【レソト】ホジソンズピーク(サニ・パスより)
- GPS
- 06:07
- 距離
- 15.7km
- 登り
- 2,311m
- 下り
- 2,308m
コースタイム
宿〜サウス・ピーク(崖沿い):約4時間
サウス・ピーク〜宿(踏み跡):約2時間
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
レソト編第3弾。続いてはサニ・パスからホジソンズピーク(3,257m)への登山です。
写真で見た南アフリカ側からレソト側を見た光景は、断崖絶壁がそそりたっていて、その上にレソトの国があります。その崖の上に連なる稜線を歩いてきました。
崖の上に平原が広がり、そこからまた山がそびえたっているいるという、とても不思議な地形が広がっていました。なかなか見られない絶景です。
一般的でないルートを歩いため、時間もかかり、ルートファインディングに悩む所もありましたが、天候にも恵まれ、とても楽しく歩いてきました。
【前々日・前日】
・セモンコンでのハイキング後、その日の内にサニ・パスまで移動するのは無理なので、マセルの街の郊外に宿泊。
・マセルの宿を8時に出発。道中、絶景の連続で何度も車を止めて写真を撮ったりしていたので、結構時間がかかる。途中から雲が広がり始める。
・16時頃にサニ・パスSani Passに到着。サニ・マウンテン・ロッジで受付。ドミトリーは少し離れた場所にあるサニ・トップ・バックパッカーズ。1泊275ランド(約2,000円)。キッチン付き。電気は17〜20時しか使えない。
・雪が降り始める。吹雪はじめて、景色はなにも見えなくなる。
・食料を買い忘れていたが、ロッジでの食事は私には高すぎた。商店でインスタントラーメンを買う。
・冷え込んできたが、17時に電気が使えるようになった時に、共用スペースの暖炉をつけてくれた。暖まりながら、ラーメンを食べる。しばらくのんびりと過ごす。外は雪が降り続けている。
【当日】
・朝は日の出を見るために5時に起床。空には雲一つない。辺りはすっかり雪化粧している。
・車が凍りついている。エンジンをかけて暖めている間、お湯を沸かしてコーヒーを飲む。冷えた体に心地よい。
・ロッジまで車で移動し、いいポイントを探す。ちょうど同宿のスイス人カップルがいい場所を見つけてくれたので、そちらで日の出を見る。壮観。
・部屋に戻って準備を整え、7時半前に登山開始。
・イミグレーション脇から踏み跡に入る。
・一面に雪がついているためはっきりとした踏み跡が分からない。他の人の記録では、崖沿いに歩いたとの記述があったので、崖側に行ってみる。
・崖に沿って歩くが、あまり近づきすぎると怖いので、少し離れて歩く。時々、写真を撮るために崖に近づいてみる。
・まずは近くに見えた小ピークに行ってみる。
・その先の稜線上の岩峰は厳しそうなので、西側斜面をトラバースして進んでみた。稜線に上がれそうな所で上に登るとだだっ広い。
・ケルンがある箇所で小休止をとる。そこからの下りがちょっと急でいやらしい。そのままトラバースして進んだ方がよかったかもしれない。
・真正面にピラミダカルなピークが見える。最初、それが目指すピークの一つかと思った。山腹には崖が連なっている。どう行くか迷う。よく見てみると、何箇所か崖上に上がれそうな所があるので、そこを目指す。
・無事、狙った場所から崖上へあがる。もし悪天候で同じ道を戻るとなると、降り口を見つけるのは厳しそう。万一、霧が出てきた時にはどう戻るか、いろいろと考えながら進む。西側には平坦な土地が広がっていて、そちらに降りれば、何とかなりそう。できるだけ地形もよく見て覚えておくようにした。
・ピラミダカル・ピークの上へ到着。いい眺めが広がる。GPSを見てみると、ここは目指した場所と違うみたい。その先に見えるのがノースピーク、その先がサウスピーク。まだまだ遠い。
・ノース・ピークを目指す。途中、何箇所か崖が見えるが、変なルートどりをしない限り問題なし。
・出発から2時間40分、ノース・ピークに到着。しばらく絶景を堪能する。
・頂上からサウス・ピークがよく見える。ここからだと、登れるとは思えない岩峰。裏に回ると道があることを期待し、サウス・ピークを目指す。
・一旦大きく下る。下りは崖の位置が分からないのでルートどりも悩む。見える範囲で判断しながら下っていく。
・サウス・ピークのふもとに到着。裏に回り込んでみると、ちょっとわかりずらいが、予想通り踏み跡があった。雪がついていて、滑ると怖い場所もあった。
・出発から4時間強、11時半頃にサウス・ピークに到着。ここからも絶景が広がる。しばらく景色を味わいながら、のんびりと過ごす。
・下山開始。この頃には雪がすっかり溶けていて、はっきりと踏み跡が見える。草原の中の踏み跡をたどって、ロッジを目指す。
・その日はそのままサニ・パスに連泊するので、移動はなし。シャワーを浴びてビールを飲む。
【翌日】
・サニ・パスからは峠道を下って南アフリカ側へ下りる計画。でも、この道はかなり険しく基本的に4駆でないと厳しいらしい。借りているレンタカーは2駆。他の人の記録で、下りなら2駆でも何とかなるのではないかとの記述があったので、不安はありながらも挑戦してみた。
・レソト側の出国手続きを済ます。南ア側のイミグレーションはまだ先らしい。
・さっそく急なジグザグ道が始まる。想像以上の悪路。腹をすらないように、タイヤをパンクしないように、スタックしないように、などなど気を付けながら、右へ左へとルートをとりながら進む。緊張のしっぱなし。対向車がなくてよかった。
・ジグザグ道を抜ける。その後は少しは楽になるかと思ったら、その後もひどい。かなり大きな石がのぞいている。ときどき、ガリッと嫌な音がする。
・無事、イミグレーションに到着。南アフリカに入国。これで終わりかと思ったら、まだまだダート道が続く。やがて、ようやく舗装道路に出る。道端に車を止めて一服。ほっとする。南アフリカ側に下りてみると、断崖絶壁の上に、前日登ったホジソンズピークがよく見える。こちらからみてもなかなかカッコいい姿。
・結局何とかなったけれど、やっぱりこの道を2駆で走るのは厳しかった。
・今回は、他の箇所も回って全部で12日間レンタカーを借りていた。全期間4駆を借りるには金銭的な問題があったので2駆を借りたのだけれど、そのままサニ・パスを下るのは、やはりやめておいた方がよかったと思う。レソトだけを4駆で旅して、別の所は借りなおして2駆で回るなど、工夫をすればよかった。
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