秩父三十四箇所札所巡り�供素澑�の晴れ間に古寺を訪ねて〜
Junjapa
その他1人 - GPS
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- 距離
- 16.5km
- 登り
- 239m
- 下り
- 292m
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歩き終わり 17:00
| 天候 | 曇りのち晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2012年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
[復路]西武秩父駅+++飯能駅+++所沢駅+++東伏見駅 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
里道であり危険はありません。 いい雰囲気でまったり歩けます。 指導標があったりなかったりと気まぐれなので駅で三十四か所めぐりのパンフレットをもらうのが一番正確でかつ安上がりでいいと思います。 むろん人も歩いているので訊けばとても親切に教えてくれます。 |
写真
特徴あるかわいい花が咲いていました。お寺の人に聞くとユキノシタという名前だそうです。あとで調べたら葉っぱは天ぷらで食べられるようですね。
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マタタビの葉が白化していました。花のようでとてもキレイです。花が時だけ白化してまたあとで緑色に戻るそうです。裏側は白いところも緑色です。これで虫や鳥をおびきよせているという話もあります。
今日はSLが走る日とのことで道の脇には鉄道ファンがたくさん待ち構えていました。こちらは、巡礼の旅なので関係ないかなとも思いましたが、ちょうど時間になったので、武州中川駅の東側の踏切でカミさんと待っていたら予定どおりSLがトコトコとやってきました。
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らっきーって感じですね。でももっと黒い煙をモクモクと吐き出して…というイメージを期待していたのですが、そうでもなかった・・・・。近所迷惑ってところですかね。
29番を出て歩いていたら芭蕉の句碑に出会いました。「草臥びれて宿かる頃や 藤の花」だそうです。芭蕉の句集「猿蓑」に収載されていますが、ここの秩父の話ではなく大和を歩いていたときに詠んだ句のようです。でもいい句ですね。
28番 橋立堂につきました。ここの特徴はナンといってもこの80mもある石灰岩の壁！ 武甲山の山裾にあり石灰岩の白い絶壁がトレードマークです。網がかけられています。確かに落石でもあって当たったら正直やられてしまいます。
ここで一句「秩父路や おめかし地蔵の 真一文字」(季語なし）
橋立堂から道標に導かれていくといかにも鉄道の軌道跡という風情のところを通ります。左下には秩父鉄道が走っています。調べてみたら秩父鉄道の武甲線跡。昭和59年にベルトコンベア化されて廃線になったそうです。われわれが歩いたところは廃線跡の一部ですが、後ろに前に廃線跡はつづきます。武甲線をつかっていた鉱山は今でも現役だそうです。
影森用水の碑がありました。当日の名主さんが私財をなげうって水を引いたんだそうです。蛇口をひねれば水がどこでも手に入る時代、コンビニに行けばオニギリがいつでも食べられる時代。いつの間にか過去に置き忘れてしまったものがあります。
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前にも書いたように満身創痍だけれど名山は名山だなー。
26番 円融寺に到着しました。わきっちょから入ります。失礼しまーす。未了の庭というそうです。「未了とはいまだ完全でないの意味。人間も仏の心に少しでも近づく日々、心を成長させ一輪の花のように精一杯、今日、只今を生きることが大事である」とある。わかったような気になります。
ここには江戸中期の狩野派の絵師、鳥山石燕の「景清のろう破り」の絵があります。本堂の中を覗き込むと右側にありましたがそれほど大きな絵ではありませんでした。
感想
梅雨の合間をぬって出かけてみました。
天気予報は☂のち☁でいまひとつ。
もし雨が降ったら雨具では暑いかもと、一応ビニ傘も2本たずさえてカミさんと出かけました。
なんだかんだでかけたのが9時半。
そして飯能からは約50分かけて西武秩父へ。
西武秩父では11：30頃到着。
もう半日が過ぎてしまっている状態。
お花畑では、20分以上待って（その間に駅前で350円（安っ！）のかきあげ卵うどんを食しました。これまたうまっ！）白久へ。
そこから30番〜26番とまわり、最後は12番を付け加えて終了となりました。
最後は納経帳の受付の閉まる午後5時ギリギリだったのですが、12番だけは遅くまでやっているとのことで気持ちよく納経ができました。
■30番札所 法雲寺
とにかく山寺の感じが秀逸。おまけに本堂前の庭園がとてもいい。池に蜘蛛の巣が張っていたのが玉にキズかな。写真が絵になります。
■29番札所 長泉寺
ここも奥の竹林と小さな庭園風が良い。建物も適度に改築されていて古びた感じはないが端正。本堂の欄干にたくさん札が打ち付けてあって、昔、札所といわれた所以がわかる。寺を訪問することを打つというがそれもこの札から来ているのだ。
■28番札所 橋立堂
秀逸なのは、何といっても石灰岩の絶壁。首が痛くなる。ここはちょうど武甲山の山すそにあたるのだ。ここは橋立鍾乳洞もある。今回は見なかったけど。人はとても多かった。
■27番札所 大渕寺
ここもキレイにしているお寺。境内に年中枯れることのない湧水がありおいしい。見上げると山の上に護国観音が立っている。本堂の上の観音さんに行くとその護国観音を拝む場所（足型がついている）があるのでわざわざ上に上がる必要はない。もちろんあがって山伝いに26番の奥の院にあたる岩井堂にも行ける。
境内にある鐘はつくことが禁止されているようだ。
■26番札所 円融寺
山道を通ってワキの墓地から入る変な入り方をした。キレイなお寺。中に牢破りの絵がある。ご本尊の右壁にあるのでよく見ること。猿がよく出没するらしい。
■12番札所 野坂寺
すばらしくキレイに管理されているお寺。住職さんの心意気がよく伝わる。入口の山門には牛の彫刻や、山の神、雷神、水神、田畑の神などの彫刻がある。
ここでは最後の納経者となったのでいろいろとお話を伺った。
今日は一日暑かったので夏は歩き遍路が減るのか聞いたところむしろ夏休みに5日〜6日かけて歩く人が増えるらしい。バスでまわる人も多いらしく昔は、ツアーガイドが予めツアー客の納経分をタクシーで回って集めていたりしたが、最近はやっとそういったシステムが確立してきて、お寺が予め書いておいた納経帳をそれぞれのファイルに差し入れるような形にしているそうだ。
秩父の人はだいたい34箇所を5日でまわるとのこと。坂東33箇所は関東一円に寺が散らばり歩いてまわるのは大変だけれどやはりそれでもまわる人はいるとのことだ。なかには、家からでたら巡礼だということで秩父盆地から東京まで歩いてつなげ、またそこから鎌倉までつなげて坂東1番札所から2〜3年かけて結願した人もいるらしい。最初はメンバーも多かったが、だんだんと抜けて最後は3人になってしまったという。それだけ大変な巡礼のようだ。
前回
（http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-187834.html ）
と同様、秩父駅前のイタリアンでカミさんと打上げをやって、巡礼2回目を終えた。前回が8箇所、今回が6箇所で合計14箇所を回ったことになりました。
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