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Yamareco

記録ID: 2087485
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無雪期ピークハント/縦走
京都・北摂

【京都北山】翠黛山西面の岩稜と岩場

2019年11月02日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
1.8km
登り
371m
下り
369m

コースタイム

日帰り
山行
2:40
休憩
0:00
合計
2:40
13:30
100
スタート地点
15:10
15:10
60
16:10
ゴール地点
入山時刻が遅いですが,午前中まで別の山を歩いていたためです。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2019年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
・今回は,地形図において翠黛山(すいたいさん)の西側に表れている急峻な地形と岩記号を探索するための山行。岩場のある金毘羅山から近いので,もしかしたら岩稜など面白い地形があるのではと期待しての探索であった(今回辿ったルートに道はないので,ご注意ください。)。
・結果的に,地形図上で岩記号のある個所には確かに岩が存在していた。岩質はやはり金毘羅山と同じくチャート主体。特に,翠黛山の山頂から西に派生している尾根の上部と,山頂の西斜面は多くの岩が散在しており,翠黛山に登る際の一風変わったバリエーションルートとして楽しめそう(眺めの良い岩峰が2箇所ほどあります。)。
・ちなみに,どうやら昔は登攀目的で訪れる人もいたらしく,錆び錆びのボルト×1とハーケン×1を発見しました。こんな人目につかないところまで登っているとは,昔の人は偉大だ…。
面白そうなルートを求めて翠黛山西面を探索する。まず,翠黛山と金毘羅山の間にあるピークと,翠黛山の間に挟まれた小さな谷を登っていく。荒れた植林帯だが,登行に問題はない。地形図上の岩記号のあたりに近づくと,本当に岩がいくつか現れ始めた。
2019年11月02日 13:58撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
11/2 13:58
面白そうなルートを求めて翠黛山西面を探索する。まず,翠黛山と金毘羅山の間にあるピークと,翠黛山の間に挟まれた小さな谷を登っていく。荒れた植林帯だが,登行に問題はない。地形図上の岩記号のあたりに近づくと,本当に岩がいくつか現れ始めた。
といっても,どれもブッシュが多く,大きくても15m位で,それほど規模は大きくない。
2019年11月02日 14:11撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
11/2 14:11
といっても,どれもブッシュが多く,大きくても15m位で,それほど規模は大きくない。
これはちょっと立派な壁。だがいかんせんブッシュがち…。
2019年11月02日 14:20撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
11/2 14:20
これはちょっと立派な壁。だがいかんせんブッシュがち…。
これは20mくらいか。
2019年11月02日 14:35撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
11/2 14:35
これは20mくらいか。
岩質はチャートで,やっぱりどことなく金毘羅山の岩場っぽい雰囲気である。
2019年11月02日 14:38撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
11/2 14:38
岩質はチャートで,やっぱりどことなく金毘羅山の岩場っぽい雰囲気である。
登りやすそうな岩稜を見つけたため,登ってみる。
2019年11月02日 14:12撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
11/2 14:12
登りやすそうな岩稜を見つけたため,登ってみる。
やはりブッシュが多いが,少しは岩稜気分が味わえる。
2019年11月02日 14:22撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
11/2 14:22
やはりブッシュが多いが,少しは岩稜気分が味わえる。
ところどころ眺めも良い。
2019年11月02日 14:24撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
11/2 14:24
ところどころ眺めも良い。
左右は切れ落ちているが,樹木が豊富なため,それほど恐怖感はない。
2019年11月02日 14:25撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
11/2 14:25
左右は切れ落ちているが,樹木が豊富なため,それほど恐怖感はない。
そのまま稜線へ。傾斜が緩くなってからも岩が点々としている。
2019年11月02日 14:52撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
11/2 14:52
そのまま稜線へ。傾斜が緩くなってからも岩が点々としている。
翠黛山の山頂に到着。山頂はなだらかそのもので,まったく岩っぽくないところが面白い。
2019年11月02日 15:06撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
11/2 15:06
翠黛山の山頂に到着。山頂はなだらかそのもので,まったく岩っぽくないところが面白い。
下山は,翠黛山の山頂から西に派生している尾根を下ることに(登山道はない)。西尾根の降り口(金毘羅山に向かう登山道と別れるあたり)に10mくらいの立派な岩が急に現れる。なかなか期待させる始まり方だ。
2019年11月02日 15:11撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
11/2 15:11
下山は,翠黛山の山頂から西に派生している尾根を下ることに(登山道はない)。西尾根の降り口(金毘羅山に向かう登山道と別れるあたり)に10mくらいの立派な岩が急に現れる。なかなか期待させる始まり方だ。
尾根沿いに下っていくと,かなりの頻度で次々に岩が現れる。小規模なY懸尾根といった感じ。尾根は急峻だが岩は巻くことが可能なので下降は難しくないが,これはむしろ登路に使ったほうが絶対に面白かったと軽く後悔。
2019年11月02日 15:14撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
11/2 15:14
尾根沿いに下っていくと,かなりの頻度で次々に岩が現れる。小規模なY懸尾根といった感じ。尾根は急峻だが岩は巻くことが可能なので下降は難しくないが,これはむしろ登路に使ったほうが絶対に面白かったと軽く後悔。
一つ一つの岩は最大でも10m位でそれほど大きくないのだが,つないで登ればなかなか面白そう。
