【火山の美渓】御嶽 鈴ヶ沢東股〜中股

- GPS
- 10:44
- 距離
- 14.3km
- 登り
- 1,022m
- 下り
- 1,019m
コースタイム
- 山行
- 10:14
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 10:44
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 王滝の湯 500円 |
写真
感想
毎週天候不良に悩まされるこの夏。
9月三連休の兵衛谷に備え、今年まだ出来ていない泊り沢を中央アルプスで企画するもころころ変わる週天に翻弄され、結局土夜発で御嶽の鈴ヶ沢へ。
夕方にサモア宅に集合して一路木曽路へ。中津川で買い出しをして道の駅賤母でおなじみの宴会。
前日に朽木のタカラ牧場で購入した肉を焼いたり、いきなりピラフを食べたり北山スイーツや小城羊羹なんかもでてきて飽食の時代。おなか一杯になって沈。
翌朝は曇り。まあ行けるでしょうということで王滝村へ。少し道を間違えたりしながら鈴ヶ沢林道へ。
ゲートの手前に駐車。微妙に小雨な気もするが、気にせず準備して出発。
最初の1時間強の林道歩き。三沢橋からも入渓できるようだが、今回は増水しているようなので20分ほど先の東股谷から入渓する。
入渓してほどなく溶岩質のナメが迎えてくれる。釜の水も青く期待通りの癒しの沢を楽しめそうだ。
少し進むと30mほどの大滝が迎えてくれる。
上部がハングした直瀑でなかなかの迫力。なんだか西表の沢の滝のようだ。
手前の小滝を登ってしまったが、巻きはさらにその下の右岸から。
ところどころ入っている微沢を詰めていくが、足元がもろすぎてなかなか怖い。
落石に気を付けて途中からはササ帯も使いながら高度を稼ぎ、滝の落ち口のちょい上くらいを確認しながらトラバース開始。多少ササ藪も漕ぐが行きやすいところをつなぎながらトラバース。
途中微沢地形を横切ったりしながら途中からは踏み跡チックなもので小リッジを適当に超えたら落ち口ドンピシャ。多少手ごたえのある巻きだった。
大滝を超えて一息ついて進むと今度は5mの斜滝。
なんとなく左岸から巻けそうに見えるが巻けない。
正解は左岸直登。出足のスタンスが外傾しており少し手こずるが、ホールドはガバなのでそこまで緊張はしない。
後続はハーケンを打ってザイルを出したが、残置ハーケンもあった。
美しい斜滝で合流する1460m付近の二股を見送って、いくつかナメや滝をこなしていく。概ね直登や小巻きで超えていける。規模の大きいナメもあり飽きさせない。
ナメの感じも礫まじりの噴出物が堆積したでろう岩盤だったり溶岩だったりと変化があって面白い。
ひと際大きくて美しい釜を湛えている滝があると思って近づくと、なんと滝壺は溶岩の穴の中に消えて、水が流れ出ている様子がない。
おそらく穴の深くから手前の釜にどこかから水が抜けているのだろうか。神秘オブネイチャーだ。
続く10mの斜滝は左岸を直登できるが多少ムーブが大きい。さらにその右から巻くこともできる。
さらに進むと両二股が滝となって注ぐ1590mの二股へ。なかなか美しい光景だ。
右股をとる。滝自体は左岸から直登可能。落ち口のすぐ横を抜けるので足をとられないように注意。
ノーザイルでいったが、ルートどりによってはちょっと緊張するようだ。
その上もナメナメ天国、裏側も滝となってる滝を超えたりすると突如大きな横穴にぶち当たる。
どうやったらこんな大きな横穴が形成されるのだろうか。
その上の8mトイ状は右岸のスラブをトラバリあがって巻く。
高度感があり割とフリクション頼りなのでザイルを出す。
その上の釜持ちの小滝でとりあえず飛び込んで沢水の冷たさを確認。こんなに冷たいのは久しぶりというくらい水は冷たかった。
ここを越えるとゴーロ帯となる。1700m三俣は本流は中股、右股は枯れている。進むのは左股。微妙に規模が小さかったので中股を少し進んでさっきのが三股であったことを確認して微尾根をのっこして左股へ。
左股も規模は小さいながら赤茶けたナメが続いて不思議な感じ。右手の岩壁地形を眺めながら小三笠山のほうへ詰めあがり源頭部へ。
多少藪歩きをしながら中股へのっこす。小三笠山西に伸びる尾根をのっこして入るも、倒木帯にぶち当たってしまい結構、消耗する。
足元も火山岩がごろごろしているのか、たまに落とし穴に落ちるのもなかなかどきどきだ。
1時間ほど悶絶しながらやっとこさ中股にでることができる。
中股もけっこうナメが優占する沢で癒される。
出てくる滝は大体小粒でクライムダウンできるが1670mの滝だけは左岸を懸垂。
おあつらえ向きの木には捨て縄がかかっていた。
あとはナメ交じりの沢を下ろしていく。最後に堰堤を二つこなして中股橋まで。
次々と美しいナメや滝、面白い地形が出てきて飽きさせず楽しい沢。
大滝の巻き、ザイルを出しての登攀、のっこし、懸垂といろんなことができてようやくがっつり沢やったなという感じだ。
あとは林道をばーっと歩いて1時間ほどで車まで。
下山後の温泉は王滝の湯を目指す。途中でダート道となりイノシシとすれ違ったりして本当にあるの?と思った頃にポツンと明かりの灯る温泉にたどり着いた。
檜風呂のみの温泉で久々にヒットな温泉だった。
晩御飯は恵那峡SAでビフテキカレーなんかをかき込んで、中央道を快走して京都まで。
兵衛谷に向けていい足慣らしと御嶽周辺の沢の雰囲気を予習出来ていい山行となった。
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