記録ID: 21394
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沢登り
積丹・ニセコ・羊蹄山
珊内岳・余別川122点沢→珊内川
1985年07月06日(土) 〜
1985年07月08日(月)


- GPS
- 56:00
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 976m
- 下り
- 1,057m
コースタイム
7月6日林道終点(10:50)→122点沢出合二股C1(15:00)
7月7日C1(8:00)→大滝の上(12:30)→稜線(15:00)→珊内川標高500二股C2(17:00)
7月8日C2(7:30)→スサノ沢出合(10:30)→珊内(13:30)
7月7日C1(8:00)→大滝の上(12:30)→稜線(15:00)→珊内川標高500二股C2(17:00)
7月8日C2(7:30)→スサノ沢出合(10:30)→珊内(13:30)
アクセス | |
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コース状況/ 危険箇所等 |
【ルート】 余別川122点沢→珊内川 日高の二年班パーティーの二度目の準備山行だ。先週の増毛、群別川でのぬるぬるの藻がくっついたシャツのまま来たので、小樽発余別行きの女子高生通学バスの中で「なんか臭いべや!」と囁かれ、恥ずかしい思いをする。林道入口のよろずやのおっさんが、タダで林道行き止まりまで送ってくれた。 足が届かない深さの緑色の深淵を、浮いたザックに身体を載せ、泳いで越える。そういうマジ泳ぎの沢登りはこれが初めて。巨大な岩風呂で遊ぶような楽しさを沢登りに見いだした。いくつかの函をこえて、泊まり場とした51点沢の二股は大きな岩魚がたくさんいた。 翌日は122点沢を登って珊内岳の東側の稜線をのっこして珊内川を下った。122点沢の源頭では雪渓、滝をすべて越えたのはいいが、最後の地図読みを微妙に間違え、ひどいササ薮を延々と漕ぐはめになった。雨霧、風、腹は減る。ヘルメットにガタガタぶつかるササ。服はちぎれ始め、スネには血がにじみ始める。4人パーティーのはずだが猛烈な薮のため仲間が見えない。足元の笹の若芽をかじってパリポリやるとけっこううまい。珊内岳の南東コルらしき所にでたが、視界も効かない薮の中だ。座り込んでも仕方ない。さっさと珊内川の方向に下り始める。早く焚火にあたりたい一心。標高500mあたり、わずかなせせらぎのほとりで、なんとかツエルトの張れそうな所に泊まることにする。ストーブは持ってきていないから真剣に焚火にとりかかる。ぬれた薪ばかりだがそこは必死。何とか炎があがるまでになる。パンツを乾かして、やっと一息。 翌日、珊内川もまた函滝の続く愉快な沢だった。下りの函沢ほど気楽なものはない。どぼんと飛び込んでプカプカ流されていりゃいい。日があたってきたので釣りをし、おやつ代わりに焚火でイワナ汁をこしらえて食べる。沢の終わりは唐突に海に到る。半島の行き止まりの珊内の部落でいつまでも来ない車をヒッチしようと待っていた。でもこの沢登り山行の印象は強烈だ。海辺の漁村から山を越えてまた漁村へと下る。北海道の夏の沢らしい醍醐味だ。沢登りこそ、世の多数が知らない無上の夏の娯楽だ。 |
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