谷川岳でラッセル三昧〜掻いても掻いても届かぬ想い
- GPS
- 03:33
- 距離
- 3.6km
- 登り
- 384m
- 下り
- 547m
コースタイム
- 山行
- 3:46
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 5:04
天候 | 雪 高い所では暴風まじり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰りはバスで水上駅に行き、在来線で。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
新雪が深く、ラッセル三昧でした。 |
写真
装備
MYアイテム |
marsee
重量:-kg
|
---|---|
個人装備 |
長袖シャツ
ハードシェル
靴下
グローブ
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
着替え
靴
ザック
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
飲料
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
サングラス
タオル
カメラ
|
感想
美しい雪山に登りたく、谷川岳の弾丸登山を計画。
年末年始にいくらか雪が降ったようでしたが、屈指の人気マウンテン。新雪ラッセルは多少覚悟(スノーシューは電車移動には大きすぎるので、前日にワカンを新調)したとして、当日暴風雪にならなければ余裕をもってピークは踏めるだろう、そんな思いで出発しました。朝は雲がかかるが、お昼には一時晴れとの予報もあり、ブルースカイに映える雪化粧の谷川岳をカメラに収めんと・・・
東京を出発したとき、辺りは快晴。車中から、朝陽に赤く染まる富士山がとてもきれいに見えました。高崎を過ぎたあたりから、雪化粧の高山も見え始め・・時折山頂あたりにかかり始めた雲に何やら少し嫌な予感。。上毛高原に到着したときには、小雪がちらついていました。そして、谷川岳についた時点で、あたりは完全にガッスガス。あちゃぁ〜。ロープウェイでのぼったら、雲突き抜けてないかなぁ。。
そんな思いはあっさりと消され、登山口でも小雪が舞ってました。そして、何より驚いたのは、非圧雪エリアの雪深さ。いきなり目に飛び込んでくる登山コースの急斜面で、数人の方が苦戦しているのが見えました。やっべ〜〜とにかく、ワカン装着しよ、持ってきてよかった・・・そう思いながら登山スタート。
写真のコメントにも書きましたが、最初の斜面でポールの外側を歩け、と言われ、いきなり急斜面で壺足登山を余儀なくされます。内側に先人の踏み跡があったのですが、もっと端を歩いてください、・・・と。スキー客と同じくロープウェイをのぼってきたんだから、もう少し歩きやすい所を確保してポールを立ててほしいなぁ・・おかげで、最初から大汗スタート。前日の奥多摩ハイクの疲労がいきなり再燃しました(*´Д`)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2165783.html
斜度によって踏み跡のつき方が大きく違ったので、おそらく先行者は少ないんだろう、そう思いながら完成度の甘いトレースをワカンで進んで行きました。ワカンは浮力が弱いですが、スノーシューよりも足にやさしく、また、登りに強いですね。でも、下りはうまく歩けず、結構すべりました。
かなり時間がかかりましたが、ようやく避難小屋に到着。ほどなくしてリスタートしたのですが、すぐに前が詰まりました。前には7人いらっしゃいました、が、ここが先頭・・。ラッセルでルート開墾中だったんです。
交代して先頭から後ろに下がってきた人とお話。少しでも先へ進みたい、その思いは皆さん一緒。「微力ですが・・・」と志願を伝えて、私もラッセルメンバーに入れてもらいました。ワカンの良さを使えそうな少し斜度の甘め所を中心に、開墾作業をご一緒しました。
