秋から冬へ 黒部峡谷と立山室堂


- GPS
- 64:00
- 距離
- 21.9km
- 登り
- 1,344m
- 下り
- 931m
コースタイム
天候 | 12日☁のち☀15〜16℃ 13日☀2℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
13日富山地鉄富山駅-立山-美女平-室堂(往復) |
予約できる山小屋 |
立山室堂山荘
|
写真
感想
以前から秋の黒部峡谷に一度は行ってみたいと思っていた。剱沢〜仙人峠〜阿曾原〜欅平も歩いてみたいと思ってきたが、どうも夢のまた夢になりそう。そんな訳で、せめて欅平まで出かけ峡谷の片鱗を見定めたいと思った。
台風19号の被害で北陸新幹線が運休したので今年はダメかと思っていたが、意外と早く復旧したので行くことにした。現地天候の予報はコロコロ変わるが、トロッコ利用なので多少の雨でも構わないと思った。
富山前泊。翌朝の新幹線で黒部宇奈月温泉駅を経由し、富山地鉄でトロッコ発地の宇奈月温泉着。予約したトロッコ発車時刻まで、近くの新山彦橋を見に行った。三脚仕立ての中年写真愛好家の方がいて少しお話をしたりした。
トロッコが発車すると間もなく、窓がない普通車両の乗客はこの時季冷たい風を浴びる。宇奈月駅から30分くらいで完璧にカラダが冷えた。車窓に広がる景色は見事だが、風景の撮影は結構難しい。列車は動くのでシャッターチャンスが瞬時に遠ざかる。トンネル進入や岩盤補強の鉄柱も絶え間なく横切る。なので、まともに撮れたのは駅に停車中の時のほか数枚ではないかと思う。
終点欅平で散策した。峡谷を流れる風はここも冷たかった。順路をひと通り見終え駅の広場に戻った。近くに居合わせたボランティアガイドさんに水平歩道(至黒部ダム)の出入口をお尋ねしたら、目の前の階段と教えてくれた。40分ほど登ると展望台があり、鹿島槍や唐松の先端が確認できるらしい。最近の冠雪の様子をスマホで見せてくれた。
帰りの宇奈月温泉駅で朝方の写真愛好家の方にまた出会った。富山駅へ同道となったので、車中で撮影の様子などを伺った。明日は立山室堂での撮影らしい。好天予報になったので、私も室堂を頭の片隅に置いていた。だた山装備は持ち合わせていないので、明朝の空模様で決めることにした。前日は荒天で結構降雪があったようだ。彼は立山町山麓のホテルに泊まるらしい。周回路が整備された室堂なら、会えそうですねということで別れた。
翌朝は快晴無風。富山から電車、ケーブル、バスを乗り継いで室堂10時半着。当初は思わしくない予報だったので山の準備はせずに富山に来た。ズックに普段着姿、サングラスも手袋もない。手袋くらいは必要に応じターミナルのショップで買えばよいと考えていたが、幸いにも外気温2℃なのに暑いくらいの陽気だった。積雪20センチくらい、踏み跡が圧雪状態なので歩けそう。
昨日の彼はみくりが池を撮りたいとも話していたので、そのあたりにいるかと思い向かってみた。雪の詰まった石段を恐る恐る下って池畔にでたが姿はなかった。その先の急階段はさらにツルツルになって、とてもズックで下る自信はない。引き返し室堂山荘方面に廻った。
さすがに雪原に人影はすくないが、雪を珍しがる外国人(とくに東南アジア系)の姿を何度か見かけた。雪を丸めて食べる人もいたりで、なかなか楽しそうな様子だった。兎に角、ケーブル、バス、ターミナルどこも圧倒的に外国人が多く、完全にアウェイの雰囲気に押された。
件の彼はどこかで撮影に没頭しているのだろうか。遂に見かけずだった。小1時間ほど周回したのでターミナルに戻ることにした。サングラスもなく、雪面の反射も半端でないので雪目のダメージは避けたい。お昼時になったが1F店舗は休業。止む無く2Fレストランでお昼にした。ここも外国人ツアー客が凄かった。
12時発の高原バスに間に合ったので富山駅15時前着。夕方の指定列車まで時間に余裕があるので市街を観光した。駅から近い富山市役所の展望台は眺めが良かった。剱、立山、薬師の山並みが秀逸だった。市役所向かいの富山城址も趣きがあった。
乗車前に軽く食事して改札口に向かったら、彼が改札横で荷物整理をしていたので声を掛けた。今日の様子を聞くと、バスの時間を夏秋間違え遅れたらしい。麓に宿泊しながら私の1時間後の到着だったらしい。遅れはしたが、好天で期待の撮影ができた様子で良かったと思う。またの再会を願ってホームでお別れした。
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今回は念願の峡谷の秋景色を見ることができ、オマケに室堂の雪景色にも触れることができたので云うことなし。トロッコ列車からの撮影はブレもありうまく撮れていないこともあるが、多彩な風景を見ることができたので旅の備忘録としたい。
コメント
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nksanさん、おはようございます。
コース図だけを拝見して標高差2,000mを超える本格的山行に復帰されたのかと錯覚しました。登山ではなく念願の黒部峡谷の秋景色を求めてお出掛けになったのですね。室堂の雪景色も味わえて良かったですね。それにしても摂氏2度で暑いとは驚きです。
一期一会と言うと大げさかも知れませんが旅で出会った方との会話も楽しめた様ですね。富山駅で又お会いになるとは縁がお有りだったのでしょうか。
私は小学生の時に富山に住んでいたことがあり県庁や富山城址を抜けて通学していましたが市内からの立山の景色は記憶がありません。ただ県民歌「仰ぎ見る立山連峰♪...」は何故か今でも口ずさんでいます。(笑)
レコを楽しめせて頂きました。
Landsberg
Landsbergさん、おはようございます。
いつもご訪問ありがとうございます。
標高差2,000m、来夏あたりに挑戦してみたいものです
兎に角、黒部峡谷の一端まで行こうと思っていました。
窓なしトロッコの乗車時間80分はほんとに寒かったですが、良い風景に出会えました。
富山地鉄の長閑な風景も良かったです。
Landsbergさんは富山在住のことがあったのですね。
オマケで記録写真の最後に、市役所からの今回の展望を1枚追加しておきます
それと、富山城址前で下校時の黄色い帽子の小学生数人を見かけ、一帯はオフィス街なのに近くに小学校があるのかなあ、なんて思っていましたが、Landsbergさんの昔姿だったのですね
立山連峰の景色といえば冬の雨晴海岸のイメージが強く、今回も氷見、雨晴あたりを初日に廻るつもりでいましたが、天候がイマイチで近郊の岩瀬浜の町並みを覗くに留まりました。
過去に新湊や木彫りの井波に行ったこともあり、今回は五箇山にも行くつもりでしたが結局室堂になってしまいました。富山は山にも近く、海産物も旨いのでまた出かけたいところです
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