OSJおんたけウルトラトレイル2012


- GPS
- 13:56
- 距離
- 93.8km
- 登り
- 3,332m
- 下り
- 3,264m
コースタイム
14:01松原スポーツ公園
天候 | 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
75.3km地点にある第三関門、白川。
去年は、ここで選手の通過チェックスタッフしていた。
今年は、選手として通過チェックを受けた。
ありがとう。
ここのエイドは地元、王滝村のおっさん連が、茹でた素麺をふるまってくれる。
出汁が濃くてうまいんだ!
残りは、25km弱。
今日、初めて時計を見る。
11時23分。
まだ、お昼前なのか...。
暑いな。
14時間切りができるか?
あと、2時間半ある。
いや、無理だ。
山がまだふたつ残っている。
14時間切りは、100マイル(160km)レースへの参加資格。
できるのか?
いや、やるんだ!
やるしかない!
王滝中学校の体育館。
14日(土)23時40分。
外は大粒の雨が降っている。
狭い体育館の中は、スタートを待つランナーで混み合っていた。
みんな、しぶしぶとレインウエアを羽織っては、グラウンドへ出ていく。
これから、100kmの旅が始まる。
スタート時の雨はみんな、ユーツなようだ(笑)
スタート直前、
小降りになった、空を見上げて、思った。
止むな...。
レインウエアをザックに押し込み、24時ユルユルとスタートした。
序盤は...、速い(汗)
おぃおぃ、陣馬のレースじゃないんだよ。
これから、100kmもあるんだよ(汗)
先日の大雨で、コース上に土砂崩れや倒木が発生し、コースの一部が変更になり、序盤のロードが延長されたようだ。
それを意識してか、みんな速い。
ついつい、波に飲まれる。
暫く走って、林道に入る。
林道の登り。
みんな走る。
ついつい走る(笑)
今回のおんたけは、正直に言うと、それほどモチベーションが上がっていなかった(笑)
再来週(7/27)に迫った、富士登山競走へダメージを引きずることを心配していたのだ。
それは、3週間前のサロマでのダメージが、未だに引かない事への焦りでもあった(汗)
リタイアしてもいいや。
そんな想いが少なからずあった。
富士山は、去年唯一完走できなかったレース。
今年は何としても完走したい!
なのに、おんたけは、つい勢いでポチってしまったレース...。
おんたけをメインに考えている方々には、誠に申し訳ない。m(_ _)m
やっぱり、蒸し暑い。
ノースリーブにして正解だった。
時折、雨も落ちてくるけど、カラダが熱を出しているうちは、このままでいいや。
なんて思っていても、ついに本降り...。
ガスも出てきた。
みんなも、レインウエアを着だしたので、僕も着ることに。
全く主体性なし...(笑)
おんたけウルトラのコースは、国有林内にある林道が主なコース。
普段は閉鎖されていて、クルマが入ってくることはない。
思いっきりガレガレの林道。
山側の斜面は至る所に崩落の後があり、
谷側の斜面は思いっきり削られている...。
川は水量が増して、轟々と流れている。
もちろん、コース上も川の如く、水が流れている。
水たまりはコース幅いっぱいにまで広がっていて、
シューズを水没なせないと、通れない(汗)
はっきり言って、最低なコース(笑)
雨は降るし、シューズはビショビショ。
気温も低くなるし、テンションだだ下がり(爆)
30km地点の第一関門。
止めてもいいよね?
そう思いながらも、仕方なく出発。
第一関門の後は、ほぼ下り。
ずーっと下り。
ガレて足場が悪いので、走れない。
ってか、足が痛い。
特に爪先...(汗)
やだなー、と思いながら下る。
走れないから、心肺も上がらない。
とーぜん、身体が冷える。
相変わらず、大粒の雨。
ガスっている。
なんか、お腹が痛い。
う○こしたい...(汗)
オナラだよね、
オナラだけだよね?
言い聞かせるように、ブス...。
よかった、オナラだった。
まだ、お腹痛い。
ヤバい、エイドまだ?
どっかに茂みないかなー。
雨はザンザン降ってるしなー。
マナー違反起こすのと、
お漏らししちゃうのとでは、
どっちがダメなのかなー?