目印の旗に向かって進むのですが、積雪量が読み切れず、時に胸の位置くらいの深みにはまることも。後ろには、20人くらいはいらっしゃったでしょうか。中には後ろからメンバーに加わって汗を流していただいた方も。。ラッセルメンバーさんは皆、初めてお会いした人たちですが、登頂あきらめムード満載の中、少しでも前へ、とがむしゃらに掘って掻いて頑張りました・・( ´艸`)
そうこうして、ようやく天狗の留まり場に到着。それまでの進み具合から、たくさんの方が引き返していかれました。
徐々に減っていく先頭集団。それよりなにより、先へ進むにつれ、吹きすさぶ風が強くなってきました。ついに、視界も悪くなってきて・・。天気予報とは裏腹に、辺りの気象条件がどんどん厳しくなって・・。次なる目標である小屋、ピークへの道のりが急に険しく思えたので、リタイアを宣言して下山することにしました。振り返れば、今、苦労して登ってきたトレースもあっさり消えかけてます。この山を全く知らない自分としては、完全に降参です。集団にいた一人の方と一緒に降りていきました。
ラッセル登山にくらべれば、下山は楽ちん・・こういう時こそ、疲れた足を滑らすんだ・・かつて、乗鞍で経験した痛い思い出が蘇り、慎重に降りました。
避難小屋で一息ついてエネルギー補給していたら、先行者さんが無事に降りてこられました。かなり経験値の高そうな方でしたが、兎に角よかった・・・。
新春の休みを利用した百名山弾丸ツアーでしたが、上腕から下半身まできっついトレーニングを強いられたわりに、ピークを踏むことは出来ませんでした。が、忘れがたい思い出を頂きました。新春ラッセルにご一緒できた皆様、ありがとうございました。引き続き、安全に素晴らしい山行を!
おつかれさまー。
わたしもかなーり、行きたかったけど、行かなくて良かった……
と、思わせるレコですね。
赤城山でひーひー言ってるレベルじゃないわ、これ。
やっぱり、ご一緒するときはもう少し優しい山、お願いします笑
コメありがとうございます。そんな風に思われちゃぁ、あきません。。反省。
ピンの登山でしたが、悪天候に面した皆さんと意気投合( ^^) _U~~。あれやこれやと相談しながら、童心に返って楽しませていただきました。後ろから見ていた人に「もっとちゃんと仕事せんかい〜!」と怒られそうですが。。
kastinさんの赤城山レコのようなブルースカイに映える氷結美や百名山らしい優美な風景を目にすることは叶わず無念ではありますが、「今日はやめて、また来なさい!」とのお告げに逆らわない範囲で存分に楽しんできましたよ。「遠征記念」とはしゃいだ分、疲労感は半端ないですが、そういう時は後ろから「アホやなぁ〜」と眺めるスタイルで、是非またご一緒くださいませ。
ラッセルの苦労が写真から見取れます。豪雪の本場でラッセル経験できたのはラッキーだったと思います。また、下山判断のタイミング、経験がなせる適切な判断だと思います。
上越国境一般に言えることですがトレースのないルートにわかんは無力です。スノーシューを着用すれば容易く頂上に到達できたと思います。【谷川警備隊は登りにスノーシューを使用しています。下りは難儀しますが】
tanakaさん、初めまして。コメントありがとうございます。
素敵な山行記録、拝見しました。
今回のラッセルメンバーのほとんどがアイゼンでしたが、中にはシューを装着している人もいて、小生のワカンと3スタイルが斜面を見ながら先頭を勤める、そんな感じでした。ご指摘のように、シューが調子よく先頭をけん引する場面も多々ありましたが、苦戦するシーンも。苦戦時の状況を直接見てはいないので、その要因はわかりかねますが、今回の雪は特に柔らかかったので、オプションの尾っぽなどをつけた浮力UP仕様だったら、もっと効率的に前進できたかもしれません。(おっしゃるように、新雪面でワカンの威力を感じることはほとんどありませんでした。軽量アルミの大口径モデルなので、アイゼンとの違いを感じることはありましたが)
帰省先で眠っているシュー(大きいので、持ち運びに難儀しますが)を雪山ハイクに引っ張り出そうか、あらためて悩んでしまいました。貴重なご意見、ありがとうございました。参考にさせていただきます。
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