赤岩展望台、鷹取場(竜神峡、奥久慈)竜神峡ハイキングコース通行止め


- GPS
- 03:14
- 距離
- 7.1km
- 登り
- 469m
- 下り
- 479m
コースタイム
天候 | 曇り時々雪または雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場からすぐが少し沢っぽくなっていていやらしいのと、赤岩展望台までは結構登りが急で、土斜面なので雨のときなどは滑ると思います。台風の影響か、普通のハイキングコースの割りには倒木が多かったと感じました。 赤岩展望台から鷹取場までは途中ずっとアスファルトの生活道路を通ります。 標識は明瞭ですが、一箇所二手に分かれている所で迷います。ひとつは道なりで緩やかな下り、もうひとつは大きく折れ曲がって登ります。正解は前者です。 |
その他周辺情報 | 2019年12月7日現在、竜神ダムからのハイキングコースは、亀が淵方面(落石の影響)、竜神大吊橋方面(土止めコンクリートの剥落)により、いずれも通行止めです。ダムの駐車場からカヌー体験場までは歩けます。といっても5分も歩けないのですが。 |
写真
装備
個人装備 |
ミトン
ゴム引き手袋
雨具
ヘッドランプ
スマホ(地図+GPS)
水
テルモスのコーヒー
チョコ
チーズ
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感想
竜神ダムから亀が淵までのコースが通行止めなのは痛い。明山を登るにも、竜神峡を遡行するにも重要な出発点だからだ。このまま右岸と同様に廃道化するのか?
ーーーーー以下 未来の自分のためのメモ 無駄に長文注意ーーーーー
なかなか山に入るチャンスがない。うちの近所でジョギングしたり、腕立て伏せしたりと、トレーニングだけはしていたが、山を歩くのはまた別物。奥久慈登山は、今週末が今年最後の入山チャンスということで、土日を使って体力のチェックを試みた。
いつも日帰り登山に使うザックは大きすぎてふにゃふにゃで背負いづらく、結局、町で使っている(でも一応山用の)ザックに雨具、行動食などを詰め込んだ。
メリノウールのソックスに足を入れるとアパートの床が山小屋のそれに感じられたり。さらに冬靴(足慣らしのため、不毛に厳冬期ブーツ)をはいて、地面をドタン、ドタン(ド、でかかとが着地して、タンで靴底が完全着地)と、かつて(といってもそれほど昔ではないが)感覚がよみがえるのが楽しかった。さらに歩く毎に靴紐がキューキューと雪道を踏みしめているような音色で鳴いて、久しぶりの登場を喜んでいるようでもあった。
とりあえず明山を目指すことにした。一般ルートなら難しくはないし、移動もほとんどは竜神峡沿いの平坦なハイキングコース。普段のジョギングの延長のようなもの。そして明山へ向かう谷のイロハモミジはまだ紅葉が残っているだろう。
天気予報は曇り、そして雨または雪を告げている。山日和とはいえなかったが、そういった悪天候の中に体を置いてみるのも目的のひとつだから構わない。早朝登山のつもりだったが前日疲れていて朝寝坊したのと、帰宅後に食べる暖かいものをということでシチューをこしらえたので、出発は8時30分を回ってしまった。ラジオをつけたら折しも「石丸謙二郎の山カフェ」が飛び込んできた。カーラジオも山歩きを後押ししている感じ。中波AMラジオの音質も山的ではないか。
竜神ダムの駐車場から歩き出すと、カヌー体験のすぐ先で道にロープが張られていて通行止め。竜神ふるさと村にも上がれず引き返した。それならダムから吊橋まで歩いてと思うと、こちらもモルタル(崖の土を止めるためのコンクリ)剥落のため通行止めとのこと。やむなく車で竜神大吊橋へ向かい、全く無計画にハイキングすることにした。
吊り橋の第一駐車場にはコースの入り口はない。それさえ知らず、最初は売店の周りをうろうろし、スマホの地形図を頼りに、第2駐車場に「赤岩展望台、鷹取場」の綺麗な標識を見つけて一安心した。実は、奥久慈登山を7年もやっているのに、こちら側から歩くのは今回初めてだったのだ。
駐車場からハイキングコースに入ると少し沢がちの、倒木交じりの登りとなった。今回行けなかった明山の道を思い出させるような道だ。倒木が多いのが気になった。道伝いに取水用のような細いパイプが走っていて踏まないように気をつけて歩いていったのだが、やがてパイプは寸断されていた。台風の影響かもしれない。
