吾妻/前川 大滝沢
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.1km
- 登り
- 548m
- 下り
- 514m
天候 | 9/8 未明まで小雨 9/9 曇り(霧)のち晴れ ※谷下流部以下曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2006年09月の天気図 |
アクセス | |
ファイル |
非公開
2155.xls
計画書
(更新時刻:2010/07/28 08:54) |
写真
感想
横浜から首都高、東北自動車道と乗り継ぎ、福島飯坂ICを下車。
標識に導かれながら板谷方面、そして大滝沢を遡行する人は
大抵ココで前泊するという噂の「峠駅」へは5時間の道のりであった。
本当にこの先に駅があるのかという感じの細い林道を下ると
写真で見た峠駅の旧駅舎は朽ちてはいるものの
巨大なシェルターで、テントも濡れずトイレもあり
鉄道マニアがとても喜びそうな秘境の駅。
翌朝まだ霧雨ではあるが空は雲が高そう。
入渓点近くの滑川温泉福島屋手前の駐車場へとりあえず行ってみる。
滑川橋を渡りすぐ右側には車7−8台は停められそうなスペース。
その先、福島屋へ行く途中の道が崩壊復旧工事のため
事実上ここが福島屋の駐車場になっており
すでにあと1台分くらいしか空いていなかった。
滑川橋を再度渡りその先から二俣右の大滝沢へ入渓する。
いきなり2段ナメ滝の岩盤は赤く染まっており
みんなから「おぉー!」という歓声が上がった。
美渓の予感と期待が最初からビンビンだ。
2段ナメ滝の下段は左側のバンドをへつり
上段はそのままフリーで容易に登る。
その先は更に赤く染まった開けたナメがどんどん続く。
途中のナメ滝はどれもこれも適当にフリーで行ける。
1時間も歩いたところで樹林帯の向こう側に真っ白い物体を黙認。
きたきたきた〜
すんげぇ!まるで天から羽衣たちが静かにかつ威厳をもって降ってくるかのような
120m大滝出現!
こんな美瀑は今まで見たことがない。
華厳ノ滝とか那智ノ滝のようにドーンと轟音を発しながら直に落ちるのではなく
芸術品のように、優雅で、静かで、優しく、それでいてとてつもなく大きい。
しばらく見とれたのち、左側ルンゼの踏み跡から高巻きを開始。
ほぼ直登するように明瞭な踏み跡がついている。
記録によく書かれていた途中のトラバースも
たしかに落ちれば×だが、悪い一般道のトラバース程度で
ロープも出さずに通過できた。
高巻きを終え、大滝上部からの眺めも素晴らしい!
ちょうど大滝から下は雲海が谷を埋め尽くし
その上は見事な夏空が広がっていて、その風景もまたグッド。
再びきれいかつ開放的なナメとナメ滝がどんどん続く。
さすがに上流部になると、滝も斜度が増したナメ滝、直瀑が現れ
踏み跡に従い大きく右岸を巻いてたり
左岸からブッシュを頼りにちょっと微妙なムーブで越えたりと
単なるナメ歩きからの飽きも解消される。
初心者以外はどれもロープは不要である。
一カ所だけ高巻きが厳しい釜と滝があったので
釜の左脇からヘツリながら泳いで突破したが
結構夏空の日差しが暑かったのでちょうどよかった。
上部に朽ちた吊り橋が出てくるあたりから家サイズの巨岩帯に入る。
難しくはないが少しボルダリングチックに手足をフルに使い越えていく。
奥の二俣は潜滝方面は行かず
コケの美しい左俣へ入り2・3滝を簡単に越えると
登山道が横切っていて、ここでお疲れさま〜。
昔の鉱山跡か、所々軌道と枕木、そして木製車両が残る登山道を
滑川温泉に向けて下山した。
約1時間で混浴風呂の窓脇を通過する福島屋へ。
日帰り入浴は午後4時までなので余裕で入浴する時間もできた。
熱めだが加温、加水の一切ない滑川温泉は
湯船につかりながら呼吸をすると
天然の温泉臭が鼻からスーッと入ってきて
心身ともにリラクゼーションできた。
木造の古い歴史のある建物で、一度は泊まってみてもよいかなぁ。
横浜から距離にして380kmで
途中ガス給油をしなかったから
果たして福島飯坂IC近くにしかないスタンドまでもつか
ひやひやしたが、何とかクリア。
安達太良PA、蓮田SAで途中運転を交替しながら
午後8時には横浜に帰ることができました。
水量が多いと大変だろうけど
平水と天気を味方につければ初級者から感動できる素晴らしい美渓でした。
遡行グレード 2級下(体感グレード)
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する