比叡山〜哲学の道


- GPS
- 06:00
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 1,001m
- 下り
- 1,057m
コースタイム
天候 | 大荒れ予想が一転炎天下に |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
蹴上から京都まで京都地下鉄(250円) 京都から石山までJR(230円) |
写真
感想
疲れた・・・と天を仰ぐ回数がやたらと増えた一週間が終わり、やっと家に帰るような思いで出かけた今回の山でした。
どこに行こうかと思い巡らす余裕もなく自宅を出てはみましたが、あれこれ考え事なんかもしながら歩ける道は・・・と比叡山に向かうことに。
山の空気に触れることでなにか見えてくれればと思ったりもしています。
天気予報は一日荒れそうだとのことで、今日は雨中ハイクの用意と覚悟をしてきました。
盆の混雑を避けようと車は石山において珍しく京阪電車で坂本まで揺られていきました。
バス停かと思うような間隔で駅に停まりながらのんびりと湖岸を北上し、坂本に着くと同じ大津市内でも延暦寺の参道が始まる門前町です。
延暦寺での修行を終えた僧侶が寺を出て庵を構えて住んだ町がこのあたりです。
落ち着いた佇まいの界隈です。
大勢が歩く日吉神社からの参道を登らずに南に逸れ、裏参道(?)から入ります。
昨日からの雨のおかげか気温は抑えられていますが、さすがに湿度は高く、ジャングルのようです!
そこでひとつルールを決めたのは、「湿気、雨を不快だと思わないこと」です。
いやだと思わなければガマンすることもないので意志の弱い自分に合っているルールです♪
延暦寺に続く道を辿りながら、五感よりも頭の中が忙しいのを感じていました。
いつものように山を感じる喜びが湧いてこない、同じような言葉だけが何度も現れては消えます。
ま、出てくるものはしょうがないから勝手に頭の中で遊ばせておいて、感情を静かに保つイメージを持ちながら歩いてみます。
自分の自我が揺れてなければ五感で受け取る刺激や情報はそのまま感じ取れるだろう。
心が真水のようであればその向こうに歪みのない景色が見えるだろう。
当たり前ですが、無色透明の自我なんて持てるわけもなく、水に溶けた無数の不純物が澱のように漂っています。
厄介なことにそこを通る光が屈折や反射をして、時々きれいな光景を見せてくれます。
きれいだから喜んでいるのですが、「ありのまま」じゃないんです。
ありのままを感じるってのは実は難しいことなんだと唸ってしまいます・・・
なんだか禅問答のようなややこしい話になってしまいました。
自分の心をコントロールし切れていないときはせめて外界をありのまま映すような波のない水面を作りたいのですが、自分が揺れているからさざ波が消えません。
参道を登りながら体だけはいつものように花を見つけたり鳥の声を聴いたり立ち止まったりしています。
ただ今日は内側がふらふら揺れているのをずっと感じていました。
言葉をもてあそんでいる感覚はそれはそれで楽しいものなのですが、ふらふらしたまま一日は過ぎてしまいました。
山に浸れなかったこの日、朝から「行けばきっと山が癒してくれる」なんて期待していたことが悔やまれます。
山と向き合うなら、向き合えるコンディションを作るまでは自分の責任。
山を感じるのは自分の感度を高めておくから出来ること。
いつもそう思っているのに今日は出来ていませんでした。
今日をレコに残すのは反省を込めてです。
来週の燕、常念は山の声が聞こえるように!
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