沢がちなコースを登り詰めると若干眺望が開けた後に、更に急な登りとなった。体力だけは維持しているつもりであったが、登山靴だけはうれしそうにキュッキュと鼻歌を歌い続けていたのであるが、身体は音を上げ始めた。まずはがんばりすぎずにばてないように歩こうと、小股でぼちぼち前進し、何とか赤岩展望台へ続く分岐点へ到着した。赤岩展望台はちらと眺めて、復路でゆっくりしようと鷹取場を目指した。
分岐点からの山道はアップダウンが緩やかになったあとは快適なハイキングとなった。途中二手に道が分かれた。ひとつは道なりの下りで楽そうだ。もうひとつはヘアピンカーブの後に登っていた。どちらも踏みあとは明瞭だ。困ったことにどちらを目指すかという標識がない。標識はこの分岐点の少しだけ手前、赤岩側にあった。登山道はとりあえず登ってみることだと登りを選ぶと道はやがて墓地に出てしまった。地元の方々の墓参道だった。引き返した。
分岐点を過ぎると登山道は終点に至り、簡易トイレのある2、3台は停められそうな駐車スペースとも、折り返しスペースとも取れる場所に飛び出し、暫くは山間の部落を縫う林道を歩いた。シルバーカーを押す女性に「こんにちは」とあいさつすると皺一杯のお顔がぱあっと明るくなって、本人以上に自分がが元気をもらった。こういうときには「寒いのに大変だねえ」「いやあ、遊びですから」というやり取りから始まった。さらに道の話(昔は今歩いている林道がなくて登山に使っている道が生活道路だったことなどなど)、天気の話(今日のお題は寒いと、雪降るかな、であった)、畑の話(今回は、いのししが囲いをもぐって畑を荒らしに来る話)と広がった。しきりと自分のことを若いと言ってくれたのであるが、もうそろそろ還暦の声が聞こえてくるんですけれど。収穫の畑に着いたところでお別れした。
さらに林道をひと歩きすると、鷹取場の入り口を示す鳥居があり、そこをくぐってひと歩きすると鷹取場440mのピークに到達した。
12月に入るとコナラの色付きが良い。金、あるいは磨き上げたばかりの銅のような色に見える。それがスギやヒノキの常緑樹の中に広がると、まるで黄金色の滝のように見える。この「滝」を初めて登山で発見したのは意外と最近で2年前の笹尾根縦走のときであったなどと思い出に浸っていた。
さらさらと砂糖でも播くような音が聞こえてきた。ウエアの袖を見ると雪の塊が。予報どおりの雪だ。この乾いた音が心地よいが、動いていないと冷えてくるということで引き返すことにした。復路は道をわかっているので気楽だ。さっとひと歩きで赤岩展望台へ行き、テルモス(実はトップバリュの使い古した水筒)のコーヒーを飲み、チョコレートとチーズをかじった。明山が見える。北東尾根も見える。奥久慈男体山も見える。それもずいぶん近くに見える。この展望台は竜神大吊橋からさほど遠くないはずだ。明山から見える竜神大吊橋はずいぶんと遠く感じる。明山から見える奥久慈男体山もかなり遠い。赤岩展望台から明山も男体山もこの近さで見えることに驚いてしまった。
ここからあの急峻な明山北東尾根の岩壁を見ていると、竜神峡ハイキングコースの通行止めの残念さがひとしおだ。今後はどこからアプローチするのか、車の停め方なども含めて考え直さねばならないだろう。つつじヶ丘か、あるいは路上駐車のスペースがあるだろうか。
ところで、自分が勝手に「竜神槍」と呼んでいるピークが竜神峡に入ってすぐにある。竜神ダムから一気に頂上へ突き上げる小尖峰で、ハイキングコースを歩いていると実にカッコウいい山である。山頂を良く見るとあずまやなどがあり、いわゆるバリエーションルートではないことから、赤岩展望台が竜神槍に見えるものと思っていた。しかし、実際に赤岩展望台に立ってみると、ここは川岸からかなり奥まったところにある。地形図を確かめてみても赤岩展望台と竜神槍と思しきピークとは疎そこはなれているし、高度も異なる。
赤岩展望台から、竜神川のほうに降りる踏み跡のようなものがあり、もしかしたら竜神槍につながるかもしれないと、少しクライムダウンしてみたが踏み跡は失われるとともに、斜面も崖気味になってきた。今回はまったくハイキングの用意しかしなかったので、踏査はそこで切り上げて、図上調査からやり直すことにした。
展望台までの登りはブランク明けの体にはいささか堪えたが、くだりはあっという間に歩けてしまい、往路では気づかなかった「馬乃神」と刻まれた石を通過すると、大吊橋の第2駐車場に戻ることができた。鷹取場で降り始めた雪はいつの間にか雨に変わっていた。屋根付のベンチで竜神大吊橋越しに明山を眺めながら、チョコをかじり、水筒のの温かいコーヒーをすすって、ハイキングの余韻を楽しんだ。
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