もう、どうでもいいような事を考えながら、気を散らす(笑)
ヤター!
エイドだー!
でも、仮設トイレがひとつしかないー!
しかも、並んでいるー(大汗)
ふー...。
関を切った、土石流のようでした(笑)
お腹、冷やしたらアカンねー。
もう、止めちゃおうかな?
お腹、まだ痛いし...。
小エイド、44km地点。
でも、ここから帰る手だてもないので、仕方なく出発。
次の第二関門(60km地点)まで、登ったり、下ったり。
もちろんガレガレの林道。
でも、傾斜は穏やか。
走ろうと思えば、登りだって走れる。
でも、走れない。
寒いし、テンションだだ下がり。
下りも爪先が痛くて、ひょこひょこ。
もう、登りでも下りでも、だだ抜かれ...。
完全にダメダメモードです。
第二関門で止めよう...。
寒くて、お腹が痛い。
第二関門、
リタイア者用の採暖小屋。
満員で入れない...(爆)
止まっていると、寒くて死にそうなので、仕方なく出発。
このあたりは、標高1,500m。
降りしきる雨。
濃い霧。
そりゃあ、寒いよね。
死なないように、ガシガシ登る。
心肺あげなきゃ、ホントに死んじゃう(汗)
この先も、100m上がっては、100m下る繰り返し...。
下りはホントに爪先が痛い。
恐らく、両足の全部の爪が死んでる。
5月のSTYでも爪先を痛めて、下りが走れなくなった...。
何か原因があるのかな?
走り方?
シューズ?
でも、とにかく、残り40kmだ。
5kmごとにある看板を拾っていこう。
68km過ぎからは、延々に続く下り。
一気に400m落ちる。
爪先も痛いし、膝も痛くなってきた。
いつの間にか、歯を食いしばって下りていた。
ここを下りきると、
第三関門、75km地点。
止めよう、リタイアしようと思いながら、ここまできた。
残すは25km。
もちろん、時計なんて、気にしていない。
完走できれば、それだけで十分。
それだけで十分だった。
でも、今は違う。
目標ができた。
14時間切り。
おんたけウルトラ100kmの14時間切りは、100マイルの部への参加条件。
おんたけの100マイルの制限時間は、24時間。
UTMFの制限時間48時間の半分の時間しか与えられていない!
160kmにチャレンジするには、100kmのウルトラトレイルを14時間以内で走れる者にしか与えられないのだ。
ある意味、UTMFよりも条件は厳しい。
残り25kmに対し、
残された時間は、2時間半。
ここからが、僕の本当のおんたけ。
1,400m級の山をふたつ越えて、
ゴールまで一気に下る!
もう、走るしかない!
雨はいつしか上がり、
雲の隙間から時折刺す陽射しは、暑い。
汗が噴き出る。
登りでは、一気に心肺が上がる。
下りでは、爪先はもとより膝が軋む。
富士登山競走へのダメージは必至。
だけど、今はおんたけにいる。
走りに来た以上、走らないで帰る訳にいかない。
全力を出さずに終わらせる訳にはいかない。
タイムや順位は、正直どうでもいい。
タイムは結果であり、
順位は他人との比較でしかない。
僕の場合。
タイムや順位でなく、何を求めて走っているのか?
それは、やりきった達成感。
全力を出さなきゃ、達成感なんて得られる訳がない。
だいぶ出遅れてしまったけれど、
ここからでもいい。
全力で出し切る。
山を降りて、ロードに出た。
95kmの看板。
時計は、13:33。
いけるぞ!
走れ!
消防団のお兄さんが応援してくれている。
道脇で、おばあさんが、応援してくれている。
帰ってきた。
目から汗が噴き出る。
会場への橋を渡り、ラストの坂!
膝が上がらない!
ふんばれーー!
14時間01分43秒。
14時間は切れなかった。
それはそれで残念だけど、
最後まで諦めずに走れた。
最後まで諦めずに頑張れた。
今日、おんたけを走れて良かった。
やっぱりウルトラは面白い。
弱い自分に出会えて、本当に面白い。
次もやっつけてやるからなーー!!
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する