ウィルヘルム4,509m

- GPS
- 48:09
- 距離
- 21.4km
- 登り
- 5,219m
- 下り
- 5,227m
コースタイム
- 山行
- 2:47
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:47
- 山行
- 10:35
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 11:00
- 山行
- 2:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:00
天候 | 11/16 晴れ 11/17小雨のち曇り 11/18 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飛行機
|
コース状況/ 危険箇所等 |
高所での下山時に浮石で滑落し断崖ギリギリで助かりました。数年前も滑落しヘリ搬送していました。 |
その他周辺情報 | ゴロカから登山口まで移動途中のレストランで3回ほどお腹を壊した。氷を避けて直接ビンから飲んだり、色々験したがコーラが原因かも、抗生物質下痢止め持参です。 とにかく治安が悪いらしく、ゴロカのホテル周辺も100m以上の散歩を注意された。 地球最後の秘境らしく、町から1kmも離れると縄文人が服を着た様な生活をしています。登山より部族観光の方が感動します。 |
写真
三角フレームで食事、右側に泊まった。
手前のトタンに藁葺き小屋は、ガイドやポーターが一晩中、薪を燃やし話しに盛り上がり・・・ 干草の上で横になっていた。
木製台にマットレスとシーツを敷いたベット
シュラカバーにモンベル#2 シュラフを使った。
最低温度は4℃と思ったより暖かく・・・・ ライトダウン上下を脱いで寝れた。
−8℃用ダウンジャケットは使わずにすんだ。
深夜の1時に起きて夜食・・・ カレーヌードルetc・・・カレーは運動すると上がってくるので麺だけにしてスープは避けた。 これだけではエネルギー不足、こんな事もあろうかと持参した
フリーズドライのおしるこ、成田空港コンビニで賞味期限を確認して買ってきたあんぱん、くるみパンを食べてエネルギー補充した。 スペシャルドリンク、ここぞと言う時の為にユンケル2700円を飲んで効果を祈る・・・・!!!
ここまでは、ゼイゼイ何とか登ってきたが、この先200〜300mのアップダウンを繰り返しながら高度は、4300mから一向に上がらない。
落差のある斜面を10歩登ってはゼイゼイ呼吸を整えで歩きだす。 止まっていては進まない・・・・
息苦しくても
呼吸が落ち着かなくても、歩き出す自分との戦いである。
その後は、strong !! strong !! strong !! ・・・・自分に言い聞かせて、負けないように登り続けた。(笑)
こんな褒め言葉が力を生み出すんだなと感心した。苦しくなったら自分に言い聞かせる事にしよう!!
偽ピークを4回ほど迂回して、うんざりしたころで突如、それほど大きくないピークが見えた。
MGアレックスさんが指差して あれが Mt、Wilhelm !!
右側に見えるのがMt Wilhelm 4509m・・・山頂に標識らしき物が立っている。
左に見える峰を左側から回り込んで、谷間の裏側から登る。
ついに2015/11/17 08:10 Mt、Wilhelm 4509mに立った!! 彼らに感謝の握手をした。。。。
気温0℃ 風速5-8m ・・・ 寒いので08:30下山
彼らは亜熱帯にいるので寒さに弱い、写真に映るためにバーバリーのコートを脱いでこのポーズ・・・ 直ぐに震えて着込んでいた。((笑))
サブガイドが嗚咽・・・ つられて僕は嘔吐・・・ 身体を冷やし過ぎての体調不良と判り、ウールシャツを着た。
昼の休憩・・・ まだ体調は今一、僕のランチは彼らに食べてもらった。 空腹と寝不足で集中力が薄くなり、急斜面の浮石に足を取られ、ザックが仰向けの亀状態で転倒し滑落、
身をひねり手で岩を掴み止まりそうになった所へ、アレックスさんが僕を止めようと飛び込み、彼に引きずられ・・・・
更に滑落・・・・ サブガイドが飛び込み、やっと停止
残り20mで断崖絶壁に冷や汗!! 三人でそっと起き上がり、ゆっくりと這って登山道に戻った。
途中、上の湖 Lake Pundeで休憩してから小屋へ戻った
SGとは、ここでお別れ・・・ 昨日のお礼に長年愛用している多機能ナイフを渡し握手して別れた。
昔、ここの部族は戦闘に弱くて、他の部族に攻められた・・・・
追われるままに近くの沢に逃げ込み、泥んこに転んだ・・・・ 起き上がり振り向くと泥だらけの顔が悪魔に見えたらしく、敵は怖がり退散した。その後、この泥の面が使われた・・・・
被ってみたが10Kgほどあり、独りでは被れない重さです。
この物語??? そうだシュワルツネッカーの映画プレデターに似ている。 映画では赤外線で見る宇宙人に追いつめられた人間が泥んこに転んで泥がついたら宇宙人には見えないことに気づいてやっつけるシナリオ!!
