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Yamareco

記録ID: 2054432
全員に公開
沢登り
谷川・武尊

西ゼン遡行

2019年09月26日(木) [日帰り]
 - 拍手
tamoshima その他2人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
11:15
距離
12.1km
登り
1,253m
下り
1,255m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
10:21
休憩
0:54
合計
11:15
6:02
60
スタート地点
14:29
14:41
82
16:03
16:23
35
16:58
16:59
18
17:17
ゴール地点
スタートから渡渉点まではログ不調
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2019年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
遡行図
2019年10月12日 22:20撮影 by  Canon MG6500 series, Canon
10/12 22:20
遡行図

感想

西ゼン遡行記録
作成者:丸山
■日程 2019/9/26
■山域 谷川連峰
■天候 晴れ
■メンバー
L丸山(35/OB)、梶原(40/B2)、鶴田(40/B2)
■総評
好天の下、谷川の名渓を味わうことができた。西ゼンのスラブは非常に幅広く立派
なもので、一登の価値があるが、やや長いアプローチと藪漕ぎ、下山路は少々面倒
であった。
■ヤマレコ記録
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2054432.html
■時間
6:02 毛渡沢林道ゲート前駐車スペース発
7:02-7:21 仙ノ倉谷渡渉点で入渓準備
8:20 西ゼン・東ゼン出合
9:45 第1スラブ終了
11:47 第2スラブ終了
12:13 二俣
14:30-42 詰め終わった池塘で休憩
16:05-16:23 仙ノ倉谷渡渉点で履き替え
17:17 帰着
■ルート概況(敬称略)
※滝の落差等は自作遡行図に基づく。
※絶対ラバーソール推奨。
○林道・登山道
・毛渡沢林道は、ゲートまでの間に洗い越しが一箇所あるが、普通の車で通行可。
ゲートは施錠。ゲート先も車での通行に問題はなく、ゲートを開放して欲しい。
・仙の倉谷渡渉点までの登山道は、ぬかるみや渡渉が何箇所かあるが、気をつけれ
ば靴を濡らさずに通行できる。細かいアップダウンがありやや面倒。
・渡渉点で仙の倉谷に入渓すると、すぐにナメ滝があるが、その先はずっと単調な
ゴーロ。西ゼン・東ゼンの出合の直下でやっとナメ滝群が出てくるが、容易に登れ
るか巻ける。
○西ゼン
・最初のナメ滝群もスラブ状で、右を登るが高度感あり。
・6m滝と10m滝を左から巻くと、第1スラブとなる。
・第1スラブは水線の右側ならどこでも登れそうだが、落ち口を目指して登らない
と、上部でトラバースする羽目になり面倒である。左側も登れるらしい。
・第1スラブを越えると3つ小滝があるが、特に問題ない(III)。
・続くスラブ状多段50m滝は登れず、右から大きく巻くと、2段10m滝の下に出てこ
れは右コーナーを登れる(III)。徐々に沢床が広がって第2スラブとなる。
・第2スラブも水線の右側ならどこでも登れそう。やはり落ち口を目指して登るべ
き。
・第2スラブのすぐ上にある2.5m滝はやや難(III+)。場所柄、初級者にはお助け紐
等を使用したい。以降は容易な小滝とナメのみで二俣に至る。
・左俣は藪漕ぎは比較的楽だが長く標高差が大きい、右俣は藪漕ぎは大変だが短く
標高差が小さいらしい。今回は右俣だったが確かに笹薮がきつい。
○平標新道
・普通の登山道。岩場や鎖場などの難所もなし。
■行動記録
○駐車スペースまで
東上線の運転見合せ等により30分遅れて練馬高野台駅を出発。丸山の運転で土樽ま
で行き、前泊。朝起きると、寒い! そういえば、秋に前泊で沢へ行くと、朝はこ
んなもんだったよね、と思い出す。着替え等済ませてから毛渡沢林道ゲート前へ。
○入渓まで
林道は単調。ゲートを何とかして車で走りたい。登山道に入ると、まあ割と平坦だ
が所々にぬかるみや急登もありめんどくさい。鶴田はこんな登山道でも楽しんで歩
けるそうで、曰く「細かいアップダウンや渡渉など変化があるのが良い」とのこ
と。世の中にはいろんな考えの人がいるものである。一方、モチベーションの上が
らない梶原は、登山道入口と渡渉点とで先へ進むかどうか逡巡していたが、木口の
ような思い切りの良さはなく、何だかんだで入渓。
○西ゼン・東ゼン出合まで
入渓してすぐにナメ滝があるが、その後は単調。ダイコンオロシ沢やイイ沢の出合
で読図して休憩しつつ、進んでいく。イイ沢を遡行する人なんていないだろうが、
出合が随分手前にあったので意外だった(並行区間が長い)。西ゼンと東ゼンの出
