『ガス+強風=極寒 でも楽しめた山行』 中ノ湯から御嶽山周遊
- GPS
- 07:16
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 1,595m
- 下り
- 1,591m
コースタイム
- 山行
- 6:10
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 7:16
※実測よりも距離短く表記される場合があるので注意して下さい
天候 | ガス時々晴&強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的によく整備されており危険個所なし 登山口〜女人堂は木材を使った整備が施されている。濡れていても滑らず助かった。 |
写真
感想
お盆は、立山黒部アルペンルートで室堂散策一泊&八方池散策して白馬一泊した。台風直撃というタイミングにしてはそこそこ良い天気だった。歩く距離は大したことなかったが、展望は最高なロケーションなので満足度は高い。その為か、また暫し山から足が遠のく。これはいかんという事で、重い腰を上げる。フォロー中の方々が最近御嶽山を登られているので、私も便乗することにした。御嶽山は通算6回目の登山となる。『残念100名山汚名返上委員会』に勝手に所属している私なのだが、遂に登頂回数第2位の恵那山を上回ってしまった(ごめんな...恵那山)。という事で、ただ登るだけではつまらないので、今回も闇上がり&ご来光登山を狙っていく。予報では天気も良さそうだ。
黒沢口駐車場にAM2:00到着。駐車中はまだ数台。早速準備して出発。大分慣れたナイトハイクとは言え、スタート時点では未だにビビる。暗闇の中、物音する度にキョロキョロと周囲を見渡す始末。だが、少し経てば慣れてしまう。見通しないので登ることに集中できる反面、ペースを上げ過ぎないように気を付ける。するよ、いつの間にか空が晴れており、瞬く星たちがとても美しかった。
女人堂到着。ここから森林限界の岩ゾーンへと入っていくわけだが、気温が低く風も強い。ウィンドブレーカーを着こみ、補給しながら小休止。「さぁ行くぞ」と気合い入れるも、ここからいつものプチ高山病が出始めペースダウン。強風の合間に何やら人の声がする。どうやら先行者がいるようだ。徐々に近づくヘッドライト、そして白装束の姿が4つ見えた。聞こえてきた声(何やら宗教的な言葉)は、修験者さんのものだった。闇夜に出合うとなかなか趣(というか失礼ながらオカルトチック)がある。気持ち良い挨拶を頂戴し、先を譲っていただいた。
ガスがどんどん濃くなり風も更に強い。「おかしい...約束されたご来光のはずだったのに....」寒さに耐えながら、未踏の剣ヶ峰へとトボトボと歩いていく。山頂には数名のハイカーの姿あり。しばらくすると、神主さんが朝の神事らしきものをされていた。一向に晴れる気配がないので、一旦シェルターへ避難。寒さ耐性のある私だが、指先の感覚もおかしくなってきた。気温は6度くらいをさしていたが、体感温度はもっと寒い。既に太陽は出ているはずだが、そんな様子は確認できない。体を温めたいので、ご来光は諦めて先へと進むことにした。
新たに新設されたニノ池小屋に到着。中を拝見しがてら休憩させていただいた。近隣にはニノ池ヒュッテもあるし、小屋も充実してきて安心感がある。撤退も考えたが、体温と元気も戻ってきたので、せめて三ノ池が見える所までと先へ進むことにした。
賽の河原に到着すると徐々にガスが晴れてきた。素晴らしい光景が眼前に広がる。ガスは嫌だが、この瞬間は感動的ですらある。未だ剣ヶ峰はガスの中...でも、下山の頃には晴れるかもしれない。避難所まで登って、青い水面の三ノ池を眺める。もはや見慣れた景色なのだが、何度見ても美しい。どうやら三ノ池側は風が弱いようなので、下って池のほとりで朝食にすることにした。誰もいない三ノ池。それどころか見渡す限り人気なし。最高のロケーションを独り占めである。先日、保温ボトルに冷たいお茶を入れてハイクした。炎天下の真夏日、水分の冷たさが五臓六腑に染みわたる喜びを味わったので、「荷物が少ない山行なら、ちょくちょく持ち歩こうかなぁ」と思った。0.9ℓと少々重いのだが、その分の価値は十分ある。今回も酷暑を予定して持ってきたわけだが、極寒の中、冷え切った体に冷茶が染みわたるのであった(涙)。
さて、本来なら継子岳を経由して五ノ池小屋を目指すところだが、体が冷え切ったせいか体調がイマイチ。ショートカットして五ノ池小屋へ向かうことにした。二ノ池を眼下に眺める所まで登る。右手に継子岳&ニノ池、左手に摩利支天(乗越)&五ノ池、う〜ん素敵すぎる。ここで二人のハイカーさんに出会った。山の名前が分からなそうだったので、少し先輩風をふかして、乗鞍岳や北アなど山座同定した。後ほど2回目の遭遇をするのだが、お一人は初めての山登りらしい。初めてが御嶽山で五ノ池小屋泊りとは...ナイスチョイスだ。足もとても速い方達だったので、きっとこれから”登山沼”へとはまっていくことであろう。
五ノ池小屋のデッキでのんびりしたかったが、風が強くてとてもそんな雰囲気ではない。重い足取りで摩利支天乗越を目指す。途中で20名くらいの団体とすれ違った。まぁこの山なら相互通行で渋滞になる箇所はそれほどないと思うが、時間をずらしてせめて2パーティくらいに分けてはどうだろうか。乗越から下って行くと、ガスが晴れ剣ヶ峰がよく見えた。「もう一回登ろうかなぁ」と心によぎるが、まぁ次回のお楽しみに残しておくことにし、速攻下山で午前中に山行を終えた。
6回目の御嶽山。やっぱりこの山はいい。私の中での比較対象は白山や乗鞍なのだが、う〜んやっぱり御嶽山が一番好きかなぁ。帰路の途中、御嶽山の雄姿を眺めながらそんなことを考えていた。
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