これがヒントになったのでは・・・・・
この料理、特別の日だけの料理で豚肉を使うらしいが、今回は鶏肉・・・
私一人だけのために早朝から作ってくださり感謝です。
興味深深・・・ どれも美味しくいただきました。
こんなに沢山食べれる訳も無く、その後、部族の皆さんのランチとなった訳です。
装備
個人装備 |
1.山頂アタック時の服装<br />・下はウールタイツにを着用<br />・メッシュグロープにウールのキャップ
カーボンスフリース裏地付きパンツ<br />・上はウールのロングスリーブシャツに厚手のロングスリーブ
上に中厚フリース2.ジャケット<br />・昨夜の雨による夜露を防ぐためゴアテックス・ミドルスパッツ<br />3.アタックザックの装備<br />・ストック2本<br />・500ml ポカリスエット
水500ml
行動食(ステックバー4本)
コックのおばさんが作ってくれたサンドイッチ2個
救急用品
スキー手袋
フリース手袋
防水手袋カバー
ライトダウン上下
ゴアレイン上下
GPS
携帯電話
ラジオ
カメラ
|
---|
感想
世界最後の秘境だけあって登山も部族を訪れた事も素晴らしい経験でした。
その後、GOROKA大学と博物館を観てHOTELに戻る。
・人食い・・・ つい最近まで肉親がなくなると、親しさの順に脳や人肉を食べていました。
この共食いによるプリオンが人間の狂牛病を発症していたわけで牛の共食いによる狂牛病、発見に繋がった訳です。
・博物館は写真禁止 ・・装飾のネックレスに人間の指が付いていました。
親しい肉親の魂と共にの思想です。
・黒魔術・・・ 800の部族がおり、部族内で悪いことが起きると
呪が原因といまだに信じており、警官の半数も信じてる。
魔女狩りの対象者は、部族に非協力的な者、一生懸命働いて
自分だけが豊かになる者・・・妬まれたら御終いです。
戸籍も無く、部族内の結束が強いので殺されて埋められて不明に
これは今でも続いているそうです。・・・・・
・戦闘・・・・ 土地争い、豚を盗んだetc の理由で戦いをするそうで
最近では選挙後に落選側が襲っい戦闘になったそうです。
ちなみに、交通事故を起こしたら、直ぐに逃げて警察署に飛び込まないと
原住民に殴り殺されるそうです。
・治安
ポートモレスビーは帰りに泊ることも出来ましたが治安具悪くホテルから出るなとの情報で
トランジットだけにしGOROKAで二日間観光をしました。 ちなみにGOROKAでは、人の集まる市場などに独りで行っては
危ないとの事です。 ましてカメラを手に持って歩いては、現地人で狙われるそうです。
日中は、ホテル前の通り100mほどの道端でビルム、石斧(記念に買いました)や弓矢などを売っている。
また道路向かいと、その裏側にスーパーが3店あり、買い物はそこで出来ました。
殆どが、オーストラリアからの輸入品、安物は中国製・・・
PNG製を探してコーヒー、はつみつ、ココナッツクッキー、植物性石鹸(PNG JAPANで買えます)を購入した。
ホテルから見える範囲でやめておいた方が無難です。何より、歩いてみれば判ります、彼らは怖く見えます。((笑))
夜は、ホテルの20m向かいの中華料理店で一度食べましたが、ホテルの警備が見ていてくれて、中華店の警備も移動するのを見ていてくれます。・・・それほど危ないとの事です。でもPNG人、ガイドが見せた、自らの危険をかえりみず人を助けるために飛び込んでくれました。
彼らは、電気、水道、ガス、TVに電話、鏡・・・ 何も無くても自給自足で困らない生活をしているのです。
みんなで助け合って生きているのです。 焼畑、狩猟、家作り、装飾etc・・・・ 我々が継承を忘れてしまった。
火のおこし方、家の作り方、繊維織物・・・・ 人類がサバイバルであみ出した進歩の過程と継承を見ることが出来る
すばらしい実演を見せて貰いました。・・・・
文明国で暮らす人間でも、いつ自然災害や事故にあうとも限りません。
そんな遭難生活を乗り切るために今回のPNG滞在が役立つと思いました。・・・・
ウィルヘルムがこれほどキツイいなら、5,895mキリマンジャロは更に1,400mも高くて空キリマンジャロは5泊とか6泊で高度順応しながら登るけど、ウィルヘルム山でも空気が薄い、今の自分に登れるだろうか? 下山したら冷静に考え直す必要があると思い知らされました。
下山後、PNG JAPAN の話しでは、キリマンジャロに登ってからウィルヘルム山に登った人は、 みなさんが 2泊3日で登るので高度順応出来なくて、こっちの方がキツイと言うそうです。
これを聞いて自信を持った ! ! ・・・・ 次はアフリカ大陸最高峰へ・・・
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