2019年11月02日 15:15撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
11/2 15:15
一つ一つの岩は最大でも10m位でそれほど大きくないのだが,つないで登ればなかなか面白そう。
途中,景色の良い岩峰があったのでよじ登って撮影。今日は本当にいい天気だ。
2019年11月02日 15:19撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
11/2 15:19
途中,景色の良い岩峰があったのでよじ登って撮影。今日は本当にいい天気だ。
尾根上だけではなく,翠黛山直下の西斜面側にも帯状に岩場が点在している。
2019年11月02日 15:21撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
11/2 15:21
尾根上だけではなく,翠黛山直下の西斜面側にも帯状に岩場が点在している。
途切れ途切れではあるが,岩場を継続して翠黛山の山頂に登れば,一風変わったバリエーションルートして面白いのではないだろうか。
2019年11月02日 15:21撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
11/2 15:21
途切れ途切れではあるが,岩場を継続して翠黛山の山頂に登れば,一風変わったバリエーションルートして面白いのではないだろうか。
ただ下山するだけではもったいないので,簡単そうな岩を思い思いに登ったり降りたりして遊んだ(もちろん安全な範囲で…)。
2019年11月02日 15:22撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
11/2 15:22
ただ下山するだけではもったいないので,簡単そうな岩を思い思いに登ったり降りたりして遊んだ(もちろん安全な範囲で…)。
この壁は結構立派。15m位か。
2019年11月02日 15:24撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
11/2 15:24
この壁は結構立派。15m位か。
尾根は痩せているが,藪もなく登下降は全く問題ない。
2019年11月02日 15:30撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
11/2 15:30
尾根は痩せているが,藪もなく登下降は全く問題ない。
再び眺めのよさそうな岩峰が現れたので,登ってみる。
2019年11月02日 15:34撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
11/2 15:34
再び眺めのよさそうな岩峰が現れたので,登ってみる。
ここも良い眺め。
2019年11月02日 15:32撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
11/2 15:32
ここも良い眺め。
ここで,驚きの発見。岩峰の下に回り込んでみると,なんと錆びたリングボルトが!
2019年11月02日 15:36撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
11/2 15:36
ここで,驚きの発見。岩峰の下に回り込んでみると,なんと錆びたリングボルトが!
やはり先人もこの岩場に目をつけ,登りに来ていたのだ…。こういうリングが2連になっているボルトは初めて見たかもしれない。
2019年11月02日 15:36撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
11/2 15:36
やはり先人もこの岩場に目をつけ,登りに来ていたのだ…。こういうリングが2連になっているボルトは初めて見たかもしれない。
さらに上のクラックには同じく錆び錆びのハーケンが。手掛かりもほとんどない垂壁なので,おそらく人工登攀の練習に使っていたものと思われる。
しかしこんな目立たない岩場まで登りに来ていたなんて,先人は偉大だな…。
2019年11月02日 15:37撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
11/2 15:37
さらに上のクラックには同じく錆び錆びのハーケンが。手掛かりもほとんどない垂壁なので,おそらく人工登攀の練習に使っていたものと思われる。
しかしこんな目立たない岩場まで登りに来ていたなんて,先人は偉大だな…。
2019年11月02日 15:42撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
11/2 15:42
岩稜を下っていく。尾根筋を通行する限りは,岩の難しい部分は簡単に巻くことができ,難しさはほとんどない(逆に言えば,岩の難しい部分をつないでいけば,結構楽しめそう。)。簡単なアイゼントレーニングにもピッタリかもしれない。
2019年11月02日 15:41撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
11/2 15:41
岩稜を下っていく。尾根筋を通行する限りは,岩の難しい部分は簡単に巻くことができ,難しさはほとんどない(逆に言えば,岩の難しい部分をつないでいけば,結構楽しめそう。)。簡単なアイゼントレーニングにもピッタリかもしれない。
尾根を中間まで下ると,急に岩がなくなり,普通の尾根となった。岩が発達しているのは,尾根の上部だけのようだ。道のない植林の斜面を適当に下っていき,東又川沿いの林道に降り立った。なかなか面白い尾根であった。
2019年11月02日 16:01撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
11/2 16:01
尾根を中間まで下ると,急に岩がなくなり,普通の尾根となった。岩が発達しているのは,尾根の上部だけのようだ。道のない植林の斜面を適当に下っていき,東又川沿いの林道に降り立った。なかなか面白い尾根であった。

装備

備考 ・岩を積極的に登らず,岩稜歩きを楽しむだけであれば,特に登攀用具は必要ありません。

感想

 岩場で有名な金毘羅山の付近を地形図で眺めていると,金毘羅山のすぐ北側にある翠黛山の西側斜面も,等高線が密集し,小さな岩記号が並んでいるのを見つけることができる。岩場のある金毘羅山に近いこともあるし,もしかしたら面白い岩稜などが隠れているのではないかと期待して探索してみた。
 結果的に,地形図で岩記号が描かれている部分にはしっかり岩があった。しかし意外だったのは,地形図上ではそれほど岩記号が描かれていない翠黛山の西尾根と,山頂直下の西側斜面に結構岩が散在していたことだ。翠黛山の平凡な山頂からは想像できない眺めであった。
 一つ一つの岩はそれほど大きくなく,ブッシュも多いですが,一風変わった岩稜歩きのバリエーションルートとして楽しめると思います(もちろん,岩場をつないで登れば,登攀ルートとしても。)。ただし,人が入っていないためか,ホールドが急に剥がれることがあるので注意してください。
 あと,途中で見つけた古いリングボルトとハーケンにはびっくりしました。先人の熱意には脱帽するばかりです…。

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