鎌倉山
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.9km
- 登り
- 767m
- 下り
- 760m
コースタイム
- 山行
- 6:20
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 7:30
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・JR京都駅八条口-〈R367〉-葛川梅ノ木町-〈R781〉-久多キャンプ場 《駐車場》 ・久多キャンプ場近くの路肩 |
コース状況/ 危険箇所等 |
《道の状況》 〈登り〉 東尾根の取付から標高500mまでの急斜面は滑り易い。500〜550mまでは大杉が多い。次第に道は緩やかになるが踏み跡がないので読図・GPSで小まめに確認。P895直前から一旦下る。最後の急坂を登ると鎌倉山山頂。 〈下り〉 東尾根と西尾根の分岐が判り難い。西尾根も踏み跡がないので尾根を確認して急坂を下る。広い尾根から藪道の狭い尾根に変化する。落ち葉が厚く積もっているので滑り易いので要注意。尾根の先端、最後の急坂を沢に降りて行くと久多キャンプ場が見えてくる。 両方の尾根コースも殆ど人が入っていない。冬枯れのこの時期は明るく見通しが良いので比較的歩き易い。暖かい季節になると足元の藪で歩きにくく見通しが悪いと予想される。 |
写真
感想
鎌倉山、何度も来ている京都北山の奥深い山。
北山を歩き続けて50年。尊敬するリーダーのMさんにルートを確認する。
人の入っていない尾根コース・中央分水嶺を歩くということで参加をお願いする。紅葉の季節は過ぎているかもしれないが、新ルートを歩く期待に胸が膨らむ。
京都から琵琶湖に注ぐ安曇川沿いの葛川梅ノ木へ向かう。梅の木を左折、支流の久多川の流れを見ながら久多キャンプ場を目指す。
キャンプ場手前の路肩に駐車し東尾根への取り付き口を探す。
取り付き口から道無き急峻な斜面を這いつくばりながら登って行く。
積もった落ち葉は滑り易い。慎重に木や木の根、岩を掴みながら四駆で登って行く。
前方に少し光が差し込む、標高500m付近で尾根に到達する。
山の傾斜は次第に緩やかになり大杉が現れる。大杉は際立ち、圧倒的な存在感を示している。まさに神木だ。
大杉を過ぎた地点でAさんが「歩けない」と立ち止まる。
呼吸は大丈夫だが体調不良、貧血状態で顔色が悪い。マッサージや重ね着で身体を温める。30分ほどで少し回復したので、ゆっくりと登りを再開する。まだ辛そうだが頑張っている。
東尾根は獣道らしき跡はあるが道はない。時々読図やGPSで位置を確認しながら山頂を目指す。
標高700mを超えると広葉樹林帯が拡がる。
樹々の葉は枯れて足元に落ち葉が厚く積もっている。立ち枯れのような広葉樹林帯の尾根は明るく見通しは良い。時々青空が拡がり、残り紅葉のカエデが日差しを受けて鮮やかに染まり、朽ちかけた木にはクリタケやナメコが自生している。
西尾根の分岐点を通過、更に少し登るとP895のピークに到達する。
そこからは東に武奈ヶ岳、北に白く輝く冠雪の乗鞍岳が遠望できる。
ピークを一旦下り鎌倉山山頂を目指す。山頂は目の前だ。
標高差50m下りた平坦な場所、丁度12時なのでランチタイムにする。
20分程の休息後、再びAさんが動くことができない。
防寒・防風用のアルミシート、厚手の手袋、ダウン、カイロなど身体を温めるものを総動員して静かに寝かせる。
Sさんに介護を依頼し他のものは鎌倉山山頂を目指す。
一時間ほどして戻ると、Aさんの体力はかなり回復している。
ゆっくり、ゆっくりと下山を開始する。下山ルートの西尾根分岐や西尾根の取り付き口が判り難かったが、場所を確認し踏み跡の無い広い急坂の尾根を下る。更に伸びる細い藪の尾根を慎重に進む。
たまたま覗き見の窓に映る鮮やかな山紅葉に一瞬、足が止まる。
残り紅葉を愛でながら厳しい西尾根を下りる。久多のキャンプ場が見えてきた時は心からホッとした。
バリエーションに富んだ尾根コース、期待どおりでしたが様々な予想できないアクシデントに見舞われた山行になりました。
下山後、Aさんの頬に赤味が戻り顔色が良く安心しました。
全員無事に下山でき本当に良かったと思います。
またアクシデントを通して様々な温かな人間模様を感じホッとしました。
特にリーダーのMさんの心労を思うと、本当にご苦労様でした。
色々なことを含めて、これも一つの山行かなと思いました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する