合が見えてくる頃、ナメ滝が出てきて漸く面白くなってくる。
○第1スラブまで
西ゼンは最初からいきなりのスラブ状滝。巻き気味に登っていくと、今度は滑りや
すいナメ滝があって、落ちたら濡れそうなのでお助け紐を出した。6m滝を左から巻
き気味に登り、10m滝を踏跡に従って巻いていくと、第1スラブとなる。素晴らしい
景観。何度も振り返って写真を撮ってしまう。比較的のっぺりしたスラブだが、傾
斜は緩く割とどこでも登れる。しかし右の方へ登った結果、上部でトラバースが必
要になってやや面倒だった。気休めにお助け紐使用。
○第2スラブまで
第1スラブの上は登れる滝が続いたかと思うと登れないスラブ状多段50m滝が出てき
て、踏跡に従って右から大きく巻いていく。途中不明瞭になるが、巻きすぎないよ
うに気をつけると2段10m滝の下に出た。これを登ると第2スラブ。景観は、第1スラ
ブのほうが好み。第2スラブは、割とゴツゴツした感じだが普通に登れる。先程の
反省を活かして今度は落ち口目指して登るが、途中トラバースの怖い場所があり、
せっかく50mロープがあるのでここでロープを出す。1ピッチ一杯でスラブの終了点
に至り、後続も上がる。
○詰めまで
第2スラブを越えると水は急に冷たくなる。すぐ上の2.5m滝では一応お助け紐を出
し、それ以降もいくつかの小滝を快適に越えていくと、ヌメリが酷く藪っぽいゴー
ロとなる。二俣では、詰める標高差が小さい右を選び、空中写真で見えた筋を狙っ
て楽に詰めようと画策して右往左往したが、時間と体力を浪費するばかりでそれら
しき筋は現地では見当たらず、結局ただ藪を漕いで登った。振り返ればなかなかの
景色が楽しめるとはいえ、結構辛く、特に梶原は滅入ったようだった。時間もか
かって、漸く稜線の池塘に出ると、クロサンショウウオもいる美しい池塘で、周辺
の景色も素晴らしく、暫し癒やされる。
○下山(渡渉点まで)
登山道を登るのは面倒だし、景色も十分堪能したので、平標山へは登らず、下山に
かかる。平標新道は途中までは景色もよく、登った第2スラブや東ゼンも見え、そ
れなりに楽しめる。降りてくるとただの登山道で面白くなくなるが、滑りやすいと
聞いていたがそれほどでもなく、バリバリ下っていくと、1時間半もかからずに朝
の渡渉点に出た。
○帰着まで
朝はそれほど遠いと感じなかったが、渡渉点からも意外と長い。とはいえ下り基調
なのでまあただ歩けばよく、登山道は終了。林道も結構長くて、林道のカーブがあ
る度に車が見えるかと期待するがなかなか見えず、やんなったころに車に到着。
○解散まで
トイレに寄り、鶴田に運転を交代。8月の万太郎谷ノゾキ沢のときに行こうとした
が、予約で一杯で入れなかった湯沢の「森瀧」へ。駐車場が激狭なので入庫のみ丸
山に交代。名物のうどんすき鍋を食べたが、美味しくて量もあって、確かに人気な
のも頷ける内容。高速道路は教習以来という鶴田の運転で関越を走り、梶原を自宅
近くまで送り届けた。
■備考
・2級上と聞いていたが、易しめの2級上という印象。
・登れない滝には明瞭な巻きの踏跡がある。
・第1スラブより第2スラブの方が傾斜が強いという記録を多く見たが、そのような
印象は受けなかった。第2の方がゴツゴツしていた。
・駐車場にて単独で西ゼンに入るという男性1名と話したが、沢中では人との遭遇
なし。下山中、登っていく単独の男性に遭遇。
・ヤマビルなし。
・左俣を登ったほうが良さそう。
■丸山感想
・想像よりは易しい沢だった。
・やはりスラブは好き。
・谷川、巻機、越後三山のスラブ系沢に行きまくりたい。
■丸山コメント
・2人とも、標高差1200mもある日帰り山行を、それほど疲れる様子もなくやりきっ
たのは期待以上でした。スピードもそれなりなので、殆どの日帰り沢は問題なさそ
う。
・余計なものを沢に持っていくのはやめましょう。2Lの水とか。
・梶原のお好みではない沢だったようでごめんなさい。
・一方鶴田はかなり気に入ってくれたようで良かったです。また似たような沢に行
きましょう。
・バスも検索できる乗換案内アプリを使いましょう。
■反省
?詰めで迷走した。
■鶴田感想・コメント
・行く前からスラブに慄いていたが、ラバーソールに慣れて以降は思いの外楽しめ
た。フリクションの効き具合に感動して怖さを忘れていた。
・とはいえ相変わらず外岩やジムではスラブに苦戦しそう。自分の登攀力が上がっ
た訳ではないので。
・薮漕ぎの煩わしさに慣れてきている自分に戸惑う。
・景色がとてもきれい。上越の山々に心惹かれている。来年は特に越後三山に行き
たい。
・準備不足のためフェルトソールの沢靴、2Lの水を背負って登る運びとなった…。
愚か。
・お疲れ様でした。個人的には沢モチベが高まるくらい楽しかったです。
■梶原感想・コメント
・1人戻って熊に遭遇するのが嫌で遡行したが、ノーロープのスラブはやはり怖い
ので好きではない。
・藪漕ぎでは心が荒んだが、下山は思ったより楽だった。
・景色は最高に良かった。
・バス検索用のアプリ入れました。

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