾)が咲いていると言う情報があり初めて見るこの花が良く似たクガイソウ(九蓋草)とどう違うのか楽しみに出掛けました。白馬の八方のクガイソウと比べると見劣りしましたが小宮公園にもこんな花が咲くのかと再認識しました。

片倉城跡公園では前回蜘蛛の巣だらけだったシュロソウ(棕櫚草)のリベンジだったのですがもう至る所に咲いていて私の悪い癖が出てしまい丁寧な撮影をせずに反省です。

一方、東京薬科大学の薬用植物園は夏期休暇中でしたがやっと再開されたので訪問しました。こちらではチンネベリーセンナという大変育成が難しいと言われる花を確認出来ました。雪のカマクラを透明のビニール製にして小型にした様な中で育てられていました。薬用植物園の職員の方の植生の違う花々を見事に開花させる技術は尊敬に値します。夏期休園と言っても外部に開放しないだけで水遣りなどは欠かせない作業とか、本当に頭が下がります。

Landsberg